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更新日:2023年7月15日

Web版 親子はかり教室2023(5)

 定期検査(ていきけんさ)とは? 

はかるん 定期検査ってなに? 検定しているのに、また検査しなきゃいけないの?
ぐらむじいさん 重さをはかっている「はかり(質量計)」は長くつかっていたり、乱暴(らんぼう)につかっていたりすると、性能がわるくなって正しくはかれなくなることがあるんじゃ。だから、「はかり」は2年に1度、正しくにはかれているかをたしかめるために定期検査を受けていることがひつようなんじゃ。定期検査は2年に一度だから、東京都では下の図のように、都内を数(ぐうすう)年におこなうところ数(きすう)年におこなうところとの2つにわけて、こうたいに定期検査をおこなっているんじゃ。
はかるん 検定した「はかり」は、すべて定期検査をうけなくちゃいけないの?
ぐらむじいさん ちょっとむずかしい言葉じゃが、取引(とりひき)や証明(しょうめい)に使う「はかり」だけが対象なんじゃ。取引に使う「はかり」とは、お店で値段(ねだん)をつけるときにつかわれる「はかり」などで、証明につかう「はかり」とは、学校やようち園・保育園の健康診断(けんこうしんだん)につかわれる体重計のことなどをいうんじゃよ。
はかるん 定期検査にも、検定と同じように合格したことがわかるしるしはあるの?
ぐらむじいさん 定期検査に合格したはかりには下の図の定期検査済証印(ていきけんさすみしょういん)がついているぞ。東京都計量検定所が検査したはかりには、定期検査済(ていきけんさすみ)シールがはかりにはられているから、こんど、お店や学校でさがしてごらん。ただし、東京都ではこの検査のしごとを法律のしくみをつかって、指定定期検査機関(していていきけんさきかん)という団体にしごとの一部をまかせているから、ステッカーが2種類あるので注意がひつようじゃ。

はかりの定期検査の様子
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定期検査済証印

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定期検査済シール
(東京都)

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定期検査済シール
(指定機関)


定期検査済証印
数字は定期検査に合格した年月を表します。年を「’23」と表す場合もあります。

定期検査済シール
定期検査済証印(この場合、2023年1月に検査合格)と実施機関(東京都)、次回の検査年が記載されています。

はかるん わかった。こんど買い物に行ったらさがしてみよう。

 立入検査(たちいりけんさ)とは?

はかるん まだほかにも検査してるの? 計量検定所って検査してばっかりじゃん。
ぐらむじいさん そうじゃの。検定と定期検査は計量器そのものが正しいかをたしかめる検査じゃったが、今度の立入検査は計量する人が正しい計量器をつかって正しく計量しているかをたしかめる検査なんじゃ。
はかるん そんな検査必要なの?
ぐらむじいさん たとえば、はかるんが500グラム300円のラベルが貼ってある「かぼちゃ」を買って、おうちではかったら400グラムしかなかったらどう思う?
はかるん そんなの絶対おかしいよ!
ぐらむじいさん そうじゃろ。だから、デパート、スーパーマーケットやガソリンスタンドなどの商品を計量して売っているお店を立入検査して、正しい計量ができているかを計量検定所がみんなにかわってチェックするんじゃよ。

立入検査についてはこちらにくわしく説明しているから見てみるといいぞ。 

はかるん そうか、商品の実際(じっさい)の量がたりない(不足している)ことがないか、僕たちのかわりにたしかめてくれてるんだね。大切なしごとだったんだね。
ぐらむじいさん 計量法では、しなものをはかって売るときには、正しく計量しなくてはならないと定めているんじゃ。広く一般的に、はかって売られているきめられた商品については、法律で商品ごとにゆるされる不足の量の範囲(はんい)がきめられていて(内容量の2~3%くらい)、これをこえて不足してはいけないことになっているんじゃ。くわしく知りたければ、こちらを見てごらん
はかるん 実際に不足している商品が売られていることってあるの?
ぐらむじいさん 計量検定所がおこなっている立入検査では、残念ながら不足している商品が見つかっているんじゃ。不足の原因は計量する人のちょっとしたミスがほとんどだから、見つけたときには正しくはかり直してもらい、同じようなことがまたおこらないようにお店に注意しているんじゃ。
はかるん 買ってきた商品が正しくはかられているかは、僕にもチェックできるの?

ぐらむじいさん

たとえば、お店で買った食品の内容量は、つぎの方法でチェックできるぞ。こちらでも説明しているから見てごらん
 
  1. 買った商品を買ったままの状態で計量する(このとき計量した値を「皆掛量(みながけりょう)」といいます)。
  2. 肉や魚などの商品のなかみを包装材(袋・トレイ・ラップ・紙箱など)から取り出す。
  3. 商品の内容量に含んではいけない包装材と添え物(ワサビやタレ、飾りの部材など)等についた商品のドリップなどの水分や油脂、肉片などの付着物(ふちゃくぶつ)をすべて取りのぞく。ひつようなときは、あらってかんぜんにかわかす。
  4. 3の包装材や添え物だけの重さ(「風袋量(ふうたいりょう)」といいます)をはかる。
  5. 1の「皆掛量」から4の「風袋量」を引くと内容量が求められます(この値を「実量(じつりょう)」といいます)。 
 
 

食料品は、内容量に含まれる肉汁などのドリップ、タレなどの調味液等の水分や油、微小な肉片などが包装材に付いてのこってしまい、内容量だけを正しくはかることがむずかしいから、このやりかたでやるんじゃ。ここで大事なのは、3の包装材や添え物から水分や付着物をきれいに取りのぞくことじゃよ。

はかるんもトライしてみてごらん。ちなみに内容量がたりなくなるおもな原因はつぎのとおりじゃ。

1 風袋量の間違い:
計量時にトレイ、容器、添え物などの風袋量を引き忘れたり、間違って引いたりすることが多く見られる。包装容器等の変更時にはかりの風袋量設定変更を忘れることが多い。(立入検査で指摘される事項の約70%)

2 水分の蒸発等による自然減量:
青果や惣菜に多く見られる。長期保管による乾燥や高温による蒸発が原因。(立入検査で指摘される事項の約20%)

3 計量器の不適切な使用や粗雑な計量等:
ラベルの貼り間違いやはかりの載せ台に異物が接触

はかるん こんど買った品物でしらべてみよう!

お問い合わせ先

東京都計量検定所管理指導課企画調整担当

電話番号:03-5617-6643
ファックス番号:03-5617-6634