楽しみにしていた旅行が…~共同購入クーポンの利用は慎重に!~
インターネットの共同購入クーポンサイトで「雄大な自然と露天風呂を満喫」というタイトルの2食付旅館のペア宿泊チケットが通常料金の半額15,000円で提供されているのを見つけました。サイトに掲載されていた食事、部屋、露天風呂の写真がよかったので早速購入し楽しみに出かけましたが、実際は露天風呂は冷たくて入れず、部屋の掃除も行き届いていませんでした。期待していた食事は、掲載されていた焼き肉や刺身ではなく、こんにゃくの刺身、りんごの天ぷら、いんげんの素揚げなどでした。おかしいと思い、帰宅後にサイトを確認したところ、提供された料理は写真とは明らかに異なり、割引どころか、支払った金額相当の内容とも思えません。クーポンサイト業者に苦情を伝えましたが、「クーポンなので返金できない」とのことでした。広告とあまりに違う場合でも一部返金は難しいのでしょうか。
共同購入クーポンとは、ある商品やサービスについて一定の期間内に購入者を募り、規定枚数に達すると取引が成立するというサービスで、旅行の分野においても発行されています。通常旅行でツアーや宿を選ぶ際は、カタログやサイトに掲載された施設の外観や部屋、料理、景色等の写真が決め手になることも多いと思われますが、宣伝の言葉と実際が異なっていれば、せっかくの旅行がつまらないものになってしまいます。それを防ぐため、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」では実際よりも著しく良く見せたり、他社より著しく優れていると見せかける表示を禁止しています。中でも旅行の分野では「旅行業公正競争規約」によりパック旅行に関してツアー日程に含まれない風物、景色や行事、宿泊施設、食事等に関する写真またはイラストを使用してはいけないとしています。
今回のケースでは、広告と実際に提供された料理との相違を具体的に指摘した結果、クーポンサイト業者から一部返金されました。また、サービス内容が適切に伝わるように広告の見直しを行うとの回答を得ることができました。
しかし、共同購入クーポンサイトでの購入は通信販売にあたり、原則クーリング・オフによる契約解除はできません。一度購入してしまうと返金やキャンセルできないケースがほとんどのため、あらかじめクーポンサイトの利用規約などをしっかり確認することが大切です。また、クーポン券には有効期限が定められているものが多いので、自分のスケジュールに十分な余裕があるかについても確認しましょう。
疑問に感じたこと、困ったことがありましたら、お近くの消費生活センターへご相談ください。
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