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トップページ > 相談窓口 > 消費生活相談FAQ > 消費生活相談FAQ一覧 > 母の形見のコートをクリーニングに出したら風合いが変わってしまった。

更新日:2014年3月28日

母の形見のコートをクリーニングに出したら風合いが変わってしまった。

相談

「母の形見の高級なコートで、海外で購入したので洗濯表示も日本のものとは違う。大切にしているので、クリーニングが難しいなら連絡してほしい」と伝えてクリーニングに出したにもかかわらず、戻ってきたら風合いが変わってしまった。しかしクリーニング店は、風合いの変化を認めないし、古い衣類なので賠償額もほとんど無いに等しいと言うが、納得できない。(50代、女性)

クリーニング店は、クリーニングの処理方法について説明をするよう努めなければなりません。ただし、賠償額は購入時からの経過月数に応じて算出されるので、古い衣装の場合は低額になってしまいます。

アドバイス

 クリーニング店には、適切なクリーニング処理をするにあたって、消費者にリスクを含めた説明をする義務があります。特に事例の場合は、消費者がクリーニングによるトラブルを心配して、形見であることや、海外の洗濯表示でありクリーニングが難しいかもしれないことを店に伝えていることから、店はより慎重に対応をすべきだったと考えられます。
 しかし、風合いの変化は人によって感じ方の差が大きく、判定が難しいものです。大切な思い入れのある衣類に対しては耐え難い変化でも、一般的には許容範囲とみなされる場合もあります。風合いの変化が認められて、クリーニング事故賠償基準にもとづいた賠償がされる場合であっても、賠償額には、形見であるなどという主観的な価値は考慮されません。形見や工芸的な衣類など、主観的価値が高かったり、代替品がない製品の場合は、万が一の事故に備えて、事前に書面によって補償に関する特約を結んでおいた方がよいでしょう。
 困った時は、すぐに最寄りの消費生活センターにご相談ください。

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