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更新日:2016年6月20日
カシオ計算機株式会社では、国内の営業担当者(600人程度)向けに順次、コンプライアンス研修を行っています。2015年度のコンプライアンス研修のテーマには「下請法」、「景品表示法」を取り上げました。研修については、エリアごとに、営業のミーティングなどに合わせて実施することになるため、十分に時間を確保することは難しく、40分以下の時間でカリキュラムを組んでいます。
研修方法は営業現場へ訪問し、参加者と実際にコミュニケーションを取りながら実施しました。また、一部webシステムを利用しテレビ会議のような形式でも実施しました。
カシオ計算機株式会社では、CSRの推進に力をいれてきました。CSRを推進するために、年度ごとに取り組むべき優先テーマを決定し、具体的な活動計画を立案します。このCSR推進の動きが、2015年度のコンプライアンス研修のテーマにつながりました。コンプライアンス研修は、事業者側の立場での研修ですが、事業者の一員としてだけではなく一人の消費者としての目線を持つことができるようにとカリキュラムや研修方法を考えてきました。法律に照らし合わせて、良いのか悪いのかといった表面的な視点に終始してしまいがちな営業担当者が、消費者の目線でも法律を意識できるようなればと考えました。
研修会を立案する側としては、なんでも盛り込みたくなるのですが、内容については最低限にし、それでもどうしても入れたい内容は、資料の最後にまとめという形で入れるようにしました。研修会では、参加してもらうことを一番に考え、クイズ形式を取り入れるなどの工夫を凝らしました。さらに、営業所別に行う場合などは、講習会の内容に地域の特性を取り入れ、参加者の身近な情報であることを感じられるような内容としました。興味を持って参加してもらうために、講習会実施までに、営業所の責任者と積極的に意見交換をしながら、自分が受けてみたいと思えるような研修会をめざし、プレ講習会なども行いました。
「今まで堅苦しく感じていた法令順守の内容を会話の中に自然に取り込めるようになった」「今までグレーだったことが、気づけてよかった」などの意見がありました。この研修を通して、法律を理解し、身近なことを通して学ぶことができたため、自分自身のこととして感じられるようになってきたようです。
このような取組を継続して実施することにより、一企業人として法令を順守するだけでなく、一消費者として法令順守を意識していくことにつながると考えています。従業員の消費者としての目線を育てていくことで、CSR推進にもつながっていくことを期待しています。
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