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更新日:2016年11月14日

取組事例紹介【株式会社ビルケアビジネス】

私生活に一歩踏み込む従業員教育を! ~従業員が働きやすい職場環境をつくるために~

取組内容

ビルケア講座風景 株式会社ビルケアビジネスは日立ビルシステムグループに関する福利厚生業務や、事務代行・部品センター等のロジスティクス部門のサポート業務を行っています。
総務部ではコンプライアンス・リスク委員会で決まったテーマに基づいて、今までは委員向けに反社会的勢力への対応方法等を中心とした講習会を実施してきました。
今回は「従業員本人のリスク管理」という観点から、従業員向けの消費者教育講座を初めて実施しました。講座を行うに当たって、東京都消費者啓発員に講師をお願いし、本社・各事業所からの代表30名以上が集まりました。
講座の内容は、都内の相談窓口や相談件数などの消費生活相談に関する様々な情報、実際の相談事例の紹介、関連法規についての説明などの他、騙される心理についてなどバラエティに富んだものでした。

取組実施のきっかけ・目標

 従業員向けに消費者教育が必要だと感じたのは、社内で、実際に従業員が悪質商法被害に遭ったことがきっかけでした。この事例では、業務にも前向きで真面目な従業員が、資格を取るために申し込んだ講座が悪質事業者によるものだったのです。お断りをした後でも、会社宛てに電話が入り、執拗な勧誘がありました。消費者問題に強い顧問弁護士に相談したところ、毅然として断るようにとアドバイスされ、そのように対応したところ、勧誘は一時的に収まったのですが、その数年後にも数回勧誘があり、また、今年に入ってからも、同じ社員あてに取引業者を装って電話がかかってきました。このことからもお分かりのように、一度悪質商法の被害に遭うと、悪質事業者のターゲットにされてしまい、個人で簡単に防げないことがわかりました。このような経験から、コンプライアンス委員会でも事例を報告し、研修会でこのテーマを取り上げることになりました。この事例のように、悪質な勧誘はひどく本人を煩わせ、会社の業務への影響が出かねないと感じ、教育を企画するに至りました。

企画 ・実施に当たって苦労した点、工夫した点、反省点

 副教材きっかけや目的がはっきりしていることと、それに合致した内容の出前講座があったため、企画しやすかったです。講座の実施に当たっては、講師の方にこのような事例があったことを伝え、それに見合った内容の講座を実施していただくことができました。副読本的な冊子なども複数準備していただきました。各事業所から集まった参加者には、職場に戻ったら講座の内容を報告してもらいます。四コマ漫画で悪質商法を紹介している冊子「飯田橋四コマ劇場」などは楽しく学習できるので、悪質商法の被害防止に注意を向けてもらうきっかけになるのではないかと思います。

取組実施後の成果、従業員の反応など

 講座終了後、複数参加者から、資料を追加で欲しいとのリクエストがありました。有効に活用していただきたいと思います。

今後の展開 

 総務部では、従業員が働きやすい職場環境を常に考えています。今までは、設備面での職場環境を良くすること、職場内でのコミュニケーションをとりやすくすることなどに主眼を置いてきました。しかし、社内で実際に起こった事例からも、従業員が悪質商法の被害に遭うと、本人が業務に集中できなくなり、職場へも影響が出てしまいます。このような観点から職場環境の改善という意味においても、職員の私生活の部分に一歩踏み込む教育も必要なのではないかと考えています。

お問い合わせ先

東京都消費生活総合センター活動推進課高齢者見守り・連携担当

電話番号:03-6228-1331
ファックス番号:03-3268-1505