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東京都消費生活総合センターからのお知らせ
令和元年度
西東京市立谷戸小学校「学校向け出前講座」実施報告

東京都消費生活総合センター 活動推進課

1. 実施の概要

東京都消費生活総合センターでは、西東京市立谷戸小学校との連携により、下記のとおり出前講座を実施しました。

当日は5年生2クラスで実施し、合計55名が受講しました。

(1) 日時 令和2年2月15日(土) 各95分
5年生2クラス
(2) 会場 各教室
(3) テーマ おやつ探検隊
〜おやつの着色料と糖度を調べよう!〜

2. 内容

(1)依頼から実施までの経緯

1月に西東京市立谷戸小学校より連絡をいただき、2月の学校公開日に5年生の2クラスに対して実験講座を実施してほしいとのご依頼を受けました。小学5年生にも分かりやすい身近なテーマでとのご希望でしたので、添加物の実験か糖分の実験をお勧めしました。両テーマをご希望とのことでしたので、東京都消費者啓発員(コンシューマー・エイド)と相談し、95分間の授業時間内に収まるよう講座内容を組み立ててもらいました。2クラスでの実施でしたので、2名の啓発員を選任し、代表で1名の啓発員が担当の教諭と内容の打合せを電話やメールで行いました。啓発員同士も打合せを行い、同一の内容で講座を行えるように準備しました。実験に使用する糖度計等の器材は、事前にセンターよりお送りしました。器材は送料を含め無料でご利用いただき、ジュース等の消耗品は学校でご用意していただきました。当日は、講座開始30分前に啓発員が伺い、実験の準備をいたしました。

(2)当日の内容

保護者が見守る中、「おやつ探検隊 〜おやつの着色料と糖度を調べよう!〜」というタイトルで実験講座を実施しました。その内容をご紹介いたします。

ア ジュースの糖度を調べよう!

まず、4種類のジュースが用意されました。いずれも小学生が日常的に摂取している可能性の高いものです。

A 普通の炭酸飲料
B カロリーゼロと表示されたAと同じブランドの炭酸飲料
C 果汁入り飲料
D スポーツドリンク

最初に、啓発員より、Aのペットボトルのジュース1本に入っている砂糖の量はスティックシュガー何本分か、というクイズが出題されました。

クイズ砂糖の量はどれくらい?ペットボトルA1本に入っている砂糖の量はスティックシュガー何本分でしょうか?

答えを見つけるためにジュースの糖度実験を行いました。

まずは、それぞれのペットボトルの表示を見比べました。次に、糖度計を使用して糖度を計った後、ペットボトル1本に含まれる糖分量を計算し、それがスティックシュガー何本分にあたるかを計算しました。普段自分たちが飲んでいるジュースに思いのほか糖分が含まれていることがわかり、生徒からは驚きの声が上がっていました。

その後、ジュースや食べ物を甘くするために、甘味料という食品添加物が使われていることを学びました。

イ チョコレートで毛糸を染めよう!

カラーコーティングされた粒状のチョコレートを2種類用意し、まずは一方のチョコレートをビーカーに入れて水を注ぎ、チョコレートの色素が抜けるまで水をかき混ぜました。

チョコレートを取り出し、お酢を入れた後、白い毛糸を入れて湯せんで15分間温めました。毛糸を取り出して水で洗った後、ペーパータオルで水気を取りました。もう一方のチョコレートでも同じ作業を行いました。

実験のやりかた@チョコレートAが入ったスピーカーに水40mlを入れる。A割りばしで混ぜてチョコの色素を溶かし、チョコが白くなったら取り出す。B軽量スプーンでお酢を4ml入れる。C毛糸を入れ、名前を書いたアルミホイルでふたをする。D60〜70°Cの湯せんで15分間あたためる。E毛糸を取り出し、水でよく洗う。Fペーパータオルで水気をとる。GチョコレートBで@〜Cの手順を繰り返す。?

湯せんにかけている間、生徒と一緒に2種類のチョコレートの表示を見ました。それぞれのパッケージに表記されている着色料を書き出して見比べました。

実験の様子@

その後は、着色料も食品添加物であることを学びました。食品添加物とは何か、その役割についても学びました。

15分後、それぞれの毛糸をレジュメに張り付けて、染まり方を比べてみました。天然色素はくすんだ色に、合成色素ははっきりとした色に染まりました。着色料が天然色素か合成色素かによって毛糸の染まり方に大きな違いがあることが分かり、生徒からは、驚きの声が上がっていました。

最後に、啓発員からおやつの上手な選び方について、「普段何気なく選んでいるお菓子の成分は商品によって全く違うので、表示をよく見ることが大切です。」「お菓子を食べ過ぎると、食事が十分に取れなくなります。また、お菓子には、糖分・塩分・脂肪が多く含まれているので、栄養バランスの崩れも心配です。

成長期の体に影響及ぼさないよう、よく考えて、楽しく選びましょう。」という話をして講座を締めくくりました。

実験の様子A

3. 感想

ご担当の先生からは、「子どもたちも、身近なチョコレートや飲み物を使った実験に、楽しみながらも、学びも多く、今後に生かしたいという感想を持っていました。」とのご感想をいただきました。

4. さいごに

東京都消費生活総合センターでは、令和元年度に「学校向け出前講座」(小・中・高・大学・専門学校等)を177回実施、14,391名に受講していただきました。講義形式の講座は、「悪質商法被害防止」「インターネットやSNSのトラブル防止」等さまざまなテーマで実施しております。今回のような実験形式の講座も人気があります。

出前講座は、クラス別授業だけでなく学年集会やセーフティ教室などでも実施いたしますので、消費者教育にぜひご活用ください。

◆東京くらしWeb 出前講座(講師派遣)
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/manabitai/de_koza/