わたしは消費者 教員向け消費者教育情報提供誌・Web版
ページ1

平成26年度
若者の消費生活相談概要と相談事例

東京都消費生活総合センター 相談課

1.平成26年度 若者の消費生活相談概要

■相談件数

図1 若者の相談件数の推移

授業開始時の山田先生と児童

平成26年度に東京都内の消費生活センター等に寄せられた相談総数は129,040件で、そのうち「若者の相談」(契約当事者が29歳以下である相談)は16,213件で、前年度に比べ6.0%の増加となりました。

当該相談の全相談件数に占める割合は、減少傾向が続いていましたが、平成26年度はやや増加し全体の12.6%となりました。(図1)

若者の全相談件数のうち多いのは、身に覚えのない代金請求や不当に高額請求されるなどの「架空・不当請求」です。平成16年度をピークとして減少傾向でしたが、10年ぶりに増加しました。

■相談内容の内訳

全相談件数の中で若者の相談が占める割合が多いものとして、「内職・副業」「理美容」「学習教材」があげられます。(表1)

「内職・副業」では、タレントやモデルになれると誘い、高額な登録料を支払わせるものの、実際は仕事がこないといった「タレント・モデル内職」の相談が目立ちます。そのほか、企業や店舗で取り扱っている商品・サービス等をサイト運営者が自分のWebサイトやブログで宣伝広告し、そのサイト経由で商品が売れた場合に報酬が支払われる「アフィリエイト内職」に関する相談、オンラインカジノゲームの海外サイトに会員登録し、知人等を紹介すれば報酬が支払われると勧誘される「オンラインカジノの副業」の相談も多く見受けられます。

表1 平成26年度 若者の相談が占める割合の多い商品・役務の上位5位

商品・役務分類 若者の
相談が
占める割合
若者の
相談
全年代の
相談※
主な項目
内職・副業 54.0% 383件 709件 タレント・モデル内職、アフィリエイト内職、オンラインカジノの副業等
理美容 45.5% 747件 1,640件 脱毛、痩身、美顔などのエステティックサービス等
学習教材 40.7% 242件 594件 投資学習教材、ビジネス教材等
教室・講座 33.7% 646件 1,916件 タレント・モデル養成教室、就活セミナー、海外スポーツくじへの投資(アービトラージ)講座等
化粧品 25.0% 308件 1,230件 基礎化粧品、エステ関連商品等

※年齢不明・無回答を除く

架空・不当請求に注意しましょう!

10歳代以下の相談内容を見ると「アダルト情報サイト」に関する相談が最も多くなっています。興味本位によるアクセスのほか、「スマートフォンでアニメや小説を見ようとしたら、アダルト情報サイトに意図せずに誘導され料金請求された」といったケースが見受けられます。

「登録完了」画面が表示されても、すぐに相手に連絡したり、お金を支払ったりせずに、家族や消費生活センターに相談することが大切です。またこうした被害を防止するためには、閲覧制限などのセキュリティ設定を行うこと、また普段からインターネットの利用について家庭内でよく話し合うことが重要なポイントとなります。授業で児童や生徒にご指導いただくとともに、保護者の方々にもご説明ください。