わたしは消費者 教員向け消費者教育情報提供誌・Web版

平成26年度 高校生向けWeb版消費者教育読本
「もしも未来が見えたなら 〜いつかクレジットカードを使う日に〜」

東京都消費生活総合センター

東京都消費生活総合センターでは、平成18年度からWeb版の教材を制作しています。今回は、高校生向けに「クレジットカードの仕組み、多重債務と家計管理」の教材(以下「Web版読本」という)を作成しました。

1.Web版読本の目的

この教材は、クレジットカードを利用したことのない高校生が卒業後、「どのように消費者信用とかかわればよいか」を学習することを目的としています。

【ねらい】

(1)
契約、クレジットカードの仕組みなどの基礎知識を身に付ける。
(2)
クレジットカードの支払方法や利用時の注意点を学び、実践力を身に付ける。
(3)
消費者信用や多重債務問題を学び、卒業後の実生活で適切な意思決定に基づき行動する力を身に付ける。

【期待される3つの効果】(指導書P3から抜粋)

知識が定着する

画像:宇宙フクロウ 「フクノス」
宇宙フクロウ
「フクノス」

Web版消費者教育読本、ワークシート、指導者用資料(パワーポイント)をセットで授業を進めることにより、契約、クレジットカードの仕組み、金利などの基礎知識が定着します。

思考力を高める

画像:天野みき
天野みき

ワーク、クイズは単なる○×形式ではなく、「なぜ?」「どうして?」という仕掛けがあります。主体的に調べたり、話し合ったりすることで思考力が高まります。

行動する力が養われる

画像:時河わたる
時河わたる

クレジットカードの契約・利用の疑似体験をすることで、関心をもって学習を進められます。具体的な事例を解決していくことで、高校卒業後の実生活で適切な意思決定に基づき行動する力が養われます。

2.本教材の内容と活用方法

学習項目

時間

ステージ1

クレジットカードを作ってみよう

全18分

1.クレジットカードの作成疑似体験!

約2分

2.契約の基礎知識と販売方法の多様化

約2分

3.カードの種類と支払方法

約2分

4.クレジットカードが普及した背景 (クレジットカードのメリット)

約3分

5.クレジットカードの仕組み

約2分

6.クレジットカード○×クイズ

約7分

ステージ2

クレジットカードで買い物してみよう

全18分

1.クレジットカードの3つの支払方法疑似体験!

約2分

2.分割払い・リボ払いの違い

約4分

3.ネットショッピング疑似体験!

約2分

4.ネットショッピング○×クイズ

約5分

5.クレジットカードトラブル こんなときどうする?

約5分

ステージ3

クレジットカードは計画的に利用しよう

全12分

1.リボ払いのメリット・デメリット

約2分

2.利息の計算方法

約2分

3.ローンとクレジットカードのキャッシング機能

約2分

4.多重債務と債務整理

約2分

5.信用を築くことの大切さ

約4分

生徒は、Web版読本に登場する主人公「時河わたる」と一緒に、クレジットカードを作ったり使ったりする過程が疑似体験できます。先生用の教材として、Web版読本のほかに、ワークシートや指導者用資料(パワーポイント)をダウンロードできます。Web版読本は動画ですが、指導者用資料(パワーポイント)は静止画ですので、例えば、「三者間契約」のように複雑な内容について指導する際には、学校の実態に合わせて、大きなスクリーンに投影して説明するなどして活用できます。

【ステージ1】
クレジットカードを作ってみよう

クレジットカードの仕組みや多様化する販売方法などを学習できます。ワークシートや指導者用資料(パワーポイント)で「契約の基本」、「販売方法や支払方法の多様化」、「クレジットカードの三者間契約(図1)」の解説ができます。また、クレジットカードの申込書を見せて、経済的に信用のある人だけがクレジット契約ができることなどを解説できるようになっています。

画像:図1 指導者用資料(パワーポイント)で三者間契約を説明

図1 指導者用資料(パワーポイント)で三者間契約を説明

【ステージ2】
クレジットカードで買い物してみよう

前半はクレジットカードで商品を購入し、一括払い、分割払い、リボ払いのそれぞれの支払方法の特徴やネットショッピング利用時の注意点などを学習できます(図2)。

また、利息計算用プログラムを利用しながら、リボ払いや分割払いの利息を計算させ、支払終了時期や支払総額も比較しながら理解を深めることができます。

画像:図2 Web版読本でネットショッピングを疑似体験

図2 Web版読本でネットショッピングを疑似体験

後半の「こんなときどうする?」では、クレジットカードのトラブル事例を紹介し、会員規約をヒントにしながら、トラブルになってしまった理由を考えるワークが行えます(図3)。

そこから、クレジットカードの会員規約が契約の内容であることや、契約を守ることの大切さなどが理解できるようになっています。

画像:図3 ワークシートでトラブルの理由を記入し、発表

図3 ワークシートでトラブルの理由を記入し、発表

【ステージ3】
クレジットカードは計画的に利用しよう

無計画な利用が多重債務につながることや債務整理、信用情報機関などについて学習できます。「元金50万円のリボ払いの利息」を利息計算用プログラムでシミュレーションさせ、金利や月々の支払額によって利息が変わることが理解できるようになっています(図4)。また、クレジットカードにもお金を借りる機能(キャッシング機能)が付いていることなども学習できるようになっています。

画像:図4 利息計算用プログラムで試算後、指導者用資料(パワーポイント)で結果を確認

図4 利息計算用プログラムで試算後、指導者用資料(パワーポイント)で結果を確認

3.本教材へのアクセス方法

バナー画像:もしも未来が見えたなら〜いつかクレジットカードを使う日に〜

東京くらしWEBトップページ右側のバナーからアクセスしてください。

http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/center/kyoiku/web/kou03/

1「スタート」をクリックすると、ステージ1〜3を開始できます。

トップ画面

画像:トップ画面

2「教材紹介」をクリックすると、生徒用ワークシートやパワーポイントがダウンロードできます。(3参照)

教材紹介画面 抜粋

画像:教材紹介画面 抜粋