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くらしを彩る時季の催しをご紹介 東京彩祭(とうきょうさいさい)

旧古河庭園「秋のバラフェスティバル」 旧古河庭園(北区)

くらしの彩祭話々(さいさいわわ)

旧古河庭園「秋のバラフェスティバル」

 北区西ヶ原にある旧古河庭園で10月8日から「秋のバラフェスティバル」が開催されます。大正初期に建てられた洋館の下、洋風庭園で約100種199株の色とりどりのバラが咲き競い、毎年多くの来場者を魅了しています。イベント期間中は、芝生広場での「秋バラの音楽会」、「バラの折り紙教室」といった催しのほか、バラの苗木などの販売も行われます。

 武蔵野台地の斜面と低地という地形を生かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが当園の特徴です。完成したのは1917(大正6)年で、手がけたのは明治から大正にかけて日本の近代建築の礎を築いたジョサイア・コンドル。彼は明治初期に「お雇い外国人」として日本政府に招かれ、時代を代表する鹿鳴館などの建築物を手がけるとともに、教育者として辰野金吾らの日本人建築家を育てました。当園は最晩年の作品であり、洋館から日本庭園にかけて「洋」から「和」へのグラデーションをみせる手法など、円熟味のある趣向を凝らしました。

 また、バラを楽しめる洋風庭園は、平面的な地模様を刈込や草花で左右対称整形に意匠したフランス式庭園の特徴と、斜面地形を利用して庭園を立体的に構成するイタリア式庭園の特徴の両方を表現。その結果として、華麗なバラと重厚な洋館が調和した絵画的な美しさが生み出されています。見学の際は、コンドルがこだわった「景観美」もぜひお楽しみください。

【参考文献】
北村信正 (2002)『旧古河庭園』(第二版)東京都公園協会

今月の催し

旧古河庭園「秋のバラフェスティバル」

  • イベント日時:平成28年10月8日(土)~10月23日(日) 9時~17時(最終入園は16時30分)

会場概要

旧古河庭園(東京都北区西ヶ原1)
  • 開園時間:9時開園/17時閉園(最終入園は16時30分)
  • 問合せ先:03-3910-0394(旧古河庭園サービスセンター)
  • アクセス
    ・JR京浜東北線「上中里」駅から徒歩7分
    ・東京メトロ南北線「西ヶ原」駅から徒歩7分
    ・JR山手線「駒込」駅から徒歩12分

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