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くらしを彩る時季の催しをご紹介 東京彩祭(とうきょうさいさい)

高円寺阿波おどり(杉並区)

くらしの彩祭話々(さいさいわわ)

東京高円寺阿波おどり

 今年、第60回目を迎える東京高円寺阿波おどり。1万人の参加者が街を盛り上げ、100万人の観客が沸き上がる都内屈指の夏祭りです。
 この祭りはもともと、昭和32(1957)年に高円寺の一商店会の青年部が企画した「高円寺ばか踊り」という賑わい振興策でした。阿波踊りをイメージしていたものの、当初は本場徳島の阿波踊りをよく知る者はなく、民舞の先生に教わった振り付けで白塗り化粧をして踊ったといいます。それでも、第1回目は参加者38人で観客2,000人、第2回目は観客5,000人と、観客数は増えていきました。

 3回目にして参加者から「売上増をねらう行事としては意味がない。もうやめよう」という声が上がり、存続の危機が到来。関係者の投票によりなんとか1票差で継続が決定しました。そんな状況で転機となったのは、本場の阿波踊りを真剣に学ぼうという有志の心意気でした。
 商店会の人たちは、徳島県人会で結成された阿波踊りの「連」(阿波踊りを踊るために形成されるグループ)に弟子入りするなどして、踊りの技術を高める努力を続けました。そして昭和38(1963)年の第7回目には、名称を「高円寺阿波おどり」に変更し、名実ともに阿波踊りを中心にした祭りに。高円寺の他の商店会の参加も年々増え、2年後の第9回目には参加者800人、観客28万人を数えるまでに成長しました。

 その後も右肩上がりに規模が拡大し続け、現在に至っています。「人と人」「人と地域」を結びつける絆として、高円寺の街にしっかりと根付き愛される東京高円寺阿波おどり。踊り手、観客、ボランティアを含むスタッフ、そして住民が一体となって賑わうかけがえのない祭りとして、これからも街を盛り上げて行くことでしょう。

【参考文献】
東京高円寺阿波おどり振興協会(2006)『人が創り街が育む五十年 踊れ高円寺 高円寺阿波おどり五十周年記念誌』

今月の催し

第60回 東京高円寺阿波おどり

  • イベント日時:平成28年8月27日(土)・28日(日) 17時~20時(両日とも)
    ※小雨決行

会場概要

JR「高円寺」駅、東京メトロ丸ノ内線「新高円寺」駅周辺商店街および高南通りの8演舞場
  • 問合せ先:03-3312-2728(東京高円寺阿波おどり実行委員会事務局)

クイズで彩祭(さいさい)

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阿波踊りを盛り上げる、特徴的な掛け声は次のうちどれでしょうか?
ラッセラー!
ソイヤソイヤ!
ヤットサー!

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