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テストレポート見えない炎で着火!?
~ガスコンロの近くには、燃えやすい物を近づけないで!~

 家庭用ガスコンロは、身近な調理器具として、多くの家庭で使用されています。ガスコンロを原因とした火災は、減少傾向にありますが、依然、住宅火災の出火原因として最も多く発生しています。そこで東京都は、ガスコンロの使用実態や使用中の危険について、インターネットアンケート等による調査を実施しました。

主な調査結果

●ガスコンロの近くに、燃えやすい物を置いていませんか?
ガスコンロ使用者の約2割は、ガスコンロと周囲の可燃物までの距離が、火災予防上安全な距離とされる離隔距離※15cmを満たしていませんでした。
※消防関係法令では、ガスコンロから可燃物までの距離を15cm以上離すこと等が定められており、製品の取扱説明書等に記載されています。
●「危険な使用方法」の経験者は、7割以上!
ガスコンロ使用者の7割以上の人は、取扱説明書等に記載されている「危険な使用方法」による使用経験がありました。中でも、火をつけたまま、その場を離れたことのある人が最も多く、全体の54.4%と半数を超えました。
●着衣に着火して大ヤケドした事例も!
ガスコンロ使用中に、周囲の物や衣服に「着火した」又は「着火しそうになった(焦げた、溶けた)」危害経験のある人は、2割を超えました。中でも、「ガスコンロ周囲の可燃物(布巾など)に着火」が9.0%と最も多く、「着衣に着火」した経験のある人も、4.2%いました。
●炎が見えなくても、鍋などの近くでは着火の危険があります!
ガスコンロで鍋を加熱したとき、直径16cmの鍋の上端部では、綿の発火温度である400度を超えました。実際に綿繊維生地を近づけると、バーナーからの炎が見えない位置で着火しました。

ガスコンロ使用時のアドバイス

  • ガスコンロの上や奥の物を取るときなど、こまめに火を消し、衣服の袖や裾に燃え移らないよう注意しましょう。火が接しても着火しにくい防炎製品のエプロンやアームカバーを活用しましょう。
  • ガスコンロ使用中は、絶対にその場を離れないようにしましょう。Siセンサーコンロなど、安全装置の付いているバーナーを使用しましょう。
    また、住宅用火災警報器を必ず設置しましょう。
  • ガスコンロの周囲には、燃えやすい物を置かないようにしましょう。また、鍋等の底から炎がはみ出さないよう、火力を調節しましょう。
  • 危険な使用方法を取扱説明書でよく確認し、正しく使用しましょう。
  • 魚グリルやガスコンロ周囲の油汚れなどは、こまめに掃除しましょう。

詳細は、東京くらしWEB「くらしの安全」で御覧いただけます。
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/test/gaskonro_press.html

お問合せ先
東京都生活文化局 消費生活部生活安全課 
TEL03-5388-3082

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