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くらしを彩る時季の催しをご紹介 東京彩祭(とうきょうさいさい)

隅田川花火大会(墨田区)

くらしの彩祭話々(さいさいわわ)

隅田川と花火

 隅田川花火大会といえば、東京の夏の風物詩としてすっかり定着しています。しかし、実は今年で39回目。意外と新しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。これはあくまで「隅田川花火大会」の歴史で、隅田川界隈の花火大会は280年以上前から行われています。

 その起源は江戸時代中期の享保18(1733)年、8代将軍徳川吉宗の治世にさかのぼります。その前年に起こった大飢饉、そして疫病の流行により多くの死者が出たため、幕府はその慰霊と悪病退散を祈る水神祭を隅田川で行いました。その際に川岸の水茶屋が「施餓鬼(せがき)」法要を催し、その余興として20発ほどの花火を上げたといいます。これが恒例となり、「両国の川開き」と花火は切っても切れない関係になりました。

 両国川開き花火大会はその後、幕末期の混乱や関東大震災、太平洋戦争などの影響で中止される期間もありましたが、地域住民らの熱意と努力で何度も復活しました。戦後も例外ではなく、昭和23(1948)年には再開され、この日を心待ちにしていた観客70万人が平和の戻った空を見上げて楽しみました。しかし、高度経済成長まっただ中の昭和37(1962)年には、交通事情の悪化、周辺の都市化、隅田川の水質汚濁などによって両国川開き花火大会は続けられなくなり、惜しまれつつも幕を下ろしました。

 やがて隅田川の浄化が進んだこともあり、昭和53(1978)年には現在の「隅田川花火大会」となって復活。地域住民を代表する隅田川花火実行委員会が運営にあたり、「江戸の華」の歴史を守り続けています。

【参考文献】
隅田川花火大会実行委員会(1983)『花火/下町/隅田川―両国の花火250周年記念誌』

今月の催し

第39回 隅田川花火大会

  • イベント日時:平成28年7月30日(土) 19時5分~20時30分
    ※7月30日が荒天の場合は順延せず、中止。
    (翌7月31日(日)は東京都知事選挙の投開票日にあたり、観客の安全確保が困難となることや投票への影響を考慮したため)

会場概要

第一会場(桜橋下流~言問橋上流)
第二会場(駒形橋下流~厩橋上流)
  • 問合せ先:03-5246-1111(隅田川花火大会実行委員会事務局)

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今回の隅田川花火大会で打ち上げられる花火の数は、第一・第二会場合わせて何発でしょうか?
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