根津神社を会場に催される「文京つつじまつり」は今年、47回目をむかえます。境内にある約2000坪のつつじ苑には、一面にツツジが植えられていて、都内屈指のツツジの名所になっています。早咲きのものから遅咲きのものへと花が移り変わりますので、約１カ月という長い期間、さまざまな種類のツツジを楽しむことができます。

　根津神社は、江戸時代から名所として親しまれていました。江戸時代後期に書かれた観光ガイド『江戸名所図会』では「境内には築山や泉水があり、草木の花が四季をとおして絶えない、本当に見て回るのが楽しい所」と紹介され、多くの参詣者が訪れたそうです。

　戦後、雑木林になっていた境内に花木を復活させようと、氏子である地元の町会が中心になって寄付を募り、ツツジの株を植える取り組みが始まりました。株数はどんどん増え、昭和45年には第一回目のつつじまつりを開催。年月とともに株は成長し、今のつつじ苑が形作られていきました。

　現在、都内屈指のツツジの名所として、シーズンには数多くの見物客が訪れ、かつての賑わいを取り戻した根津神社。ツツジは文京区の区の花に指定され、区の緑化活動のシンボルになりました。地元住民の地域を想う気持ちと努力が見事に花を咲かせたのです。

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根津神社のつつじ苑に植えられている
ツツジの株数はどれくらいでしょうか？

約300株

約3000株

約30000株