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web版 くらしに役立つ都民のための消費生活情報誌 東京くらしねっと平成28年 2016 No.226 2月号

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相談の窓口から 賃貸アパートでペットを飼育したら原状回復費用が高額に!?

 ペットの猫と一緒に暮らした賃貸アパートを退去したら、クロスの全面張替費用とエアコン清掃代、柱の補修費用などを請求されました。管理会社に問い合わせてみると、ペット飼育による臭いや傷の補修費用だと言われました。ペットを飼うことは契約時に貸主から承諾を得ていて、契約書にもペット飼育不可とは書かれていません。普段から部屋の清掃をきちんとしていたので、猫の臭いが残っているとは思えず、柱の傷も猫がつけたものか分からないのに、支払わなければいけないのでしょうか。

 賃貸借契約でペットの飼育が認められている物件であっても、退去時にクロスの張替やエアコン清掃、特別なハウスクリーニングなど、ペットの飼育を理由とした費用を請求され、原状回復費用が通常より高額になることがあります
 民間賃貸住宅退去時の原状回復費用について一般的な基準をまとめた、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、ペットの飼育によって柱や壁についた臭いや傷は、通常使用による損耗とは言えず、修理代は借主負担とされており、特別な清掃費用や補修費用は全額借主の負担になります。ただし、補修部位によっては、経過年数で借主と貸主の負担額が算定されるものがあります。例えば、クロスについては6年で残存価値が1円と考慮され、新品のときから6年経っていれば借主の費用負担がほとんどなくなる場合もあります。貸主から明細書を取り寄せ、請求内容がガイドラインに沿っているか確認をしましょう。

 なお、ペットの飼育が禁止されている賃貸物件で、貸主から承諾を得ずにペットを飼育した場合は、用法違反に当たり、ガイドラインに則した解決が望めないだけでなく、違約金までも請求される場合があります。大切な家族の一員であるペットが原因でトラブルにならないよう、ペットの飼育が可能か、退去後の原状回復費用の負担範囲はどうなるのか等について、あらかじめ貸主と確認しておくことが必要です。
 賃貸借契約についてトラブルになった場合は、お近くの消費生活センターにご相談ください。

イラスト 賃貸アパートでペットを飼育したら原状回復費用が高額に!?

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