東京都消費生活総合センター

web版 くらしに役立つ都民のための消費生活情報誌 東京くらしねっと平成27年 2015 No.219 7月号

  • 文字サイズ
  • 文字サイズを小さくする
  • 文字サイズを大きくする

今月の話題 自転車は安全に楽しく利用しましょう

東京都青少年・治安対策本部 総合対策部
交通安全課長
 濱村 竜一(はまむら りょういち)

 自転車は、環境にも優しく、気軽に運転できる、便利で快適な乗り物です。物心ついた頃から自転車に乗っているという方も多いのではないのでしょうか。
 一方、「運転しながらスマートフォンの操作」「無灯火」「右側通行」などが原因で、自転車が関係する事故が多発しています。もし、自転車で事故を起こし、人を傷つけてしまったら、取り返しのつかないことになります。
 また、道路交通法の改正により、禁止事項や罰則などにも変更があります。今一度、自転車のルールやマナーについて、振り返ってみましょう。

イラスト 自転車の安全確認

全国平均を大きく上回る東京の自転車事故

 皆さんは、都内でどのくらいの自転車事故が起こっているか知っていますか?
 昨年、年間で、東京都内において1万2千件を超える自転車に関係した交通事故が発生しました。また、亡くなった方は、前年より7名多い38名にのぼります。
 さらに、平成26年中の全国の交通人身事故における自転車関与率の平均は、19・0%でしたが、東京都内は34・1%と大きく上回っています。(図1)

【図1】交通人身事故における自転車関与事故の推移

自転車事故の死者の7割が法令違反!?

 自転車は、道路交通法上は「軽車両」となっています(道路交通法第2条)。自転車を運転するのに免許証は不要ですが、車両である以上、守らなくてはならないルールがあり、違反をすると罰則が科せられる場合があります。
 自転車を安全に利用するためには、利用者自身がルールやマナーを習得し、それを確実に実践することが重要です。
 警視庁によると、昨年発生した自転車事故の死者の約7割に法令違反があったとされています。事故の被害者にも加害者にもならないためには、自転車を利用する際に、「自転車は車両である」と認識した上で、交通ルールを遵守し、交通マナーを実践するように心掛けましょう。
 具体的に、気をつけてほしいことを東京都の「自転車安全利用指針」から紹介します。(図2)

【図2】自転車の守るべきルール

 詳しいルールを解説したDVDやリーフレットは、東京都青少年・治安対策本部のホームページからダウンロードできますので、是非活用してください。
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/koutuu/07_jitensha.html
 最近、スマートフォン等を操作しながら自転車を運転している方を多く見かけます。これは、法令に違反する大変危険な行為で、罰則規定もあり、事故の原因にもなりかねません。事故は相手だけでなく、本人や家族も傷つけます。ルールを守り、無理な運転はせず、事故を起こさないことを心がけましょう。
 東京都では、交通ルールの習得や点検整備の実施など、自転車利用者が守るべき事項や行政・事業者・家庭等関係者の役割を明らかにするとともに、自転車の安全で適正な利用を社会全体で促進することを目的として、平成25年7月から「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を施行しました。同条例に基づき、平成26年1月に「自転車安全利用推進計画」を策定し、自転車乗用中死者数を25人以下にする等の目標を設定し、達成に向け取組を進めています。

ルール・マナーを守る宣言!

 本年5月の「自転車安全利用TOKYOキャンペーン」から、東京都は「自転車安全利用宣言証(以下、「宣言証」とします。)」の交付を開始しました。
 宣言証は、交付を受けた方が、自転車を利用する際、「ルール・マナーを守ること」を意識していただくために作成しています。
 宣言証は、東京都青少年・治安対策本部が実施している、自転車シミュレータ交通安全教室や、自転車安全利用TOKYOセミナーなどで配布しています。詳しくは、東京都青少年・治安対策本部交通安全課までお問い合わせください。
(電話:03-5388-3127)

ヘルメットが守る命

 自転車事故による死者の約7割は頭部損傷が主因で、万が一、事故に遭った場合でも、被害を軽減する取組も進めていく必要があることから、「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」では、大人も子供もヘルメット等の安全器具の利用に努めることとしています。最近は、一見、帽子のようなおしゃれな自転車ヘルメットも販売されていますので、皆さんもぜひ試してみて下さい。
 また、この春からヘルメット着用を含めた自転車の安全利用の推進のために、「東京交通少年団」(一般財団法人 東京都交通安全協会)の皆様を「自転車安全利用PRサポーター」に任命しました。
 交通少年団は、野外訓練や交通安全活動等を通じて、子供たちが交通ルールやマナーを身につけた交通社会人として育つことを目的として、社会貢献活動、スポーツ大会、レクリエーションなど幅広い活動を行っています。
 小学生のお子様をお持ちのご家庭の方、ぜひ交通少年団への入団をご検討ください。詳しくは、最寄りの警察署にお問合せください。

事故に備えて保険の加入を!

 最近では、自転車事故の加害者に対して、高額な賠償金支払いが命ぜられるケースが多く見受けられます。事故を起こさないことが一番ですが、事故に備えて保険に加入することも大切です。ご家族を含めて、ご自身の保険の契約内容等を確認しておきましょう。また、自転車の整備不良も事故の原因となることもありますので、定期的に自転車の点検整備を実施しておきましょう。

改正道路交通法の施行

 平成27年6月1日施行の改正道路交通法では、自転車運転中に危険なルール違反をくり返す(3年以内に2回以上)と、「自転車運転者講習」の受講命令を受け、この受講命令に違反した場合には5万円以下の罰金が科せられます。
 受講命令の対象となる危険行為には14類型(図3)が定められているので、そのような運転をすることのないよう、十分気を付けましょう。

【図3】自転車運転者講習の対象となる主な危険行為

  • イラスト ●指定場所一時不停止等
  • イラスト ●遮断踏切立入り
  • イラスト ●信号無視

おわりに

 自転車は、正しく利用すれば、楽しく快適な乗り物です。自分自身のためにも、周りの人のためにも、ルールやマナーを守って安全な運転を心がけましょう。

イラスト みまもりぃぬ
みまもりぃぬ

7月号への感想をお寄せください

くらしに役立つバックナンバー

平成27年6月号
平成27年
6月号
平成27年5月号
平成27年
5月号
平成27年4月号
平成27年
4月号
バックナンバーカテゴリー別

東京くらしねっと オリジナルレターセット プレゼントPDF版(427MB)

東京くらしねっと 最新号PDF版(2.7MB)

編集部
〒162-0823 
新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ16階
東京都消費生活総合センター 活動推進課学習推進係
【電話】03(3235)1157

東京都消費生活総合センター

このページの上に戻る