東京くらしねっと 11月号

東京くらしねっと 11月号

今月の話題 東京の特産食材について〜地産地消を考える〜 公益財団法人東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究センター 副所長 内田敏夫(うちだ としお)

今月の話題 東京の特産食材について〜地産地消を考える〜

今月の話題 東京の特産食材について〜地産地消を考える〜 公益財団法人東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究センター 副所長 内田敏夫(うちだ としお)

今月の話題 東京の特産食材について〜地産地消を考える〜

東京の農業の特徴って?

 東京では、区部や多摩の都市地域、奥多摩などの山村地域、南は小笠原までの島しょ地域で、それぞれ特色のある農業が展開されています。

バラエティー豊かな農業

 都市地域では直売が盛んで、極めて多品目の野菜や果物、花、植木などが生産され、多摩地域では畜産も行われています。また、奥多摩町では多摩川上流の清流の中でワサビが栽培され、島しょ地域では、温暖な気候を活かしてアシタバや花、観葉植物、亜熱帯果物などが生産されています。まさに、日本の農業のショーウィンドーです。

江戸からの歴史と伝統

 東京の農業は、江戸のころから庶民に食料を供給してきた歴史と伝統があります。江戸幕府の300年間、日本の中心であったことから、各地域からは様々な農作物が運び込まれ、それらを品種改良して、再び全国に広めていった歴史があります。
 コマツナやウドなどは、こうした東京発祥の伝統野菜で、かつては栽培され現在ではほとんど見かけなくなった東京ゆかりの野菜も含め、JA(農業協同組合)では、「江戸東京野菜」として、現在40品目を認定しています。

東京ならではの農畜産物って?

 東京の特色ある農畜産物についてご紹介します。

東京の特産農産物

 生産額の多いものでは、トマトやコマツナ、ナシなどがあります。限られた農地で高い生産性が期待できる品目が上位を占めています。
 また、立川市のウド、清瀬市のニンジン、あきる野市のトウモロコシ、稲城市のナシ、島しょ地域のアシタバやパッションフルーツなど、各地域には自慢の特産品があります。

イラスト 東京の農業生産額トップ5

東京の特産農産物

 生産額の多いものでは、トマトやコマツナ、ナシなどがあります。限られた農地で高い生産性が期待できる品目が上位を占めています。

イラスト 東京の農業生産額トップ5

 また、立川市のウド、清瀬市のニンジン、あきる野市のトウモロコシ、稲城市のナシ、島しょ地域のアシタバやパッションフルーツなど、各地域には自慢の特産品があります。

東京オリジナルの農畜産物

 農畜産物の中には、東京都農林総合研究センター(旧農業、畜産試験場)で育成されたオリジナル品種もあります。大粒種なしで甘みの強いブドウの「高尾」、果実が大きく紅色で甘いカキの「東京紅」、最近品種登録された、果肉が黄色で甘みと酸味のバランスが良いキウイフルーツの「東京ゴールド」などがあります。
 畜産物では、肉質が柔らかく脂に甘みのある豚肉の「TOKYO X」や、旨みとコクのある肉質の「東京しゃも」、卵の黄身の味の濃い「東京うこっけい」、さらにはフレッシュな東京ブランドの牛乳などがあります。

イラスト 東京オリジナルの農畜産物

イラスト 感情を揺さぶる

どこで購入できるの?

 東京の農産物は生産量があまり多くないため、スーパーなどで見かけることも少ないと思います。それでは、どこで購入できるのでしょうか。

直売所は街角のマルシェ

 最近は、各地域にJAなどが直売所を作り、地元で生産された新鮮な農産物を販売しています。また、農家が庭先で直売している例も多くあります。地域によっては、直売所があちらこちらにあり、まるで街角のマルシェのようです。さらには、地元のスーパーが農家と直接契約して販売しているケースもあります。
 畜産物では、酪農家が自家製牛乳をアイスクリームに加工して販売したり、豚肉の「TOKYO X」などは有名デパートなどでも購入できます。

とうきょう特産食材使用店

 東京都では、都内産農林水産物を積極的に使用している飲食店を「とうきょう特産食材使用店」として登録しPRすることにより地産地消を推進しています。現在、都内の約210店舗が登録されています。東京産の食材を使った和食、洋食、中華などの美味しい料理を召し上がってみてはいかがでしょうか。

イラスト 登録店ボード

農業とふれあい味わう

 都内にはブルーベリーやナシなどの摘み取りや、もぎ取りのできる農園も多く、また、プロの農家の指導のもとに農作物を育てることのできる農業体験農園が約90か所あります。
 こうした施設で農作業を体験し、自ら収穫した農産物を味わってみるのも楽しいのではないでしょうか。
 これらの情報は、東京都産業労働局農林水産部のホームページで知ることができ、関係区市町村やJAにもリンクしています。
 また、直売所マップを作っている自治体もあります。マップを持って直売所めぐりも楽しいと思います。

イラスト 自ら収穫した農産物

農業とふれあい味わう

 都内にはブルーベリーやナシなどの摘み取りや、もぎ取りのできる農園も多く、また、プロの農家の指導のもとに農作物を育てることのできる農業体験農園が約90か所あります。
 こうした施設で農作業を体験し、自ら収穫した農産物を味わってみるのも楽しいのではないでしょうか。

イラスト 自ら収穫した農産物

 これらの情報は、東京都産業労働局農林水産部のホームページで知ることができ、関係区市町村やJAにもリンクしています。
 また、直売所マップを作っている自治体もあります。マップを持って直売所めぐりも楽しいと思います。

食を学び楽しむ!

 都会で暮らす皆さんも、少し郊外に出かけ、各地域で生産された特産物で食を学び楽しんでみませんか。

旬を楽しむ

 東京には全国、海外から様々な農産物が入ってきます。食卓は大変豊かになりましたが、一方で季節感が薄れてきています。そこで、東京の旬を改めて感じてみてはいかがでしょうか。冬から春にかけてのウド、夏のトマトやトウモロコシ、秋のナシ、ブドウ、ブロッコリー、冬のホウレンソウやネギ、季節とともに東京の美味しい旬の農産物が登場します。

採れたてを楽しむ

 野菜などの多くは、収穫後すぐに鮮度が低下し始め、本来の食味や光沢などが失われていきます。都内に流通する青果物の多くは遠い産地から輸送されてきますが、直売所などでは採れたての農産物が手に入ります。特に、エダマメやトウモロコシ、イチゴなどの採れたての美味しさは格別です。また、トマトも畑で完熟したものが購入できます。

品種を楽しむ

 果物などは昔から品種改良が盛んで、品種ごとに特色ある味や風味を楽しんできました。最近では、トウモロコシやトマト、ナス、エダマメなどの野菜にも様々な品種が登場しています。こうした品種を食べ比べてみることも、食の豊かさを実感することにつながるかもしれません。

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