東京くらしねっと 8月号

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今月の話題 ココが知りたい 子供の事故防止 〜楽しい夏を過ごすために〜東京消防庁防災部防災安全課 待ちに待った夏休みがやってきました。特に夏に起きやすい子供の事故について、どんな危険があるのか、どうしたら防げるのかをまとめました。楽しい夏を過ごすために、みんなでもう一度、確認してみましょう。

今月の話題 ココが知りたい 子供の事故防止 〜楽しい夏を過ごすために〜

親子 イラスト

東京消防庁防災部防災安全課 待ちに待った夏休みがやってきました。特に夏に起きやすい子供の事故について、どんな危険があるのか、どうしたら防げるのかをまとめました。楽しい夏を過ごすために、みんなでもう一度、確認してみましょう。

子供を水の事故から守るために

河川やプールなどに出かける機会が多くなる夏の時期には、溺れて救急搬送される事故も多くなります。河川やプールなどで溺れる事故は、生命を脅かす事故となる可能性が高いことから、十分な注意が必要です。

年齢別の救急搬送人員

 東京消防庁管内では、平成21~25年までの各年の6月から9月に、河川やプールなどで溺れる事故により、12歳以下の子供が34人救急搬送されています(図1)。

図1  12歳以下の救急搬送人員(平成21年〜平成25年の各年6月〜9月)

初診時程度別割合

 初診時程度別割合では、入院の必要があるとされる中等症以上の割合が64.7%と高くなっています(図2)。

図2  初診時程度別割合(平成21年〜平成25年の各年6月〜9月)

事例

●2歳男児が、公園の池で親が目を離している間に水没した(重篤)。

●3歳男児が、プール施設内で両親とはぐれ、プール内で意識がない状態で発見された(中等症)。

水の事故を防ぐために
●小さい子供と一緒に水遊びする際は、子供から目を離さず、保護者や大人が必ず付き添って遊びましょう。
●子供が泳いでいる時は、プール等に監視員がいる場合でも、油断することなく目を離さないようにしましょう。
海や河川では、ライフジャケットを着用するなど、事故の未然防止に努めましょう。

熱中症から身を守る

夏本番となるこの時期は、熱中症とならないように注意が必要です。昨年も8月の猛暑日が連続した日に、熱中症による救急搬送が多くなりました。

年齢別の救急搬送人員

 東京消防庁管内では、平成25年6月から9月までの間に、熱中症により12歳以下の子供が、159人救急搬送されています(図3)。

図3  12歳以下の救急搬送人員(平成25年6月〜9月)

発生場所別の救急搬送人員

 発生場所別に見ると、乳幼児(0歳~5歳)は、「住宅等居住場所」が46.4%と多く、小学生(6歳~12歳)は、「公園・遊園地・運動場等」が31.3%、「学校・児童施設等」が26.0%と多くなっています。

事例

●2歳女児が、自宅駐車場において停車中の乗用車内に一人でいたところ、自分で内鍵をかけて閉じ込められた(中等症)。

●11歳の男児が、サッカーの試合後、意識もうろうとなった(軽症)。

●9歳女児が、お祭り会場で露店に並んでいたところ、突然崩れるように倒れた(中等症)。

男児 イラスト

応急処置
❶涼しい場所へ避難
風通しのよい日陰や、クーラーが効いている室内など涼しい場所へ避難させます。
❷脱衣と冷却
衣服を脱がせたり、ゆるめたりして、風通しを良くし、氷のうなどで首の両脇、脇の下、太ももの付け根を冷やします。
❸水分・塩分の補給
水を自分で飲ませます。大量に汗をかいている場合は、塩分の入ったスポーツドリンクや経口補水液、食塩水(水1リットルに1~2gの食塩)がよいでしょう。
❹自力で水を飲めない場合や症状が回復しない場合は、医療機関へ搬送しましょう。
意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
熱中症を防ぐために
水 イラスト
●子供の顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう。
●のどの渇きに応じて適切に水を飲む行動を学習させましょう。
●日頃から暑さに慣れさせましょう。
●幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を身につけていないため、保護者や指導者は適切な服装を選択し、環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導しましょう。
●運動時などは指導者等が積極的、計画的に休憩をさせましょう。
●車内の温度は短時間で高温になります。少しの間でも子供を車内に残さないようにしましょう。

火遊び火災の防止

火遊びに使用したもので最も多いのはライターで、子供の火遊び火災の6割を超えています(図4)。

図4  発火源別の火災発生件数

過去5年間の発生状況

 東京消防庁管内では、平成21~25年までの5年間で、12歳以下の子供の火遊びに起因する火災が、234件発生し、4人の子供が亡くなっています(図5)。

図5  過去5年間の発生状況

火災事例

 住宅の3階居室から出火、火元住戸は両親と子供2人(幼児)の4人家族で、出火時は子供2人が留守番をしていました。出火原因は、子供がライターで火遊びをしたため、こたつ布団等に着火したものです。
 この火災により、子供2人が逃げ遅れて死亡し、救助活動を行った近隣住民1人が負傷しました。

火遊び火災を防ぐために
ライター等は、子供の目に触れない場所、かつ手の届かない場所で厳重に管理しましょう。
●子供には幼児期から火災の怖さや火遊びの危険性を教えましょう。
●子供の安全を守るため、子供が簡単に操作できないチャイルド・レジスタンス・ライター(CRライター)を使用しましょう。
●ライターを廃棄する際は、中のガスを使い切ってから、各自治体が定める分別方法に従い廃棄しましょう。
●小学生になると、公園など屋外で火遊びをする子供が増えることから、親、学校、地域が連携して、子供の火遊び火災を防ぎましょう。

※参考文献:熱中症環境保健マニュアル2014(環境省)

※平成25年の救急搬送人員及び子供の火遊び火災の件数は暫定値です。

※東京消防庁管内とは、東京都のうち東久留米市、稲城市、島しょ地区を除く地域(東久留米市は平成22年4月1日より東京消防庁管内)

問い合わせ
  • 東京消防庁 防災部防災安全課
  • TEL:03-3212-2111(内線4206)

家の中でも注意! 東京都生活文化局 消費生活部生活安全課

家の中でも注意! 東京都生活文化局 消費生活部生活安全課

子供の事故が起こるのは屋外だけではありません。家の中にも事故の危険は潜んでいます。
危険な箇所がないかもう一度、点検してみましょう。

家の中でも起こる水の事故
●入浴中や水遊び中は目を離さない●その場を離れない

 小さな子供が溺れる事故の多くは、家庭内で起きています。湯や水の量が子供のひざ下程度でも、滑った拍子に水を飲んで窒息状態となり、溺れてしまいます。入浴や水遊びをしている間は大人が必ずそばにいて、目を離さないようにしましょう。また、洗濯や非常時に備えて浴槽に水を汲み置きしているご家庭は、子供が近づかないように浴室に鍵をかけるなどの対策が必要です。
子供が小さいうちは水を汲み置きしないというのも一つの選択です。

水遊び イラスト

落下・転落事故に注意!
●ベランダや窓の周辺に物を置かない

 ベランダや窓からの転落事故は、夏に多く起きています。ベランダにあるエアコンの室外機を踏み台にして、手すりによじ登り、身を乗り出して転落したり、出窓の網戸に寄りかかって網戸が破れて転落するなど、子供は好奇心から思いもよらない行動をするものです。子供がベランダに出ないようにする、ベランダや窓の近くに踏み台になるような椅子や新聞紙の束を置かない、などの注意をしましょう。

室外機 イラスト

扇風機への巻き込まれ事故
●扇風機にはカバーを付けて挟まれ防止

 扇風機に手や物が巻き込まれると危険です。子供の指や手は小さく、扇風機の隙間に容易に入ってしまいます。また、物が巻き込まれると、羽が割れて破片でケガをすることもあります。扇風機カバーを付けて事故を防止しましょう。カバーは、全体をしっかり覆って簡単に外れない物を選びましょう。子供を扇風機に近づけない対策として、ストーブガードなどの柵を置いたり、壁掛け式の扇風機を使う、などの方法もあります。

扇風機 イラスト

子供の自転車やペダルなし二輪遊具の事故に注意!

子供の自転車やペダルなし二輪遊具の事故に注意!

夏休みは自転車等での外出の機会が増えます。お子さんと一緒に、ルールやマナーについても話し合ってみましょう。

子供の自転車事故が多発
●交差点等での安全確認●乗る前に自転車の点検を徹底

 小学生の自転車に関する事故は件数が多く、転倒や衝突時に骨折などの大きなケガに至っていることが特徴です。
・ スピードを出して道路に飛び出し、停止できずに衝突
・ 傘や荷物のひもなどが車輪に絡んで転倒
・ ブレーキなどの部品の不具合が原因で危険な目に遭う などの事故が起きています。
●交差点や曲がり角では必ず止まり、まわりの安全を確かめる
●巻き込みやすいものをさげたり、傘などを車体に差さない
など、お子さんと一緒に自転車の安全な乗り方について考えてみましょう。また、乗車前には、部品のがたつきや緩みがないか、ブレーキの効きはよいかなど、取扱説明書を参考に点検し、乗車時にはヘルメットをかぶりましょう。

自転車 イラスト

ペダルなし二輪遊具でも事故が…
●ヘルメットをかぶらせ、目を離さない

 ペダルなし二輪遊具は、幼児が自分でバランスを取りながら地面を足で蹴って進む製品です。転倒したり、思いのほかスピードが出てぶつかったりする事故が起きています。ブレーキがないものが一般的ですが、ブレーキがある製品でも小さなお子さんの場合は、握力が弱いためブレーキを上手に使えないこともあり、注意が必要です。
●使用時は幼児用ヘルメットをかぶらせる ●一人で遊ばせない ●保護者は子供から目を離さない
など、危険な使い方をさせないよう注意してください。
なお、ペダルなし二輪遊具は、道路交通法で定められた自転車でないため、道路では使用できません。

ヘルメット イラスト

問い合わせ
  • 東京都生活文化局 消費生活部生活安全課
  • TEL:03-5388-3055

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