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更新日:2024年2月9日

計量展示室

 計量展示室1  

計量検定所 本所(砂町庁舎)2階の計量展示室では、日本の計量制度や計量技術などに関する、新旧さまざまな資料を随時展示しています。(見学無料)

事前予約で展示品の解説や計量検定所の施設見学も受け付けていますので、下記までお問い合わせください。

※ 公開時間 9時00分~16時00分、 年末年始(12月29日~1月3日)及び土日祝日休み

            

主な展示品紹介

計量展示室では、メートル原器とキログラム原器のそれぞれのレプリカの展示をはじめとして、江戸時代から現代までの珍しい計量器や、暮らしに身近なさまざまな計量器等も展示しています。ここでは、その一部をご紹介します。
 

メートル原器 (旧長さの基準)模型

 メートル原器レプリカメートル原器は、全体の長さ(両端面間の距離)ではなく、両端付近に記されたそれぞれの目盛間の距離が摂氏零度の時に1 メートルとなるよう設定されたものです。1879 年にフランスで白金90%、イリジウム10% の合金で作られ、1960年に定義が改定されるまで国際原器としてパリの国際度量衡局に保管されていました。 展示室の展示品は、日本国メートル原器の模型です。

本国原器(旧)

日本はメートル条約に1885 年に加入し、1890 年にはフランスから「日本国メートル原器」(No.22)が到着し、中央度量衡器検定所(現・産業技術総合研究所)で保管され、これを日本の長さの基準としました。

歴  史

1791年 フランスの科学アカデミーを中心にメートル法の骨格が作られ、地球の子午線の北極から赤道までの長さの1 000万分の1を1メートルとすることを定義。
1872年 第2回国際メートル委員会で30本の原器の製作が決定。〔アルシーヴ原器を基準に白金90%とイリジウム10%の合金を用い、氷が融解する温度環境下で原器に刻まれた2本の目盛間を1mの基準とする(全長102センチメートル:断面X字型の形状)もの〕。
1889年 第1回国際度量衡総会で30本のうち最も正確と判断されたNo.6原器を正式な国際メートル原器と認定し、他の原器は各国に配付した。
1960年 第11回国際度量衡総会でメートル原器を長さの基準とすることをやめ、クリプトン86元素が一定条件下で発する電磁スペクトルである橙色・赤色の発光スペクトルが示す波長の1
650 763.73倍に等しい長さに変更。[1 650763.73λKr(ラムダクリプトン)]
1983年 光が真空中を1/299 792 458秒間に伝わる行程の長さに定義。
2012年 4月に、日本国メートル原器ならびに関係原器が重要文化財に指定された。

 

キログラム原器(旧質量の基準)模型

 キログラム原器レプリカ1キログラムの質量を示すものとして、1889年に国際的に定義された基準です。白金90%、イリジウム10% からなる合金でできており、直径・高さとも39mm の円柱になっています。2019年に定義が改定されるまで、国際原器としてフランス・パリ郊外のセーブルにある国際度量衡局(BIPM)に、二重の気密容器の中、真空中に保護された状態で厳重に保管されていました。展示室の展示品は、日本国キログラム原器の模型です。

日本国原器(旧)

日本には1890年に40個の複製の内の一つ(No.6)が配布され、以来、日本国キログラム原器として日本国内のキログラムの基準でした。現在は、茨城県つくば市にある独立行政法人産業技術総合研究所において2個の副原器(No. 30 副原器及びNo. E59 実験用原器)と共に群管理のもとに保管されており、約30 年ごとに国際キログラム原器と特殊な天びんにより比較校正され、その質量値が確保されてきました。配布時(1890 年)のキログラム原器の校正値は1.000 000 169 kgであり、最新(1992 年)の校正値は1.000 000 176 kgとなっていました。

歴  史

当初は、1mの長さが定義されたことで、これを活用して一辺が1 mの10分の1(1 dm)の立方体の容積(1リットル)を満たす純水の質量を1 kgと定めることが考えられました。しかし、実際にこの定義による1kgを正確に再現することは、気圧や温度の影響により技術的に困難なことがわかったので、これに相当する純白金製の分銅(アルシーヴ原器)により定めることとしました。その後、さらに精密なものとして、白金・イリジウム合金製の分銅が製作され、これが1889年の第1回国際度量衡総会において国際キログラム原器として承認されました。これから130年後の2019年5月に質量の定義がプランク定数によるものに改定され、キログラム原器は質量の定義としての役割を終えました。

 その他の展示品  

              

両替天びん まゆ型分銅

両替天びん・まゆ型分銅(江戸時代)

江戸時代に両替商(現在の銀行)が使用していたはかりです。当時使用されていた小判などの金貨や銀貨は秤量貨幣と呼ばれ、その重さにより価値が定められていました。金貨は製造時に金座で計量するだけでしたが、銀貨は使用時にこの天びんで計量して価値を決めるのが一般的でした。このはかりで使用している分銅はまゆ型分銅と呼ばれ、その形が現在でも銀行の地図記号として使用されています。

まゆ用紙製枡

まゆ用紙製枡(大正時代) 

絹糸の原料となる蚕のまゆの取引に使用された紙製の枡です。通常の枡は木製の堅牢な作りですが、この枡は紙製で使用しないときには折りたたんでおくことができます。山奥などの不便な場所に持ち運んで使用するために作られました。

機械式タクシーメーター

機械式タクシーメーター(大正~昭和初期)

大正から昭和の初期に使用されていた機械式のタクシーメーターです。イギリスから輸入されたもので、料金表示の部分に「YEN」「SEN」と表示されています。

木製はかり

木製はかり・陶器製おもり(戦時中)

戦時中の金属が不足していた時代に製造された木製ボディーのはかりと陶器製のおもりです。

お問い合わせ先

東京都計量検定所管理指導課企画調整担当

電話番号:03-5617-6643
ファックス番号:03-5617-6634