2020年度版消費者被害を防止するために

悪質商法のトラブルは意外と身近に潜んでいる

「自分は関係ない」「私は大丈夫」と考えがちな悪質商法被害ですが、実際は、意外と身近に潜んでいます。最近は、より巧妙に、より悪質になってきています。

「簡単にもうかる」そんなウマイはない

友人に「バイナリーオプション取引で簡単にもうかる」と誘われて、高額な投資学習用USBメモリを借金して購入したが、もうからず借金だけ残ったという相談が増えています。

バイナリーオプション取引は、短時間において為替相場の上がり下がりを予想するものです。予想がはずれれば、損失が多額となるリスクがあります。事業者から、「借金してもすぐに返せる」などと勧められても、取引の内容やリスクを十分に理解したうえで、慎重に判断をする必要があります。

「お試し」「無料」の言葉にも注意が必要

インターネットなどの通信販売で、1回だけお試しのつもりで申し込んだところ所定の回数購入しなければならない定期購入だったり、「無料で点検します」と言われて点検を依頼し、その後高額な工事契約をさせられる被害が発生しています。

「お試し」や「無料」といった言葉に惑わされず、申込みの際に契約内容をよく確認し、不安をあおる勧誘には、家族に相談したり、複数の業者に見積りをとるなど、慎重に検討しましょう。

身に覚えのない請求は無視をする

実在する事業者をかたるショート・メッセージ・サービス(SMS)や、訴訟を想起させる名称のハガキで金銭を要求する被害が発生しています。

身に覚えのない架空請求が届いたら、連絡をせず、無視しましょう。

おかしいなと思ったら、消費生活センターへ相談

少しでも「おかしいな」「悪質商法かな」と思ったら、ひとりで悩まず、すぐにお近くの消費生活センターへご相談ください。

インターネット取引のトラブル

「お金を振り込んだのに商品が届かない」「ブランドのバッグを購入したが、偽物が届いた」など、インターネット通販のトラブルが多く発生しています。

インターネット取引はとても便利ですが、現物を見て買う訳ではない分、トラブルの発生も多くなっています。

これだけは覚えておこう!

  1. 通信販売は法律で、購入先事業者の名称・代表者名・住所・電話番号の表示が義務付けられています。それら事業者名称などを購入前に確認し、申し込み画面と合わせて印刷するなど、必ず控えをとっておきましょう。
  2. 販売価格があまりに安価な場合、模倣品(偽物)である可能性もあります。疑わしい場合は買わないようにしましょう。
インターネット取引のトラブル四コママンガ

点検商法

無料の点検サービスを装い業者が自宅に訪問し、嘘の事実を告げて消費者を不安に陥れ、高額商品を売りつける商法です。古くからある商法で、さまざまな種類があります。

  • 布団の無料点検で、高額の寝具を売りつけられた。
  • 床下の点検で、シロアリ駆除サービスを契約させられた。

これだけは覚えておこう!

  1. 業者は一度家にあげるとなかなか帰りません。簡単に家にあげないようにしましょう。
  2. 無料点検は、消費者のためではなく業者がカモを見つけるためにやっているものです。
  3. 一度契約すると、次々と別の販売員が来て同様の被害にあってしまうケースも多くあります。
点検商法のトラブル四コママンガ

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