教材のご紹介

【はじめに】本教材の改訂について

本教材は平成27年度に作成し、多くの先生方からご好評をいただいております。令和2年度には、平成29年に告示された学習指導要領などを踏まえ、以下の改訂を行いました。さらに使いやすくするために、データを読み込む時間を短くしました!

主な改訂点
1.商品を購入する際の支払方法を変更し、QRコード決済とクレジットカード決済を追加 2.洋服に記載されている洗濯絵表示をISO表示に統一 3.学習指導要領「技術・家庭(家庭編)」の改訂を踏まえ、三者間契約(クレジット契約)の説明(パワーポイント資料)を追加

教材の使い方

本教材は授業で活用されることを想定して作成されています。Web版消費者教育読本、ワークシート、指導者用パワーポイント資料の3種類をセットにして、1つの単元を学習する仕組みとなっています。

生徒の学習のために 先生の解説のために
Web版消費者教育読本

Webに登場する主人公と一緒に、本やTシャツ、ドライヤーの買い物をする場面を疑似体験し、その背景にある消費者の権利と責任について学びます。
ワークシート

Webのクイズやワークの答えと、その理由をワークシートに記入します。
指導者用資料(パワーポイント)

指導者の解説時には、あらかじめダウンロードしたパワーポイントで画面を見せ、学習した内容を整理することが可能です。

本教材のストーリーと学習項目

読書感想文の課題図書や、グループ活動で使用するTシャツ、髪の毛を乾かすドライヤーなど、学校生活や日常生活で必要な物品を購入することになりました。ナビゲーターの「カートくん」に案内されながら、商品選択から消費者としての権利と義務まで、幅広く学んでいきます。

目的

  1. 販売方法や支払方法が多様化する中、それぞれの特徴を理解し、適切に情報を収集できるようになる。
  2. 目的に合った商品を買うために情報を集め、比較検討できるようになる。
  3. 消費者の権利と責任を理解し、行動することの大切さに気付く。
ステージ Web版消費者教育読本 学習内容 先生の解説のために
(ダウンロード)
ステージ1

(全 約8分)

「どこで本を買う?」

『吾輩は猫である』の読書感想文を書くことになった君は、1000円の予算で、4つの販売方法の中から、自分にもっとも便利な方法を選んで、購入することになりました。大型書店、リサイクルショップ、町の本屋さん、ネットショッピング、さあ、どこで買いますか?

ステージ1前半では、それぞれの販売方法や支払方法の特徴について学びます。
パワーポイント資料で、二者間契約と三者間契約(クレジットカードの仕組み)も学習できます。

ステージ1

(全 約7分)

「トラブルが起きたとき君ならどうする」

「特に何もしない」〜契約とは
「販売店に交換する」〜消費者の責任とは
「製造者に連絡する」〜批判的思考とは
「消費者の声を生かして改良された製品 事例1」
「消費者の声を生かして改良された製品 事例2」

〜落丁を発見したときにどうするか〜

ステージ1後半では、商品の不具合への対応方法について、それぞれの持つ社会への影響力や、消費者として行動することの責任を学びます。

ステージ2

(全 約10分)

「どのTシャツを買う?」

「移動教室」や「ボランティアのユニフォーム」など、くじ引きで設定された目的に応じて、商品を選択します。3000円の予算で、セール品、快適サラサラタイプ、ベーシックタイプ、エシカルの4種の製品の中から、洗濯表示や友達の評判などを参考に、目的にぴったりのTシャツを選びましょう!

ステージ2前半では、商品の価格の他にも、洗濯表示や素材、友達の評判など多くの情報を踏まえつつ、目的に最も適した商品を選択する思考力を養います。

ステージ2

(全 約10分)

「Tシャツに隠された事実」

「買い物は投票行動」
「Tシャツに隠された事実(1)児童労働」
「Tシャツに隠された事実(2)環境問題」
「買い物のチカラ」〜エシカル消費
「考えよう! 私たちにできること」

ステージ2後半では、商品の背後に広がる世界への理解を深めます。難しいエシカルの概念も、動画で視聴することで、理解を助けます。個々の消費者が、世界とつながっていることを体感しながら学んでいくことができます。

ステージ3

(全 約8分)

「どのドライヤーを買う?」

同じ金額ですが、性能の違う3種類のドライヤー。売り文句だけでなく、機能や保証書など、比較検討しながら商品を選択します。ドライヤーの出す音も聞こえるかも!?

ステージ3前半では、宣伝文句だけでなく、性能や安全性、取扱いのしやすさなど、多くの観点から商品を選択していくことの大切さを学びます。

ステージ3

(全 約14分)

「故障?誤使用?どうしよう!!」

「どうして事故が起こるのか考えてみよう」〜誤使用の危険性
「企業の責任を考える」〜PL法
「君の力で社会を動かす」
「消費生活センターに相談してみよう」

ステージ3後半では、製品事故について、動画を視聴しながら誤使用の危険性を実感させ、取扱説明書や警告表示の大切さを学びます。また、欠陥があった場合のPL法や企業の責任、消費生活センターの役割などについて学び、一人ひとりの消費者にも、社会を変える影響力があることを学びます。

まとめ

(全 約12分)

「消費者の権利と責任」

「安全を求める権利」等8つの権利と、「批判的意識を持つ責任」等5つの責任のイラスト部分について、それぞれ学習してきたステージの対応する部分にリンクが貼られています。「消費者の権利と責任」に絞った学習を行いたいときには、それぞれの権利、責任をクリックすることで、Web版読本の該当ページに飛ぶことが可能です。

各ステージで学んできた「消費者の8つの権利と5つの責任」が、ひとつの町の中にちりばめられています。みんな、カートくんのナビゲートしてもらった内容を、覚えているかな?

各ステージ 買い物比較表(PDF)

ステージ1「どこで本を買う?」 大型書店、リサイクル店、本屋、ネットショッピング
各ステージ 買い物比較表(PDF 603KB)
ステージ2「どのTシャツを買う?」 セール品(特別価格)、快適サラサラタイプ、ベーシックタイプ、エシカル(環境社会配慮型)
ステージ3「どのドライヤーを買う?」 Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ

解説書(PDF)

1 中学校における消費者教育
  1. 消費者教育の推進に関する法律と中学校における消費者教育
  2. 東京都の公立学校における消費者教育の取り組み

(PDF 1.23MB)
東京都の取り組みの概要を解説しています。
2 教材紹介
  1. Web版消費者教育読本の使い方
  2. Web版消費者教育読本及び指導者用資料(パワーポイント)解説のポイント
  3. 本(販売方法)、Tシャツ、ドライヤー商品の比較画面一覧表

(PDF 8.46MB)
授業での活用の仕方を図解で解説しています。
3 指導者のための押さえておきたい知識
  1. 消費者市民社会と本教材の目標
  2. 消費者を巡る状況と消費者関連法の歴史
  3. 持続可能な社会とエシカル消費
  4. 製品の安全性に関する基準

(PDF 2.20MB)
本教材の用語や法律などをわかりやすく解説しています。
4 授業展開例及びワークシート
  1. 中学校における消費者教育の指導計画例
  2. Web版消費者教育読本を活用した授業展開例及びワークシート

(PDF 1.82MB)
中学校での指導計画例と本Web版教材の活用例を紹介しています。
全ページ一括ダウンロード (PDF 11.3MB)

教材をダウンロードする際の留意点

 本教材は、消費者教育を目的とした使用に限ります。営利を目的とした使用は一切禁止します。
 指導者用資料(パワーポイント)の利用については、現在提供している画面の改変はしないでください。
 ただし、授業で本教材を利用される場合など、授業の進行や内容に応じて画面ごとに削除したり、追加することは可能です。
 なお、画面の改編や追加をして使用した場合、その結果に関して東京都はいかなる責任も負いかねますので、個人の責任においてご使用ください。

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