電気毛布や電気あんかなどによる低温やけどに注意!
令和2年11月30日
日ごとに寒くなってきました。東京都では、日常生活に埋もれている「ヒヤリとしたり、ハッとした体験」について調査していますが、電気毛布や電気あんかなどでの低温やけどの体験が度々寄せられています。低温やけどは、普通のやけどに比べて「痛い」「熱い」といった自覚を伴わなずに起こる場合があり、皮膚の深部に及んで重症化する危険もありますので注意しましょう。

事故、ヒヤリ・ハット事例
- <電気毛布>長い時間電気毛布を掛けていたら足の指8本が低温やけどになり治るのに約6か月かかった。(50歳代)
- <電気あんか>寒くて電気あんかを使用している。あんかの上に足を乗せて就寝したら、熱くて目が覚めた。低温やけどのようで、足が赤くなっていた。(60歳代)
- <カイロ>両足の腿にカイロを貼って一日(約12時間)過ごしたところ、低温やけどをし、水ぶくれになった。(40歳代)
- <温水洗浄便座>トイレで長く便座に座っていたために、低温やけどを起こした。(70歳代)
事故を防ぐポイント
- 低温やけどは、比較的温度が低くて長時間にわたって直接皮膚に触れる、電気毛布、電気あんか、ゆたんぽ、使い捨てカイロ、温水洗浄便座などで起きています。心地よく感じる程度の温度でも皮膚の同じ部分に長時間接触させないようにしましょう。
(44℃では3~4時間、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分で「低温やけど」になるといわれています。(山田幸生「低温やけどについて」製品と安全第72号、一般財団法人製品安全協会))
- 就寝時は特に注意しましょう。電気毛布は就寝前に温めて就寝中は高温で使用しない、布団が温まったら電気あんかやゆたんぽは布団から出す、睡眠中はカイロを使用しないなど注意しましょう。使用前に必ず取扱説明書を確認しましょう。
- 低温やけどは見た目より重症の場合があります。痛みや違和感がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
【参考】
1.《ヒヤリ・ハット調査「日常生活に潜むやけどの危険」報告書》東京くらしWEB(平成26年2月27日)
2.《ヒヤリ・ハット調査「シニア世代の身の回りの危険」報告書》東京くらしWEB(平成24年2月27日)
3.《ヒヤリ・ハット調査「年末年始の生活等に潜む危険」報告書》東京くらしWEB(平成24年12月4日)
4.《ヒヤリ・ハット調査「シニア世代における一人及び二人暮らしの身の回りの危険」報告書》東京くらしWEB(平成29年9月14日)
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東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
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