コードやコンセントなどによる火災に注意!
平成31年4月9日
東京消防庁のとりまとめによると、平成29年中の東京消防庁管内での全火災に占める電気設備機器火災の割合は、最近10年で最も高い27.4%でした。発生源の上位には、コード※1、差込みプラグ※2、コンセントといった配線・配線器具があります。
(※1・2 コード・差込みプラグは、テーブルタップなどの電気コード部分・差込みプラグ部分を指し、電気器具に付属している電源コード・差込みプラグを除く。)
火災に至る主な要因
- コードが発生源となる火災の要因は、「電線が短絡(ショート)する」が52件(71.2%)、「半断線(コード内の芯線の一部が切れること)により発熱する」が13件(17.8%)となっています。
⇒物に踏まれたリ折れ曲がった状態で使用されていたためにコードの表面などが損傷したり、長年使用したことによる経年劣化により、短絡や半断線が発生します。
- 差込みプラグが発生源となる火災の要因は、「トラッキング(付着した埃や水分により電気の通り道(トラック)がつくられ、異常発熱すること)」が26件(40.6%)となっています。
⇒長時間差し込んだままにし、プラグに埃や水分が付着するとトラッキングが生じるおそれがあります。
- コンセントが発生源となる火災の要因は、「金属の接触部が過熱する」が49件(83.1%)となっています。
⇒使用中に差込みプラグに力が加わり、コンセント刃受部の間隔が開くことにより、金属接触部で接触不良が生じて、異常発熱により発火に至るおそれがあります。

事故を防ぐ点検ポイント
日頃から製品の状態を点検することが大切です。異変が見られる場合は、使用をやめて配線器具等を交換しましょう。特に埃や湿気の多い環境や、家具等の陰に隠れている配線器具等には細心の注意を払いましょう。
- コードが家具などの下敷きになったり、押しつけなどにより傷ついたりしていないか。
- コードを束ねた状態で使用していないか。
- 差込みプラグは常時差したままにせず、使用時以外は抜いているか。
- 差込みプラグとコンセントの間にすき間が生じていないか。埃がたまっていないか。
- 差込みプラグは、コンセントと緩みがないか。
その他にも、最大消費電力を超えた使用により火災に至るおそれがあります。延長コードやテーブルタップ等を使用する際には、表示されている最大消費電力量を確認しましょう。
【詳しい情報はこちら】
「平成30年版 火災の実態」東京消防庁(平成30年8月)
「電気火災を防ごう」東京消防庁(平成30年8月)
「誤った使い方が火災の導火線に!~配線器具や充電ケーブルで火災、やけどが発生~」独立行政法人製品評価技術基盤機構(平成31年2月28日)
印刷用のPDFはこちら(PDF:231KB)

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