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更新日:2016年2月9日
イオン式空気清浄機、期待していた効果とちょっと違う?
~ フィルター式空気清浄機との違いに注意!!~
平成27年1月19日
生活文化局
花粉症対策やウイルス除去、消臭を目的として空気清浄機が家庭で使われるようになりました。空気清浄機には、ファン(羽根)で空気中の粉じんを吸引するフィルター式空気清浄機の他、電気の作用で粉じんを集める(※)イオン式空気清浄機があります。
イオン式空気清浄機は、静音、フィルター交換が不要であること等をメリットとしていますが、都内の消費生活相談には、特にイオン式空気清浄機に関して、「タバコの煙をほとんど吸い込まない」、「通販で購入したが咳が止まらなくなった」など、性能や安全性に問題があると思われる相談が寄せられています。
そこで都は、イオン式空気清浄機について商品テストを実施しました。その結果、性能について消費者に過度な期待を持たせるような広告表示をしていたり、オゾン発生濃度が過剰で安全性に問題のある商品があることがわかりました。
※イオン式空気清浄機とは
イオン式空気清浄機は、たばこの煙などの浮遊する粒子を静電気の力で捕集板に集塵します。
これに対し、一般的なフィルター式空気清浄機は、微粒子を捉えることのできる目の細かいフィルター(HEPAフィルター等)を用い、ファンで吸引した空気中の粉じんや悪臭を捕獲します。
イオン式空気清浄機は、フィルター式と比べてファンがないなどの特徴から、運転時の騒音がほとんどなく静かというメリットがあります。また、使用時のメンテナンスは金属の捕集板に付着した粉じん等を洗い流す必要がありますが、フィルターの購入・交換などが不要です。
一方、フィルター式と比較し、ファンがないことから空気を吸引する力は弱く短時間で空気を清浄化する能力は低くなります。
今回調査したイオン式空気清浄機5検体全てにおいて、集じん性能、脱臭性能の効果がフィルター式空気清浄機と比べて、低い結果になりました(図1、図2)。
イオン式空気清浄機から排出されるオゾン濃度を測定したところ、5検体中3検体でJIS(日本工業規格)が定める基準値(0.05ppm以下)を超過していました(図3)。
【動画】 空気清浄機 ~イオン式とフィルター式の何が違うの?~
(wmv:6,201KB)
別添
プレス発表用資料(PDF:1,181KB)
報告書(PDF:1,685KB)
お問い合わせ先
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055