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トップページ > 商品安全 > 商品等の安全性に関する調査・商品テスト > ヘアドライヤー電源コードに関する危険

更新日:2013年3月21日

ヘアドライヤー電源コードに関する危険

商品テスト結果:ヘアドライヤー
コードから煙・火花がでた
あなたのヘアドライヤー大丈夫?

平成23年5月26日
生活文化局

都内の消費生活相談窓口には、「コードから発煙・発火した」など、ヘアドライヤーに関する相談が多数寄せられています(10年間で82件)。

また、都が実施した「浴室等に潜む危険に関するヒヤリ・ハット調査(平成22年度)」においても、発煙・発火の事案が多いことがわかりました(4,000人中287人が経験)。

そこで、都民が実際に使用していたヘアドライヤーを提供していただき、特に事故原因が多い電源コードの状態について商品テストを実施しました。

ヘアドライヤーの都内相談件数 棒グラフ

1 商品テスト結果概要 コード内部に断線も

  • 電源コードにねじれ等の異常があるドライヤーは、素線が切れている可能性が高い!
  • 素線を切断して運転(温風)する実験では、素線が溶けて火花があがったものも!

テスト対象品

電源コードにねじれがあるもの、断線の疑い、補修跡、発火・発熱・異臭等の症状があったもので都民から提供されたもの(52台)

調査内容と結果

1. 外観検査(52台)

電源コードの変形・破損状況等を確認
⇒ 電源コードにねじれ、折れ曲がり等があるものが約7割みられた(38台)。

2. X線解析試験(9台)

外観検査で電源コードねじれ、折れ曲り等の異常があったものうち9台を実施
⇒ 電源コード内の素線が切れていたものが7台あった(完全に切断していたもの4台・一部切断していたもの3台)。
⇒ 外観はほとんど異常ないが、素線が完全に切断していたものも1台あった(写真1)。

3. 発火状況再現実験

  1. 「発煙・発火があったもの」、「傷、補修跡のあるもの」等について電源コードのプラグ部及び本体の接続部の2か所の発熱状況確認(15台)
    ⇒ 発煙・発火等はみられなかったが、本体側で最高58度の発熱がみられた。
  2. 発火状況再現実験  50%・70%・90%・96%素線切断後に運転(温風)実験(4台)
    ⇒ 素線を96パーセント切断して、運転したところ、100度を超え、素線が溶けて火花があがった。

2 消費者へのアドバイス

1) コードが変形していたり、電源の入切が不安定な場合は、使用をやめましょう。

被覆の内部では、素線が切断されている可能性があります。引き続き使用すると、発煙・発火のおそれがあります。

2) 電源コードを丁寧に扱いましょう。

ア 電源コードを本体に巻きつけることは、やめましょう(素線の一部が切れると、切れていない部分に過度の電流が流れ、発煙・発火に至ることがあります。)。

イ 保管方法は、例えば、ドライヤー本体や電源コードは、フック等で吊るし、電源コードに負荷がかからないようにしましょう。

3) 安全のために使用上の注意を守りましょう。

ア 髪の毛が巻き込まれないように、ドライヤーを近づけすぎないようにしましょう。

イ ドライヤー内部にごみがたまると発火のおそれがあります。吸気口をきれいに保ちましょう。

3 情報提供先

関係機関へ今回の商品テスト結果を情報提供する。

  1. 消費者庁
  2. 経済産業省
  3. (財)家電製品協会

商品テスト写真

商品テスト写真1
外観上は、異常はみられないが、X線画像で内部を確認すると、素線が完全に切断されていた。折り曲げの繰り返しなどにより負荷がかかると、素線が切断されることが推測される。

商品テスト写真2
素線を96%切断させた状態で運転をさせたところ、電源コードの温度上昇が大きく、電源コード温度が100度を超えたあたりで、素線が溶け、火花があがり断線した。

※別添 ヘアドライヤー電源コードに関する危険

お問い合わせ先

東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当

電話番号:03-5388-3055