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トップページ > 商品安全 > 東京都商品等安全対策協議会 > 高齢者が使用する日用生活用品等の安全確保について > 第4回 「高齢者が使用する日用生活用品等の安全確保について」 記事要録

更新日:2013年3月21日

第4回 「高齢者が使用する日用生活用品等の安全確保について」 記事要録

【日時】平成18年1月31日(火)15:00~17:00
【場所】第一本庁舎27階 審議室

1 開会

2 議事

事務局(生活安全課長)

開会の挨拶

代理委員の紹介。

本日は、菊池委員がご欠席で、独立行政法人製品評価技術基盤機構生活・福祉センター標準化センター標準管理課山田次雄調査官が代理出席されています。伊藤委員と越山委員が都合によりご欠席しております。清水委員がご欠席で、日本福祉用具・生活支援用具協会 高橋俊仁 事務局次長がご出席です。

資料の確認。

第三回の議事要録をお付けしています。ご確認をお願いします。

徳田会長

今回の資料は、第三回の意見を可能な範囲で反映していただいたことになります。ただし、業界から見ると厳しい部分もあると思います。絵に書いたもちになるといけないので、現実に即しながら、可能な範囲で変えられるところは変えていきたいと思う。要望、提案、提言を前回の議事録を見ながら確認していきたい。事務局の案をもとに活発なご意見をいただきたい。

とりわけ実際のメーカーがこの提案を受けて改良等することになるので、業界については、現実に対応が困難な部分や、ヘルメットなどしている人は実際いらっしゃらないので、実現性を勘案しながら見ていきたいと思います。

それでは、資料1について、ご意見をいただきたいと思います。

小池委員

ガイドラインの中で一部修正をしたほうがいいと思う点があるので説明したいと思います。2ページ目の電動三・四輪車の状況の中で、「開発の背景」のところですが、30年前に開発が始まったと記述があるところですが、欧米諸国では、以前にあるので、「日本では」という文言を入れた方がいいのではないかという提案をいたします。次の「電動アシスト」ですが、外付けのものもあります。最初からビルトインになっていますので、「電動機」に直していただきたいと思います。規格基準のところで、寸法が決められております。道路交通法では寸法の全長1m29cmとありますが、その前に「最大値」と入れたほうがいいと思いますので、提案いたします。

次の3ページ目の電動三・四輪車の安全性のところですが、下のアの安全規格、下から2行目ですが、どの電動三・四輪車に乗っても同じ操作性のところで、「どの電動三・四輪車に乗っても同じ操作性を」のところですが、同じ操作といっても各メーカーさんによっても多少違うので、「同じ操作で」というところを割愛させていただいたほうがよろしいかと思います。その後は、安全に運転できる操作方法の統一の「検討」と挿入していただいたほうがいいのではないかと思います。4ページ目の企業の名前の上から6行目、協会会員企業の名前のところですが、「(株)スズキ自販東京」を「スズキ(株)」に改めていただければ、他の企業さんとバランスが取れると思います。それから、購入時の状況ですが、「・・会の実施」を取って、「購入前の講習」、「購入された利用者・・」の行ですが、「寿命」を取って「車の整備状況」としていただいたほうがいいと思います。4ページのインフラ整備のところですが、福祉のまちづくり条例のところですが、今までは「手動車いす」に限定していたんですね。それで、下から2行目の車いすの前に「手動」を入れてもらったほうがいいと思います。

徳田会長

ちょっとよろしいいでしょうか。ここまでは特に異論はないと思いますが、いかがでしょうか。細かいところについては、いいと思います。特段、事務局でも異論はないとおもいますが、いかがでしょうか。

事務局(生活安全課長)

以前、寸法のところは、全ての寸法が、最大値というのでよろしいでしょうか。

小池委員

はい。この寸法を絶対超えてはならないという意味で、最大値と入れていただければいいです。

徳田会長

ここまでは、了解していただいたということで、お願いいたします。

あと、続けていただきたいと思います。

小池委員

6ぺージですが、(1)電動三・四輪車の安全性、安全確保ガイドラインのアの項目ですが、「盛り込むこととともに」の「こ」をとって、「盛り込むとともに」していただいて、それから、イの「認識生」を「認識性」に直していただくことと、ポールの取り付けですが、「標準」とありますが、標準としますと高さ制限に抵触するので、あくまでも「オプション」として、使用しないときには外すとしていただくといいと思います。警察庁さんとのガイドラインで盛り込まれていますので、「オプション装備として取り付ける」としたほうがいいと思います。寸法内に収めてなおかつ伸縮性のものというのであれば、よろしいかと思いますので、ご審議いただきたいと思います。そらから、ウの(ア)「手動クラッチの形状の統一、」ですが、各メーカーさんによってそれぞれ使いやすいように開発されていて、若干形状が異なりますので、形状統一をなくしていただいて、「手動クラッチの取り付け」としていただければいいと思います。この手動クラッチは、必要なもとと認識しています。この下も同様に「の形状を統一し、」と「て取り付けること。」を削除していただいて、「標準装備として、」としていただければいいと思います。この前の協議会で、使いづらい、わかりづらいという意見があったので、その後に「操作しやすい構造、わかり易い表示、操作位置とする。」という文言を入れていただければ、もと判りやすくなると思います。それから、7ページ目のところですが、(ウ)の手押し時の手動ブレーキの統一、取り付けですが、「統一、」と「の形状を統一し、」、「して取り付けること。」を削除して、その後に、「て、操作しやすい構造、わかり易い表示、操作位置とする。」という文言をいれていただければありがたい。エの保安機器による安全確保ですが、全メーカーに標準というところは、メーカーによってはきついところがありますので、(ア)の「標準」を削除して「ランプ、ブザー等を装備として取り付けること。」にしていただければありがたい。それから、「事故」の前に「転倒、転落、衝突」を入れて具体的に表示したほうがいいと思いますので、ご審議いただきたい。(イ)通信機器の開発、取り付けについては、インフラの関係で、受けて側にどこのだれに受けてもらえるかという一部インフラの関係の問題もあるので、「標準」とするのはどうかなというのがありますので、ご検討いただきたいと考えております。(ウ)のヘルメットの標準装備ですが、二輪車ではすでにヘルメットの義務付けを行っております。自転車も一部地域では、義務として行っているところもあります。この点について、電動車いすがヘルメットの標準装備としてやるのは、あとあと、実施できるのかなと一部疑問がありますので、ご検討していただきたい。それから、シートベルトの標準装備ですが、一部メーカーでは装備しているところもありますけれど、どのように老人の方々にシートベルトをつけてもらえるかを考えた場合、マニュアル的なものが必要ではないかと思いますのでご検討いただきたいと思います。そらから、(2)提案のイの操作性の統一、改善による安全確保ですが、(イ)「自転車等からの後買えが容易で、」は、今後増えていく事は考えられるのですが、自転車等からの乗り換えが容易でというのはどうかなと思いますのでご検討いただきたいと思います。それから、その下の「日頃使い慣れた自転車等から」についても同様に削除などご検討いただきたい。基本的にはそのようなことを考えています。保安機器とインフラの関係、JISの関係もこれから検討を始めるところでありますので、標準装備等についてご検討をよろしくお願いします。

徳田会長

ありがとうございました。とりわけ、4番目の電動三・四輪車の安全確保にむけた今後の取組みの中で、(1)ではオプションで検討いただけないかというところと、ウのところでは、できるだけ操作しやすい、わかり易い表示というのを入れていただきたい。さらにエの保安機器による安全確保については、標準装備という形になっていますけれど、可能ならば少し検討していただきたいという提案がありました。さらにシートベルトについては、実際につけていただくことの必要性を十分に分かっていただくことが大切だと思われます。最後に(2)の自転車等からというところですが、協議会の初めに述べた部分と思いますが、生活圏の確保ということを考えたときに、自転車が使えなくなった人はどうするのかということからはずしているのだと思いますが、自転車等というのは歩行がしにくい方も含めてのことからだと思いますが、自転車という言葉にあまりにも強調しすぎているのではないかというご指摘かと思います。いずれにしましても、自立して生活圏を確保するための使いやすい電動三・四輪車の乗り物としての提案という形でまとめていただければと思っています。まずは、実際にご意見を寄せていただいたと思いますが、小池委員から前回の検討の流れの中で、若干の変更点等が提案されたかと思いますが、事務局側としては、ポールの問題とか標準装備という文言については、いかがでしょうか。

事務局(生活安全課長)

ポールの問題については、標準装備としてはどうかなというところがあります。ただ、そうは言いながら、車から見づらいということは現実問題としてありますので、何らかの形で何かができるのであればいいのですが、109cmだと恐らく大きな車から見えないのではないかと思います。標準にせずオプションにするというのは一つの方法だと思いますも検討する必要があると思います。寸法内ということは、109cm以上は伸ばせないということでしょうか。

小池委員

警察庁とのやり取りの中で、155cmという内諾を得ています。文言にしてほしかったのですが、文言にすると行政指導になってしまうので、文言をもらえていない状況です。ですから、使うときにつけて、使用しないときには外すようにと言われています。装備をするのが一番ベストかと思いますが。

事務局(生活安全課長)

この点については、山上委員からも前回ご指摘がありました。安全という意味からは、必要だと思いますが、今言われた道路交通法の現状の中では、高さ109cmと規定しているので難しいと思います。

山上委員

高齢者の方は、どういうときに使うのか分からないと、使わないでしまう可能性があるので、難しい問題だと思います。

徳田会長

正直、あまり格好がいいものではないですね。

小池委員

これが、伸縮式のポールです。ちょうど目の高さになるのです。トラックからの認識性、巻き込み防止には非常に有効な手段です。

徳田会長

ポールの取り付けも利用者に違った方法で認知できればいいのですね。

小池委員

協会としては、ポールの規格を統一して、認知を図っていきたいと思っています。各会員メーカーに対して、このようなポールを取り付けてはいかがかという提案をして準備を始めているところであります。

徳田会長

他の委員の方はいかがでしょうか。悩ましい問題だと思いますが。安全のためには、標準装備ということであったほうが良いと思います。

小池委員

ポールの取り付けはいいのですが、標準装備という言葉が他のメーカーとしては難しい面があります。装備ということであれば、今後、業界として積極的に取組んでいけると思います。

徳田会長

標準装備ということについて、他に意見はありますか。現に巻き込み事故は発生しているわけですね。

小池委員

トラック協会さんとは、トラックの下に巻き込んでしまう事故については、講習会を共同で実施する場合に共通認識をもっております。狭い路地から大通りに出るときに、巻き込み事故が発生しています。

徳田会長

現実性がないというか、難しい問題ですね。小池委員から発言があったとおり、実際にポールを取り付けて、必要なところで伸ばして、終わったら縮めることを実際に老人にしてもらう事は難しいですね。安全確保は大切ですけれど、そのような動作を繰り返しても具体的にできるかどうか疑問ですね。自転車とかと違ったポイントなんですね。

当然の事ながら、JIS規格では検討されていませんよね。

星川委員

要望と提案と提言は、重みとして、要望が一番強いものですか。

事務局(生活安全課長)

そうですね。相手に対して要望するものですから、一番強いですね。提案はやっていただけるかどうかわかりませんが、今までの議論からは、やってほしい内容です。

星川委員

この中で提案と提言とはどの様な意味をもつのでしょうか。

事務局(生活安全課長)

提案は、相手に対して案を示して働きかけるもので、提言とは、この協議会の中で意見を表明するものです。

星川委員

要望の強いのが要望で、要望の弱いのが提案ですか。

事務局(生活安全課長)

はい。そのように考えています。

小池委員

都からこれが要望として出てきますと、行政指導として考えますので、メーカーとしては受けざるを得ないですね。

高橋委員

要望というのは、JISに盛り込むことを要望するのですよね。メーカーさんとしての位置づけはどうなりますか。

小池委員

メーカーとしては、JISに盛り込めば遵守することになります。JISに盛り込まないと自己認証で自分のところで、品質基準を作って品質向上を行うことになります。

星川委員

JISの盛り込み方もありますね。

高橋委員

要するに、JISに盛り込むことを要望することになれば、JISの審議団体への要望となりますか。

事務局(生活安全課長)

はい。JISの審議会とJISの審議団体と両方に要望することになります。ただ、JISに載らなくても、事業者団体さんの方には、別の形で都から要望することになります。2本立てのような形になります。

高橋委員

これとは、別の文章で要望されるわけですね。

事務局(生活安全課長)

はい。両者にこのような形で要望させていただきたいと思います。

徳田会長

それぞれへの要望先があって、文書を変えながら要望することになりますね。どうしましょうか。ポールのところで一つの案ということで、要望というところから一つトーンを下げて、提案のところに記載するのかいかがでしょうか。ウのところになるのでしょうか。

小池委員

7ページのところになりますかね。

徳田会長

アの人に対する安全確保になりますかね。この辺で調整できるかどうか検討してもらえませんか。

事務局(生活安全課長)

はい。分かりました。

徳田会長

要望に残しておくならば、違った文面が必要だと思います。

小池委員

標準を取ればいいのかなと思います。

徳田会長

標準装備を取ればいいですね。

事務局(生活安全課長)

オプションならばいいでしょうか。

小池委員

ポールを取り付けることは、業界としても推進していく方向でございますので。

徳田会長

この件に関しては、協会としても力を入れているという事ですので、標準装備を取った形でオプション等として要望していくことでよろしいでしょうか。

高橋委員

JISの審議団体として、個々の具体的な話ではないのですが、ISOとの整合性について、国際協定で勝手に日本だけ改正してはいけないということもありますが、ここにある項目でISOに規定してあるものは、かなり少なくて、この辺をどう扱ったらいいのでしょうか。

徳田会長

ISOで扱っていないところは、むしろ逆に安全確保のために大切であるという事ならば、ポールなり手を上げていいのではないかと思いますが、ハードルが高くなってしまうという事にもなります。

山田委員

JISを改定する場合は国際規格との整合性をとることが原則でありますが、人の生命、財産、特に安全を確保するということは重要である。安全性について重要であれば、JISが先立って規定して直していく事も必要である。国際規格にないから議論できないということではありません。

徳田会長

恐らく、こういうことも含めて、高橋委員はJISの最初の部分で、要望のところは、JISの新しいところを含めてしっかりおさえていただきたいと思います。
プラスアルファーのところは、いくつかありますので、よろしくお願いします。業界として自主的に実施しているところもありますし、後押しをしたほうがいいところもあると思います。ただ、後戻りするような提案ではないと思います。
ただし、すり合わせしておかなければいけないのがありますが、実際に業界として実現が難しい部分などもしあれば、将来の課題として残しておく必要があると思います。
JIS関係でどうでしょうか。課題として押えておくところがあれば、発言をお願いします。特にハードの部分でJIS関係でないでしょうか。

高橋委員

そうですね。ハードウエアーの構造とか性能を要求していますので、例えば、クラッチの形状統一であるとかは、考えとして入っていないところですね。

徳田会長

それはどうでしょうか。統一性は積極的に取り入れたほうがよろしいでしょうか。

高橋委員

恐らく、そういうことは検討しなければいけないということは言われていますが、すぐに規定に盛り込むのがいいかというところまでは煮詰まっていないです。それで、どうするにしろ、このJIS9203-1999でございますが、この改定案が決まっておりまして、JIS9203-2006がそうです。こういう提言を頂くと次の2011に提言・要望をどう盛り込むかということを、今から準備をしていくことになります。

徳田会長

そういう面では、あまり、消極的にならなくてもよろしいということですね。2006ができたからといって、それでJIS規格の改正が終わるわけではないということで、安全性の確保の提案があれば、しっかりと出してほしいというところですね。

ありがとうございました。

次の7ページのエですが、保安機器関係の中での文面、標準装備ですが、これについてはいかがでしょうか。

事務局(生活安全課長)

標準装備で、先ほどの6ページで、テールランプとか反射板とかは標準装備としてもよろしいでしょうか。

小池委員

ハードルが高いですね。一部メーカーさんでは、車幅灯が着いていますけれど、着いていないメーカーさんがあります。そうすると、これが要望として出てきますと行政からの行政指導と捉えますので、非常に統一が取りにくいかなと思います。

徳田会長

保安機器以外についても標準装備というところがありますけれど、この辺も少し配慮していただきたいと言うことですね。

小池委員

そうですね。基本的に大きなメーカーさんは、標準装備はしているのですが、中小のメーカーさんが厳しいため、足並みの乱れもあるので、標準装備はハードルが高いかなと思います。

事務局(生活安全課長)

7ページの部分で、先ほどおっしゃられた転倒の際の通信機器とかブザーやランプなどこれについては、標準を外してもよろしいかなと思うのですが、いかがでしょうか。

徳田会長

保安機器の標準についてはいいとおもいますが、それ以外のところも出てきたのだと思いますね。

小池委員

テールランプは、標準装備は大体決まっているんですね。ヘッドライトもですね。車幅灯だけが一部メーカーで着いていないですね。

事務局(生活安全課長)

テールランプ、ヘッドライト、車幅灯は一緒に提案していますから、反射板もそんなに問題ないとおもいますが。

小池委員

板として着いているメーカーさんとシールとして着いているメーカーさんとあります。

事務局(生活安全課長)

これについては、そんなに難しい問題ではないかと思います。できれば、部分的に標準装備というのを指定させていただいたのがいいのがあれば、そういうものは付けたいと思います。

徳田会長

ここは、どこまで歩み寄っていただけるかだと思いますけれど。これについては、双方でつめていただきたいと思います。

これについては、課題として詰めて生きたいと思います。

星川委員

エの(ア)のランプははずすというのではなかったでしょうか。

小池委員

ランプ又はブザーをつけるということかですかね。そのようなメーカーさんも出てくるのではないかと思います。

徳田会長

ランプ、ブザーなどを標準装備ということではどうでしょうか。どちらかを取り付ければいいということでしょうか。それとも両方とも取り付けたほうがいいのでしょうか。

事務局(生活安全課長)

これは、周囲の人に知らせるということの意味ですから、どちらかあれば知らせることは可能です。

星川委員

都で推進している火災報知器は、音だけではなくて光で知らせるのがあるのですが、すぐにということではないのですが、耳が聞こえづらい人が乗る可能性があると思いますが、自分は鳴らしたんだけれど、なっているかどうか分からないというのがでてくるかもしれないなと思います。音の高さなど細かいところなのですが。

徳田会長

視覚聴力そのようなものを広報していくことが大切だという事なのですが、ランプ、ブザーをどういたしましょうか。視覚障害者、聴覚障害者にとってもわかり易いということであれば、両方という事でしょうね。文面を読む限り規定はしていないという事になると思いますね。周りの人が認知できればよろしいと思います。将来的には違った機器が出てくる可能性があります。

事務局(生活安全課長)

等とつけているということは、何か一つという考え方もあるわけですけれど。

星川委員

ランプ、ブザー等というと、ランプ、ブザー以外に何かあればということでしょうか。

徳田会長

話は違いますけれど、最近、携帯電話などでは、特に聴覚障害者などにとっては、光などは大変ありがたいですね。最近は匂いで緊急状態を知らせるというのがあるんですね。緊急事態が発生すると芳香剤で知らせるものがあります。あるいは、視覚障害者団体で申請しているものの一つに携帯電話の中に点字キーをいれて、視覚障害者が読み取るというものが出てきまして、携帯電話の使い方がいろんな形で、少しは、情報弱者の方にとって良い物がでてきまして、おそらく、こういう機器というものは日進月歩の世界で、新しい物がどんどん出てくるのではないかと思います。
最近、面白い使い方をしている人がいて、携帯電話で話しながら歩いている人が、点字ブロックを歩いているんですね。そもそも視覚障害者用点字ブロックは視覚障害者の方が利用するもので、その方達には迷惑なのですけれど、携帯電話を利用している方はが、それを利用してまっすぐ歩いているんですね。違った使い方も出てきています。
ようするに物の使い方っていうのは、初めの設計思想があるのですが、それにかかわらずいろんな使い方が出てきているというのが実態です。今回のブザー、ランプは、事故の発生を周囲に知らせるという、そういう目的のものも将来的にはいろんな物が出てくると思います。ここではどうでしょうか。ランプ、ブザー等は両方つけなくてはいけないという意味合いではないということでよろしいでしょうか。星川委員はどうでしょうか。とりわけ、(1)の要望のところについては、どうでしょうか。

高橋委員

ヘルメットの装備というのは、機器を買うときにはヘルメットが付いて販売しておきなさいということなんでしょうか。

事務局(生活安全課長)

都では、昨年、ハートフルメットキャンペーンを行なっていますが、自転車に子どもを乗せる親が必要なら別に買うということになります。標準装備という言い方をしますと、たしかにいっしょに買うという考え方になってしまいます。そういう意味で標準装備というのはよろしくないのかもしれません。やはり、別のものとして考えていく必要があるのかと思います。

徳田会長

講習会とかそういう時にそういうことを浸透させていくことは必要だと思いますね。標準装備というとなじまないというか、ほかの移動機器を例に取るとなかなか難しいということですね。もちろん、あったほうがいいと思いますけれど。そういう意味では、ヘルメットに関しては、標準装備という言葉は落としていくことにしましょう。

山田委員

これは、JISの規格と違う気がします。JISは車いすそのもの安全性を確保するものであって、このヘルメットは、乗る方の安全を確保するものであるので、事業者さんに対しては提案できますけれど、JIS規格に対してはどうかなと思います。

徳田会長

恐らくJISへの提言ということではないですね。

事務局(生活安全課長)

一応、流れでは、ここに書かれていますけれど、たしかに、部分的にはどうなんだろうと思います。

徳田会長

部分的には、おっしゃるとおり、馴染まないですね。

事務局(生活安全課長)

シートベルトなんかは本体に取り付けるというイメージがありますけれど、ヘルメットは、本体に取り付けるというイメージは確かにないですね。

徳田会長

ただ、要望先に応じて、少し部分的に修正が必要ですね。

小池委員

ヘルメットだと収納箱が必要になってくるんですね。

事務局(生活安全課長)

そうですね。必要になってきますね。

小池委員

収納箱が必要になってくると、前後長でもうすでにいっぱいですので。

事務局(生活安全課長)

かごが付いているもがありますよね。

小池委員

前かごなどですね。前かごに入れていただける格好になるのでしょうね。盗まれないように何か網とか対策が必要ですね。後ろにかごをつけると全長がオーバーしますので、法令違反になります。

星川委員

要望というのは、メーカーさんとJISじゃないですか。今の話を聞くと、ユーザーへの要望というものもあってもいいのかなと思います。ヘルメットをかぶるようにしようという呼びかけもあると思います。メーカーとJISだけだと安全が確保できるかというと、そうでもないので、必要ではないかと思います。

徳田会長

どうでしょうか。

事務局(生活安全課長)

いずれにしましても、本体のものとはちょっと違いますので、ちょっと異質かもしれません。

徳田会長

要望先には配慮していただくことと、ほかに利用者へのアウセントするときのポイントとして、こういうものが必要だと投げかける必要がありますね。

山上委員

消費者の方が、こういうヘルメットをつけて、格好がわるいものだと思うのですけれど、「ヘルメットをかぶることによって、重大な事故から免れる事ができるのですよ。」という啓発を事業者サイドの方が、販売店に十分説明すべきたと思うんですね。それをしないと、やはり格好が悪いだけで使わなくなってしまうという事がありますので、要望ということには馴染まないのではないかと思うのですが、最後のところの「普及に努める」というところは、何らかの形で生かしていただけるとうれしいなと思うんです。よろしくお願いいたします。

高橋委員

細かい事で申し訳ないのですが、クラッチを切る際の危険情報の表示、4ページのオの(ア)ですが、これはきるときに危ないよというシールを貼っておくという意味なんでしょうか。それとも、切ろうとするとランプなんかが光るなんかして、情報を表示するものでしょうか。(2)も同じようなのですが、これはどういうことを指しているのでしょうか。

事務局

表示としてシールを貼ることをイメージしております。

徳田会長

JISでは考えておりますか。

高橋委員

この2点に関しては何も表示で義務付けておりません。

小池委員

メーカーの自己認証の中で、PLの表示に関して、坂道でクラッチを切ってはいけないというようにしてあります。

徳田会長

それの表示の負担感としてメーカーはどうでしょうか。

小池委員

高齢者の認識できる文字の大きさというと30×100という倍以上の大きさのシールが必要になります。高齢者の方がわかりやすい大きさとなると50×100の今以上の倍の大きさが必要になります。ちょっとハードルが高くなります。これは、安全性の確保、危険の回避ということになりますから、当然、メーカーとしてはやらなければならないことになります。おっしゃっている事は十分理解できますので、文字の大きさはかなり大きくなると思います。あとは、貼る位置の問題とかあります。

徳田会長

以前に、製品安全協会で貼る位置を調査したことがありますけれど、本体の大きさに応じて文字の大きさを変るという事は結構あるんですね。やっぱり、そういう表示というのは、きちんと見えなくてはいけない、読んでもらわなくてはいけないということで、本体に貼る場合でも本体の大きさに応じて文字の大きさが変るのでは困るということがずいぶんありました。
恐らく、今回の電動三・四輪車は、既存の大きさというのがあると思いますので、どうしてもそれを基準にしてくるかと思いますが、やっぱりそれで読めなくてはしょうがないわけで、その辺の工夫、安全確保というのは努力していただきたいと思います。

(2)ではどうでしょうか。自転車などとありますけれど、あまり強調しなくてもいいと思いますが、ほかの移動機器から電動三・四輪車に変わったときの問題とか、かなり意識しているのだと思います。よく自動車を運転している人が、電動三・四輪車が乗りづらいというのは、たまに聞きます。それは、やっぱり慣れ親しんだ操作の方法と違い電動三・四輪車があわないのだと思いますので、そういう移動機器の開発の連続性もあってもいいのではないかと思います。(2)あるいは(3)でも結構ですがいかがでしょうか。

山田委員

(2)のイの(ア)ですが、規格の統一というのが最後の文章のところにあるのですが、ここでいう規格というのは、JISを指しているのか、あるいは、業界内の自主基準というのを指しているのか。(2)は業界団体に対しての提案となっていますが、イの(イ)のほうで、「操作しやすいアクセル・ブレーキの形状の統一・・」とありますが、こういう問題点は標準化して、ある程度運転にかかわる操作というのは、いかなる機種でも同じような操作方法が必要なのかな、標準化が必要なのかなという気がしますが、事業者団体に対する提案なのか、むしろ規格の中にこのような標準を定めるという方向性になるのか、その辺を検討したほうがいいと思います。

徳田会長

(2)は事業者団体に対していうことで提案となったところで、規格の統一というのは、JISをかなり意識しているものなのかどうか、さらに、ブレーキ、アクセルの隣り合わせるような項目についての問題は、考えていかなければならないと思います。

事務局(生活安全課長)

(2)に書いています方については、開発という言葉を使わせていただいていますけれど、今現在ある程度、簡単にできるものについては、JISに認証していただいてもらいたいという事になりますが、その辺のところをもっとよりよいものにという意味合いを込めているという部分になります。そういう意味で開発というのをいれているところなんです。
ですから、今現実に十分にあって、安全性が確保できる物があるということならば、今、委員のおっしゃられたようにこちらにもっていってもおかしくはないと思います。それよりもより良いものをという意味もありますから。

山田委員

3ページの中ごろに問題点として書かれてありまして(2)のアの「しかし・・・」というところでありますが、事故事例がいろいろ言われていて、その原因としてアクセルやブレーキ、クラッチの取扱い表示方法、万が一の事故操作防止対策機能が車種によって異なっていると、まさに車種によって標準化されていないというところの事故事例というところを見れば、ここは、そのための標準化というのをメインに出さないとつながりがないなという気がします。

徳田会長

現状を受けて、さらにこの問題点をなくしていこうという、そういう提案を業界にしていこうという、そういう思いをこの提案の中で、十分に発揮していけるかとういうところです。つながりからいくと、現状があってこういう事故があるということがつながればいいと思います。

事務局(生活安全課長)

それぞれに良さがあってそれぞれの操作方法があるのだと思います。その辺のところがどれに統一したほうがいいのかというのがはっきりうたえるのかどうかがあります。その辺ができるのであれば、JISへの要望にしてもいいと思います。

徳田会長

事故分析とかがあれば、かなり開発の踏み台となりのですけれど、どうでしょうか。

小池委員

技術的なことから言いますと、各社さんは技術特許を持っていまして、私のところも握り込み防止について特許を持っています。各々少しずつ違うんですね。ですから、非常時に止めなくてはいけないというのは、何メートルとか決めて、各社機器を開発しているので、同じような操作にするというのは、若干無理があると思います。

ですから、先ほど申し上げた、操作しやすい構造で、しかもわかりやすい、こういった文言かなと思っています。それから、規格の統一というのを阻む裏腹の要因と実はなっています。

徳田会長

技術的な特許をもって目的が達成せれば、極端な話、方法は、どういう方法であってもいいということですね。

小池委員

技術特許を共有利用するのも一つの方法かもしれませんけれどね。

徳田会長

そういう意味では、規格の統一というのは少し無理が出てくるかもしれませんけれど。山田委員いかがでしょうか。

山田委員

かねがね、電動車いすというのは、操作性が各社まちまちで、まさにここに書かれているとおりのことが起きているのですが、いかに標準化という形で改善できるかなというに考えているのですが、各メーカーさんともそれぞれ消費者に良かれと思い、設計されていると思うんですけれど、この時期において、操作というのは統一してもメーカーさんの個性で発揮できる場面でもないですし、ある意味においては、少し議論を進めていく余地があるのかなと思っております。

徳田会長

利用者の目線に立って考えるならば、それぞれ良いところはあるのだけれど、可能なところは統一して、使う側があまり混乱がないようにしていただきたいという意見だと思います。では、将来的には提案として補足していただいて、方向としてはそういた部分についてはしていくべきだと思います。

小池委員

握り込み防止、緊急停止について規約を作っておいて、細かいところまでは規定しないでおけば、統一は図れるかなと思います。

徳田会長

よろしいでしょうか。

星川委員

(2)のアとイの「一般高齢者」というところと、最初のほうの2ページの(1)の「歩行が困難となってきた一般の高齢者が」があって、その下の段の「高齢者が」とありますが、この「高齢者が」の使い方で「一般じゃない高齢者」というのはどんな人なのかというのがありまして、定義を統一したほうが言いと思いますがいかがでしょうか。

徳田会長

一般というのを取っていただいてもできるわけですよね。

事務局(生活安全課長)

そうですね。

徳田会長

今回の協議会の最初でも電動三・四輪車は、そもそも身体障害者のために作られたものだというところから出発していますので、それが実態として高齢者が多く利用されているというねじれ現象がありますので、あえて事務局は「高齢者」という言葉を多く使っているのですね。言葉の使い方についても何でも気がついたところがありますか。最後の(3)はいかがでしょうか。規格基準、インフラのところで、いい電動三・四輪車があっても使う環境が劣悪ならば、その性能が発揮できないわけで、その面でもインフラも視野に入れて意見を入れて意見を言っていただきたいと思います。

8ページ目の後段のほうでは、アからオまでのインフラ整備の話が出ていますが、アとイについては、前回の協議会で提案させていただきましたスムーズ歩道というのが提案されると、アとイのもんだいについては解消されるということも事実ですので、可能ならばそのような文面を入れていただけるといいと思います。

事務局(生活安全課長)

分かりました。

徳田会長

まだ、不確定ですけれど、先ほど事務局がおっしゃったとおり、ハートビル法と交通バリアフリー法と、いくら法律を作っても使う側が守らないというのが出てきましたけれど、ハートビル法を「点」、交通バリアフリー法を「線」とするならば、一体化した法案が近々出てくると思います。それを「面」として、活用していただければと思いますし、自宅から目的地まで乗り換えなしにシームレスで移動できるそういう方向でインフラ整備が進んでいくのではないかと思います。その辺も多少文面に入っているところだと思います。

星川委員

アとイなのですが、会長のおっしゃられたスムーズという言葉が入るととてもいいと思います。アメリカのワシントンで車道と歩道の段差が全部なくなっていた記憶があるのですが、歩道に行くとガタガタというところが結構多くありました。この文面中に、歩道もただ通れるだけじゃなくて、歩道のでこぼこをなくしスムーズに通行できるようインフラを整備するというのを加えたほうがいいのかなと思います。

徳田会長

積極的に取り組んでいると聞いていましたが。まさに、先ほど言いましたシームレスな環境整備が必要ですね。よろしいでしょうか。
今回、電動三・四輪車に時間もかなりとっていますが、できれば第5回には案ができるだけ取った形で皆さんに提示させていただいて、微調整を皆さんにしていただくということになろうかと思います。もし、この後でお気づきになられたこととか、あるいはどうもこの点は直したほうがいいと思うことがありましたら、あとで、日時を決めて、それまでに事務局にご相談をいただいて、あとは事務局と私で少し修正させていただいて、第5回に最終提案ということでさせていただきたいと思いますが、そのようなところでよろしいでしょうか。

それで、JISの検討結果を教えていただきたいのですが、いかがでしょうか。高橋委員のところで、当初予定していたところと大きく変った部分がありましたでしょうか。

高橋委員

前回どこまでお話したか分かりませんが、室内型というのをこの中に入れていたのですが、やはり、室内型の耐久性というのが確保で機内のにもかかわらず、室内型と外で一般に使う区別が見た目でできないので、室内型を扱わない事になりました。車椅子の新JISは3月20日に制定されるということになりました。

徳田会長

電動三・四輪車は屋外ということになると思いますけれど。

高橋委員

電動三・四輪車は変っていないです。

徳田会長

それでは、全体を通してはいかがでしょうか。1番の電動三・四輪車編の文面について、ご意見ありますでしょうか。よろしいでしょうか。もしよろしければ、あとで日にちを決めていただいて、後でご意見をいただいて、別途調整が必要ならば後で意見を事務局に寄せていただきたいと思います。これで、前半のほうは終わりにさせていただきたいと思います。

それでは、続きまして後段の日用生活用品等編ということで、9ページ以降なのですが、この協議会の最初に、最終的には来年度このようなマニュアルを作っていきたいということで、電動三・四輪車と平行して、資料3の「高齢者の危害危険に関する分析調査」の概要という形でまとめてございます。
今日は、時間的にも皆さんに十分にご説明することはできません。このようなパンフレットを作りたいというのが目標ですので、そのもととなるのがこの資料にあります。このような分析調査は、5年ほど前にも行っておりまして、おおよそ5年経ってどんなところが大きく変ってきているか、共通性はどのようなところにあるのか、そのようなところも含めて、若干資料3を説明していただいて、それをどのような形で盛り込んでいくのか、そのようなことを重点的にお話していただければと思います。よろしくお願いします。

事務局(生活安全課長)

資料3の説明

徳田会長

本来ならばこのような調査が最初にあって、それを受けた形で電動三・四輪車という具体的な事例が次にくるとかっこよく来るわけですけれど、一つは5年前に作りましたパンフレットを一つの目標として、平行して作業を進めたということです。
今、お話しがあったとおりですね、5年前にもこのようなものを作ったのですが、相変わらず事故が減らないんですね。ここが大きなポイントではないかと思うんですね。原因がいくつかあると思うんです。その辺についてもご指摘をしていただきたきました。一つには苦情の申出というのが相変わらず少ないというのです。
いわゆる、事故がどうしても潜在化してしまって、事故原因がなかなか良く分からない。そのために東京都は苦情の申込みをいろいろなホームページとかを開いて、積極的に対応しているところなんですけれど、相変わらず同じ状況が続いている。ここにつきましては、再考する必要があるのではないかと思います。
それから、可能ならば、この調査の中の事例としてシルバーカーというものが出ていたと思いますので、このようなものが電動三・四輪車とのつながりということでバトンタッチができないのかなと思います。
それから、依然使っていたけれど、現在は危ないと思って使っていない商品のランキングのベスト1に自転車があるんですね。そうしますと、自転車が使われていなくなったということが、生活圏を日に日に狭めてしまうことになり、代わりの商品がないのといったときに、電動三・四輪車があるじゃないかという、そのようなつながりも大事にしていただければと思いまして、かならずしも今回の調査と電動三・四輪車が別物ではなくて、可能な範囲で物語としてつづけるような方向で調整していただければと思っております。いかがでしょうか。
直接皆さんに調査の項目を考えていただいて、行った事ではございませんけれど、一応、このようなものが平行して、高齢者が使用する日用生活用品等の安全確保という協議会の資料として提案されました。山上委員いかがでしょうか。5年前を思い出しながら。相変わらず同じような問題があがっています。多少ランキングは上下しているかと思います。

山上委員

興味深くみさせていただいて、あるメーカーは、長年使用していた商品の事故に苦慮していますけれど、あのような長年使用した商品の事故事例があるといいなと思ってみていたのですけれど、どうもなさそうなので、やはり家電製品というのは寿命が来るのではないかなという気がしていますので、高齢者の方は長く使おうとしまいこんでいますので、そういうところで、いいジャストのものがあって、ちょっとおかしいなと思ったら修理をするなり、やめるというようなPRができたらいいなと、私は相談員として実は思っている部分なのですけれど、だた、この調査をみてみますと、そのようなものがなかったので、困ったなと思ったのですけれど。

徳田会長

炊飯器などの事故を川崎市が行っていますけれど、今回の調査品は一世代前のものですね。洗濯機の事故で、ふたを開けるとドラムに手をついて危害になってしまう。それ以来、ふたを開けるとドラムが止まるようになっているわけですよね。その辺のフルプルーフ的な考え方というものが背景にあるならば、当然の事ながら空焚き防止機能というものが、それは今の機器としては標準装備されているわけですので、アンケートの中で自分が悪くて事故にあったと思っているお年寄りが多いわけですけれど、恐らくこの事故は、本人が悪いと言うようなことでたぶん言っているかと思いますが、ここは、むしろ商品側に問題があったというような見方も一方では大切だと思います。空焚き防止機能というのは、標準装備として、それは必ず付くべきものだと思います。
ところが、おっしゃったとおり、10年位使っているものについては、使い方そのものがルーチン化しているものがあります。そこに外来の違ったものが入ったときには、そこで問題が起きてくる。そういうような傾向がありますね。

山上委員

炊飯器の中釜に穴が開いたというのをみてちょっとびっくりしました。空焚きで穴が開いているんですよね。そこまでいたんですね。コンセントを抜かないで大丈夫だったのかなと心配しました。もし、このような事例を取り上げるのであれば、まず、コードを抜くとかの啓発が必要だと思います。

徳田会長

山田委員もご経験があろうかと思いますけれど、製品の事故情報が、そちらに届いているかと思いますけれど、どうでしょうか。

山田委員

私どものNITEでは、製品の事故情報収集制度ということで、一般の商品的なものを含めて、非常に大きく活動しておりまして、この中で、使用者の誤使用で起こるものと、製品に起因するものの二つに分けて整理しておりまして、実は製品に起因するものが相当割合が多いんですね。今回のまとめ方は、ある意味で使われる方に着目したような印象を受けるんですけれど、実は、本来製品に起因しているというところがあります。
今後、来年に向けて、この高齢者の日用品に対する安全性ということで、今一度作業をされるとしたら、全体の事故がどのようになっているのかというところの分析があって、その中で高齢者がどのような状況にあるのかということにしないと、高齢者ご自身のミスによるものばっかりがクローズアップされて、実際に隠れてある製品に起因する原因というものに対応する必要があると思います。協議会の初回に安蔵課長からNITEの製品事故情報収集制度を紹介しましたけれど、ぜひともこの資料を活用された報告書ができればいいという気がいたします。NITEから誤使用防止バンドブックをお渡ししていると思いますけれど、広い意味でのサーチから始められていかないとうまく表現ができないかなと思います。

徳田会長

3年前にがい然性委員会で事故情報を出していただいて、ほんとうはどちらに問題があったのかということをあらためて検討させていただいたという経過がございます。その結果、当初は、人側の不注意とかが問題だったという項目があって、誤使用というよりも製品側に問題があったというのではないかという事例が多々見られたということがございますので、今回うかがっています商品事例のいくつかについても、恐らく製品側の対応ができていれば、事故に遭わなくてすんだというようなのが随分あったのではないかと思います。ありがとうございました。

この調査報告書につきましては、時間もありませんけれど、お気づきの点があったら、第1部の電動三・四輪車の件と同じように、事務局のほうに日時を決めて言っていただければと思います。どうしてもなかなか事故が潜在化していて、前回もそうでしたけれど、事故情報がなかなか集まってこない、待っていては集まってこないということで、積極的に東京都は打って出るというそういう方向になっていますけれど、それでも限界があるんですね。

山上委員

事故を防ぐための要望というところが、消費者に向けてのものと、メーカーに向けてのものとがまちまちだと思うんですね。非常に簡単な事故なんですけれど、郵便受けにバリがあって切れて怪我をしているわけですよね。バリは製品が良くなかったことですから、それに対して、事故を防ぐためのポイントとか、事故時の対応とか消費者に対応させるだけではなく、製品の改善ということで、バリがないような製品にしていくことでなくてはいけないので、こういう形でなくて、製品の改善と消費者へのアドバイスに分けていただきたいと思います。

徳田会長

ありがとうござました。他にどうでしょうか。全体を通して、時間も押し迫っていますけれど、電動三・四輪車の件、今回の日用生活用品の件とか全体を通して言い忘れたこととか、ございましたら、発言をお願いします。

報告書は別として、パンフレットは来年度の予算という事ですね。ここでの協議会は、こういう形でのパンフレットができましたよということを、次回にはお知らせすることができないということですね。今回の調査を踏まえたうえで、このようなパンフレットを作成していきたいということですね。

佐藤課長

4つの分類でパンフレットを作成していただきますので、来年度になりますが、委員の先生方には、作成後お送りしたいと思います。

徳田会長

できれば、自転車の替わりに電動三・四輪車が入るともっと良かったんだろうなと思います。

小池委員

ここに電動三・四輪車が入ればよかったかなと私も思っていました。

徳田会長

バックデーターがしっかりしたものがあるとよかったんだけれど、もっと客観性のあるデーターが、全然無いということです。

星川委員

事故が5年前よりも増えているか同じくらいということですが、事故を減らす一つの要素として、例えば、不便さとか危険度とかではなくて、このことも必要だと思うんですが、これだったらかなり良かったとか、これだったので安全だったとかというようないい事例を伝えられると、今後事故が減るかなと思います。

徳田会長

そのようなサクセスストーリーがいくつかあって先行的に良い事例をできるだけ扱っていくという、発想の転換も調査の中に次回以降できるといいですね。毎週毎週、電動三・四輪車だけを扱っている人を調査していただくということもありますね。

他にありますか。事務局側としていい忘れたことはありますか。各委員の方はよろしいでしょうか。

次回は、報告書の案をとるようにして微調整していきたいと思います。あと、要望の案を示していきたいと思います。

それでは、次回の予定を決められたら決めたいと思います。

事務局(生活安全課長)

次回の日程について

徳田会長

これで終わります。

ー了ー

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東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当

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