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相談の窓口から

海外旅行!
パスポート旅券)残存有効期間は大丈夫ですか?

質問
 姉妹で旅行に行こうと思い、旅行会社のサイトから香港経由バンコク行き往復航空券とホテルを申し込みました。
 出発日に空港に行くと、搭乗手続きカウンターで「パスポートの有効期間が4か月後に切れるので、香港までは行くことができるが、タイには残存有効期間が足りず入国できない」と言われました。タイに入国するには、入国時にパスポートの有効期間が“6ヶ月+滞在日数”以上残っていないといけないそうです。仕方なく旅行を取りやめ、旅行会社にパスポートの残存有効期間について確認するよう当方に連絡したか問い合わせたところ、「申込みの翌日に、『パスポートの残存有効期間を確認してください』とメールを送っている」と言われました。パスポートの残存有効期間を確認せず旅行に行けなかったのは、私の責任なのでしょうか。
回答
 パスポートは、国外に渡航する者の国籍及びその他身分に関する事項を証明する公文書です。多くの国は入国の際、滞在期間中パスポートが有効期間内であるだけでなく、一定の有効期間が残っていること(残存有効期間)を要求しており、その期間は国によってまちまちです。
 海外旅行では、目的地である外国に入国できることが前提なので、旅行会社は、企画旅行において、渡航先国が入国者に入国に必要な条件を要求している場合、入国条件等を記載した書面を交付して説明することが旅行業法で義務付けられています。また、通達では広告において“渡航先国のビザ(査証)の取得を要求しているときはその旨”、“パスポート(旅券)に一定の残存有効期間を要求している場合はその旨及び残存有効期間の長さ”について記載するよう求められています。
 この旅行会社はサイト上に、渡航先国が要求するパスポートの残存有効期間の長さ及びビザの要否についての情報を掲載していました。また、契約した方にはメールで「パスポートの残存有効期間については必ずご自身でご確認の上、規定を満たしていない場合は、なるべくお早めに更新手続きを行ってください」と注意を促していたため、会社に責任を問うのは難しいです。
 海外旅行を契約する際には、パスポートの有効期間、渡航先国が要求する残存有効期間及びビザの要否を確認しておきましょう。

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電話03-3235-1155