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読者レポート・テストレポート

ご存じですか 浄水蛇口
〜浄水蛇口・浄水器のテスト結果〜

 

表1 浄水蛇口と浄水器
浄水蛇口
浄水器
家庭用品品質表示法は適用されない。
浄水器より安価。
家庭用品品質表示法に基づき、材料の種類、ろ材の種類、ろ過流量、浄水能力などを表示することが義務付けられている。
浄水蛇口より高価。

 浄水器の中には、水道蛇口直結型の商品がありますが、それと類似した商品に浄水蛇口があります。浄水蛇口は「きれいでおいしい水をつくる」などとうたっていますが浄水器ではないため、家庭用品品質表示法は適用されず、残留塩素(※1)などの除去性能は明らかではありません(表1)。
 そこで、浄水蛇口の残留塩素除去性能などについて、浄水蛇口6検体、水道蛇口直結型の浄水器3検体をテストしました。

● 残留塩素の除去性能

表2 残留塩素除去率(%)
  検体 使用初期 40日使用
相当量
通水時点
ろ材
浄水蛇口 6.3 2.9 活性炭は、すべての浄水蛇口・浄水器に用いられていた。亜硫酸カルシウムは、浄水蛇口ではE、F、G、Iに、浄水器ではBに用いられていた。このほかのろ材としてはサンゴ石、ポリウレタン、不織布などがあった。
71 19
93以上 35
94以上 38
7.5 8.8
51 14
浄水器 93以上 78以上
93以上 85以上
92以上 78

 通水初期(通水量15リットル)と、2人世帯の40日使用相当量(4600リットル)を通水した時点の残留塩素除去率(※2)を、表2に示しました。
 残留塩素除去率は、通水初期では浄水蛇口が6.3〜94%以上、浄水器が92%以上でした。また、40日使用相当量を通水した時点では、浄水蛇口が2.9〜38%、浄水器が78%以上でした。
 通水初期では、浄水蛇口の中には、浄水器とほぼ同等の性能を持つものもありましたが、全体的には浄水器の方が優れていました。また、40日使用相当量を通水した時点では、浄水蛇口の性能は大幅に低下しました。

※1 残留塩素:水道水の安全確保のために投入された塩素が水道水に残留したものをいう。
※2 残留塩素除去率:浄水蛇口や浄水器を通すことにより除かれた塩素の割合をいう。

● ろ材(ろ過材)による性能の違い

 ろ材には活性炭や亜硫酸カルシウムが広く用いられていますが、浄水蛇口の場合、活性炭と亜硫酸カルシウムの両方が用いられているものの方が残留塩素除去性能が優れていました。
 一方、浄水器は、ろ材による性能の差がありませんでした。

● 細菌の検出

 浄水蛇口、浄水器を2〜3カ月使用した後、通水を停止し、次の日の通水直後の水を分析したところ、一般細菌が検出されるものがありました。しかし、いずれも20秒間通水した後には、検出されませんでした。
 このように、浄水蛇口、浄水器ともに長時間使用しなかった場合には、通水直後の水から一般細菌が検出されることがありますので、使用する前に少し通水するとよいでしょう。
 東京都は、関連する業界団体に対し、浄水蛇口や浄水器を長時間使用しなかったときは、使用する前に少し通水する旨表示するよう、要望しました。
 その結果、標準表記として「3秒以上の初流水の放流を行う」ことが表示されることとなりました。

内容についての問い合わせ先

東京都消費生活総合センター技術支援課
TEL:03(3433)8563
※報告書の詳細は、下記ホームページをご覧ください。
http://www.anzen.metro.tokyo.jp/tocho/s_test/
syousai.html#jaguchi