「名古屋コーチン」は、明治後半から大正時代にかけて、鶏の代名詞でした。戦後の食料増産のため、白色レグホンやブロイラーの普及が進むと、飼育羽数が激減し、全滅の危機に陥りました。しかし、わずかに残った純血種で繁殖させることに成功し、現在の「純系名古屋コーチン」として確立されました。
名古屋コーチンは、正式な品種名は「名古屋種」といい、愛知県畜産総合センター種鶏場で生産された鶏から産まれ、発祥の地・名古屋周辺で育てられた100%純血の在来品種の鶏です。通常、50%以上在来品種の血統のものを地鶏と呼びますが、名古屋コーチンはその中でも特別な存在といえます。
鶏肉用に飼育される名古屋コーチンは、通常メスで2kg前後(130〜150日飼育)、オスで2.5kg前後(120〜130日飼育)になると出荷されます。
肉質は赤味を帯び、適度に香りの良い脂肪があり、弾力性があります。そのためいわゆる「コク」のある味が楽しめます。