今年5月、都内在住の男女3人がある野草を採取し、調理したものを食べたところ、目まい、嘔吐などの症状が出て、病院に搬送されました。これは、「オオバギボウシ(通称ウルイ)」だと思って採取して食べた野草が、実際は有毒の「バイケイソウ」であったために起こった食中毒です。
このように、食用と思って採取した植物を食べて発生した食中毒は、都内だけでも過去10年間に7件、患者数は28人にのぼります(下表参照)。
これから秋の行楽シーズンを迎え、野草採りなどをする機会が増えることと思います。
そこで、以下の点に注意し、有毒植物による食中毒を防ぎましょう。
●食べられるのかはっきり分からないものは、絶対に食べない。
●新芽や根だけで、種類を見分けることは難しいことを知る。特に、新芽の時期は、毒草と食用植物とを見分けることが極めて困難である。
●専門家の指導で、正しい知識、正しい鑑別法をマスターするよう努める。
もし、食中毒を起こしてしまったら、早急に医師の診断を受けることが大切です。原因となった有毒植物が残っているときは、受診の際に持参して治療の参考にしてもらいましょう。