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トップページ > 商品安全 > 東京都商品等安全対策協議会 > 子ども用衣類の安全確保について > 第3回 「子ども用衣類の安全確保について」 議事要録

更新日:2013年3月21日

第3回 「子ども用衣類の安全確保について」 議事要録

【日時】平成19年1月19日(金)14:00~16:00
【場所】都庁第一庁舎42階(北)特別会議室D

1 開会・委員紹介・資料確認

事務局(生活安全課長)

定刻になりましたので、ただ今から第3回商品等の安全問題に関する協議会を開催させていただきます。本日は、委員の皆様におかれましてはお忙しい中、ご出席いただきましてありがとうございます。まず、商品等の安全問題に関する協議会の設置要領第4「構成」のところに、メンバーとして消費生活部長が委嘱する委員15人以内となっておりまして、今まで9名の委員の先生方で協議いただきましたけれども、前回までの協議の内容から、デザイナー等を育成する教育機関の立場からのご意見をいただきたいということで、今回から新たに協議に加わっていただくことになりました委員の先生をご紹介させていただきたいと思います。学校法人文化学園文化服装学院専任講師の高田恵子委員でございます。よろしくお願いいたします。それから、土谷委員におかれましてはご都合によりましてご欠席のため、代理として出席されておられます全日本子供婦人服工業組合連合会事務局の多田茂樹様でございます。

それでは、お手元の配布資料の確認をさせていただきたいと思います。まず一番上が協議会の会議次第でございまして、2枚めくっていただくと、資料1として協議会報告の骨子案がA3で1枚あるかと思います。次のページから資料2、これが10ページで構成されている協議会の協議事項ということでございます。それから「子供用衣類の安全確保について」ということで資料3、案になっておりまして、これが26ページあるかと思います。あと、これは資料ではございませんが、第2回のときに先生方からいただきました意見、委員の先生方から事務局に送っていただいた意見がございまして、それから第2回目の議事要録があるかと思います。それから、ペーパーで新聞記事があるかと思うのですが、1枚目が1月15日の日本教育新聞に今回の調査の結果について載ったものであります。たまたまその横に横矢先生の危険回避能力、安全安心に関係して同じということで記載がございました。1枚めくっていただきますと、これが12月14日の東京新聞夕刊の1面に載った内容でございます。以上がお手元にあると思うのですが、過不足等はありますでしょうか。

それでは、議事進行につきまして、会長よろしくお願いいたします。

2 議事進行

詫間会長

どうもありがとうございました。本日お寒い中お集まりいただいて感謝いたしております。今、課長さまの方からご説明ございましたような次第で進めたいと思いますが、まず第1回のこの協議会の議事要録についてはすでにお渡ししてございますので、ご検討いただいておると存じます。特にご異論とかご訂正、その他のご注意事項がなければ、お渡しした形でお認めいただければありがたいと思いますが。いかがでございましょうか。

各委員

(異論無し)

詫間会長

それでは、お認めいただいたということになりまして、以後は第1回につきましては公表が可能ということでございますかね。第2回につきましては、先ほど資料説明のところにございました最後のところにありますが、これは今日お渡し申し上げて、また次回までにご検討いただいて、その間に特にご意見がなければ次回の会合でまたご承認いただくという手続きになってまいりますので、よろしくお願いいたしたいと存じます。

それでは、今日はお配りした資料に従って進めさせていただきたいと思うわけでございますが、全般的に、新聞、テレビその他からもご注目いただいております。そのような背景からも少し前倒しで報告書をまとめ上げていかなくてはいけないという事情がございますものですから、今日すでに案の案のようなものでございますが、協議会の報告書に向けての手続きを少し始めさせていただいているような次第でございます。その辺をご念頭に置いていただいて、今お配りいたしました資料1でございますね、これについて概略を櫻井さんの方からご説明していただきたいと存じます。

事務局(生活安全担当係長)

今日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、初めに資料1をお開きいただきたいと思います。資料1に関しては、前回と変わった点にポイントを絞って説明をさせていただきたいと思います。1つ目は「1 子どもを取り巻く現状」という項目を新たに設けたということであります。前回は、1として「子ども用衣類を取り巻く現状」ということで今回の2の内容があったのですが、その前に子どもの今の危害危険を伴う事故について若干触れた上で、その中で子ども用衣類がどういう状態であるかということで、つなぎをスムーズにするために新たに1を設けた次第であります。2つ目としまして、3のところに「子ども用衣類に起因する危害・危険の要因と未然防止の考え方」という項目を、前回の2の項目の1にありました潜在危険論、ハインリッヒの法則、この2つを抜き出して新たに独立した形で設けさせていただきました。これについては、今回の消費者アンケートの必要性、危険因子・潜在危険を発見する事故収集・分析方法、実施に当たっての視点を明確にするため、独立させた次第であります。4につきましては、新たに加えた点としまして、(3)から(7)があります。(3)におきましては、諸外国の文献から得られる課題、文献調査の内容から得られるものということで新たに項目を設けさせていただきました。(4)製造・販売事業者、(5)幼稚園・保育園・小学校の教育機関、(6)デザイナー・パタンナーを養成する教育機関、(7)国及び地方自治体における事故防止対策についてということで、この(3)から(7)におきましては、6の今後の取組みのところの問題点を浮き彫りにするために新たにここに追加した次第であります。ここから得られる問題・課題を、6の今後の取組みのところに結び付けていって、そこで対策をして、安全な商品の開発、事故の未然防止につなげていくということで、問題点を浮き彫りにするために新たに付け加えさせていただきました。もう1つ変わった点ですが、6の今後の取組みの中であります。(1)デザイン面の安全規格の策定による安全確保というところであります。ここは、消費者アンケートで上着、ズボンということで分けておりましたので、わかりやすくするために①②のところで上着、ズボンということで、その中での安全確保の規格の案に近いものを示させていただきました。もう1つが(7)のデザイナー・パタンナー育成カリキュラムの充実であります。今回新たに高田委員にお越しいただきまして、今後のデザイナーの育成の重要性の観点からここを新たに設けた次第であります。もう1つが、「関係団体(キッズデザイン協議会、ユニバーサルファッション協会等)への要望」のところに、前回までは「事業者の子ども用衣類に対する安全意識の向上」だけでありましたが、今回は「消費者の子ども用衣類に関する安全意識の向上」と(2)の「安全マーク等表示による安全確保」、この2つを関係団体への要望ということで付け加えさせていただいております。変わった点については以上であります。この中身についてご議論いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

詫間会長

どうもありがとうございました。少しずつ改善していただいて、今回は特にデザイン側の立場からのご意見も一つ柱立てさせていただいて、付け加えさせていただいているような次第でございます。この資料1の方は、骨子案と書いてございますからいわゆるアウトラインなんですが、強いて言いますと、この左側のところが背景といいますか、問題点の掘り出しということで、真ん中が具体的な内容でございますね、アンケートの結果なんかも含めまして。ここが、言ってみれば報告書の中身の材料になっていくという形だと思います。それと同時に、一番右端の方はアウトプットといいますか、行動、アクションに移すための手続きをどうしていったらいいかということです。ただ「調べました、こういう面白い結果がありました」では、ちょっと協議会としては役割が十分ではないですから。これもまた後ほどいろいろご意見を伺いますが、どういう風にそれを具体的に行動に移せるような提言をしていくかという枠組みになっているように思います。ここで今ご説明があったことについて、特にご注意事項その他ございましたら、ご発言願いたいのですが。後で戻ってご質問していただいても結構でございますが、資料2の方が実は10ページもございますので、ご了解いただければ、そちらの方に進めさせていただきたいと思うわけですが。じゃあ、資料2の説明を櫻井さんの方からお願いいたしたいと思います。

事務局(生活安全担当係長)

それでは、資料2をご覧いただきたいと思います。資料2ですが、先ほどの骨子案の6にある今後の取組みの内容について、事務局の案として、たたき台としてお示しさせていただいているものであります。先ほどの骨子案の①から⑦について記載をしております。まず1つ目としまして、資料2の1ページ目にあります「デザイン面の安全規格・基準の策定による安全確保」ということで、国、関係団体、製造・販売事業者団体への要望の欄であります。この事務局案としまして、「協議会は、国及び関係団体に対し、子ども用衣類のデザインの安全を確保し子どもの事故を防止するため、今後策定する予定の子ども用衣類のデザインに関する日本工業規格(JIS)に、別紙の指針について、規格として盛り込むよう要望する。事業者団体に対し、子ども用衣類のデザインの安全を確保し子どもの事故を防止するため、別紙の指針について、関係する団体と協力し業界の自主基準として実現を図るよう要望する。」という内容であります。この指針については、あくまでも事務局が作った案でありますので、この指針、ガイドラインのレベルでいいのか、または逆に考慮すべき内容として基準として示すぐらいのものでいいのか、そこの点についてご議論いただきたいと思います。

続きまして、(2)安全マーク等表示による安全確保の項目であります。これは、製造・販売事業者団体、関係団体への要望にしていきたいということで、事務局として提案させていただきます。事務局案としまして、「ア 注意表示の徹底」「イ 安全マークの創設」「ウ 体型を考慮したサイズの充実」ということで、各団体に対して注意表示の添付、安全マークの創設、サイズの充実を要望していくことを考えました。

次のページをご覧いただきたいと思います。(3)品質管理体制の充実強化というところであります。これに関しましては、製造・販売事業者団体さんに対しての要望ということでまとめたところです。事務局案の1つ目としまして安全点検マニュアルの作成、2つ目としまして品質管理部門の充実強化ということで、これは消費者アンケートの中に要望があったものをここに落とし込んだものであります。

次に、(4)消費者相談窓口の設置、充実、これにつきましては製造・販売事業者、東京都ということで一応書いておりますが、まだ私どもの中でも完全に叩ききれていないところでありますので、これはあくまでも事務局案としてこれからご議論いただいてからのものになりますので、是非ここについてもご議論いただきたいと思います。

次に3ページ目の(5)、事故情報の分析・評価体制の充実であります。これは、製造・販売事業者団体、東京都に対しての要望ということで考えております。1つ目が事故情報の分析・評価部門の設置で、それぞれの相談窓口に寄せられた事故情報の分析の充実を図ることということで、事務局案としておいた次第です。イが事故情報の共有・連携であります。これにつきましては、製造・販売事業者団体と東京都が事故情報を共有し、連携して事故の未然防止対策を検討する、ということで提案させていただいております。ウが事故情報の公表であります。これは、消費者の方からの強い要望を受けて設けた項目でございます。これについてもご議論いただければと思います。

続きまして、(6)事故防止を目的としたデザイン開発研究の充実強化であります。これに関しては、製造・販売事業者団体、関係機関に対して要望をしていきたいと考えております。

続きまして4ページ目をお開きいただきたいと思います。(7)デザイナー・パタンナー育成カリキュラムの充実ということで、今回高田委員にお越しいただいた養成機関、教育機関に対しての要望として考えたものです。学生に対し、子ども用衣類の安全対策を取り入れたカリキュラムを提供し安全に対する意識の向上を図っていただきたいという内容であります。

続きまして、(8)事業者の子ども用衣類に対する安全意識の向上ということで、製造・販売事業者団体、関係団体に対しての要望として考えたものであります。1つ目としまして「ア 団体加盟事業者への安全規格等の周知による安全意識の向上」、各加盟事業者に対して子ども用衣類に起因する事故及び安全規格を周知し安全に対する意識の向上を図ること、として考えたものです。次に「イ ユニバーサルファッションへの安全対策項目の追加」ということで、団体さんにお聞きしたところ、ユニバーサルファッションの中にはまだ安全という項目は入っていないとのことでしたので、是非この機会に要望して、安全項目を追加していただきたいということで考えております。最後のウですが、安全性・デザイン性に優れた子ども用衣類の表彰制度創設であります。製造・販売事業者団体、関係団体に対しまして、安全性・デザイン性に優れた子ども用衣類の表彰制度の創設を検討していただきたいということでございます。

続きまして5ページ目をご覧いただきたいと思います。(9)消費者の子ども用衣類に関する安全意識の向上ということで、これにつきましては、製造・販売事業者団体、関係機関、東京都での取組みとして考えております。1つ目に「育児雑誌」「育児書」「ファッション雑誌」等による事故防止の注意喚起として項目を設けさせていただきました。2つ目としまして、衣類に関する安全教育の充実ということで、これにつきましては、協力して母親学級、保健センター、産院、小児科、保育園、幼稚園、学校、消費生活センター等による安全教育の充実を図ること、という内容で提案させていただいております。

次に6ページ目以降ですが、これについては具体的な安全規格の内容の提案でございます。ここでは、先ほど骨子案のところで説明させていただきました上着、上着の中のフード、首周りの引き紐、腰周りの引き紐、腰より下で足首より上に位置するいわゆる半ズボンの引き紐の取り扱い、次の7ページ目にいきまして、足首まで届く裾についている引き紐の取り扱い、袖の引き紐の取り扱い、袖につきましては半袖と長袖の引き紐の取り扱いについて提案をさせていただいております。上着の最後にファスナーの取り扱いということで、2番目に危害が多かったファスナーの取り扱いについての提案をさせていただいております。

次に、(2)ズボンということで、ズボンに関しましては、アが腰部の引き紐等の取り扱い、ウエストのところの引き紐についてです。8ページ目にいきまして、イが裾上げ紐等の取り扱いということで、裾についている紐、これについては半ズボンと長ズボンの2つを提案させていただいております。ウとしまして、ズボンの裾の取り扱いということで提案させていただいているところです。ズボンの中の最後ですが、エとしてファスナーの取り扱いということで、実際に挟んだということを受けまして、2案を提案させていただいているところです。

次に、(3)引き紐についてですが、概略を説明しますと、1つ目がトグル、ノット、トグルというのは留め具、ノットというのは結び目のことで、それを付けないようにするという内容であります。イとしましてバータックの取り付け、紐が埋没したり長くなったりするのを防ぐための縫込みであります。ウとしまして、背中から出る紐の禁止ということで考えております。9ページ目にいきまして、固定された輪の取り付けということで、実際に輪が引っ掛かって転んだということが消費者アンケートでわかりましたので、その取り扱いについて提案させていただいているものです。引き紐の最後のオとしまして、これ以外の引き紐の取り扱いについて、これについてはいろいろな潜在危険を考慮した設計をすること、ということでまとめさせていただいております。

(4)スカートのデザイン、これにつきましては、実際にスカートが引っ掛かったり、エスカレーター・エレベーターに巻き込まれたり、または遊具に引っ掛かって宙吊りになったという消費者アンケートの回答がありましたので、その危険を考慮した設計をということで考えたものです。

(5)靴下及び足付き着ぐるみですが、これの滑り防止の要望の内容であります。これにつきましても、実際に滑り止めの加工を施すこと、または危険を考慮した設計をすること、として3案を提案させていただいております。

(6)装飾品等ですが、これについてはボタン、リボン、タグ、飾り、それぞれ消費者のアンケートから出てきた危害に基づいて提案をさせていただいているものであります。

最後の10ページ目にいきまして、その他ということで、これも消費者のアンケートの中にあった要望を受けたものであります。1つ目としましては形状、これについては形状がダボダボなので引っ掛かって転んだりして危ない、ということが結構ありましたので、それについて1つ項目を設けさせていただきました。最後に、イとして素材、これにつきましては、摩耗して火傷したという危害がありましたので、火傷などの潜在危険を考慮した素材とすることとして考えております。

以上が資料2の説明であります。この中身につきまして、それぞれ厳しく「しないこと」、否定形のものもありますし、その潜在危険を考慮した設計をすること、または検討していただきたいという、色んなレベルを考えておりまして、それと要望先について具体的にいろいろなご意見をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

詫間会長

どうもありがとうございました。資料2は前半と後半に、ちょうど5ページのところで分かれているわけでございますが、これは先ほどもちょっと申し上げましたように、最終報告書のかなり重要な具体的中身になってまいるわけでございますね。そういうわけで1項目ずつ、特に前半についてはご意見をいただいていきたいと思っております。それぞれの番号の下に空白の欄が3,4センチありますので、そこにこれからいろいろご協議いただいたときにコメントをちょっと書き込んでおいていただきまして、それをお持ち帰りいただいて、大変お忙しいところ恐縮ですが、前回大変役に立たせていただいて今日も一番最後から2番目のところに各委員からコメント・ご意見をいただいて非常に感謝しておりまして、事務局の方も大変役立たせていただいて、私も読ませていただきましたが、非常に貴重なご意見をいただけております。まあ、そういう意味で今度は、協議会の報告書に向けまして是非こういうことは入れて欲しいとか、こういう点は非常に大事だからどういうレベルまでもっていって欲しいと、今最後の方であった指針みたいなところなのかガイドラインなのか、あるいは規格なのか、場合によっては条例とか法律とか、そういう風なレベルまでいくべき度合いのご指摘とか、あるいは要望先ですね、先ほども申し上げたメーカーなのか販売なのか、あるいは今日来ていただいているように将来の人材養成のカリキュラムについてまで要望できればなおありがたいことだと思います。そういう風な形で進めさせていただければありがたいと思っておりますが。それで早速でございますが、資料2の(1)のデザイン面の規格・基準(JIS)の策定による安全確保についてでございますが、これは国、関係団体、製造・販売事業者団体にかかわることでございますが、この間持丸先生にご意見を書いていただいた中に、偶然の一致かどうかわかりませんが、平成20年に向けて経産省が服装のJIS規格についてご検討に入られるということが書いてございまして、ちょうど本年度を準備期間にさせていただいて、それをある程度ご勘案いただける面もあるんじゃないかと思いますので、その辺も含めて、ここにJIS規格というのが出ておりますので、先生のご意見をまず最初にお伺いできればと思いますが。

持丸委員

はい。前回のときも申し上げました通り、経済産業省の方に今提案をしておりまして、まだ確定はしておりませんが、たぶん協力を得られて、その枠組みを使ってJIS規格提案につながるんじゃないかと思ってます。先だって申しましたとおり、現在ISOがなく、米国と欧州の規格だけでして、このまま行くとただISOがなくて、翻訳規格がないというままですので、ちょうどこちらでまとめていただきましたが、米国と欧州の規格、これを参考にしながら国内の諸状況を勘案して何らかの形で規格化できればと思っております。そういう意味でも、本日事務局に用意していただいた指針のところ、ちなみにJISをやるときもこんなような感じで、製造者、それから使用者、中立者という三者を三分の一ずつ集めるというのがルールになっておりまして、幸いにしてここもそういうようなメンバーで構成されておりますので、将来の提案に向けて、またそのときご意見を伺うこともあろうかと思いますので、是非率直なコメントをいただければと思います。

詫間会長

ありがとうございます。第1回のときにもお配りしたと思いますが、今持丸先生もおっしゃったEU、特にこの指針もかなり法的な能力も持ったもののようですが、非常に上手にできてるというか、非常に頭のいい人が作っているというのがちょっと読んだだけでわかります。日本とは全然国情が違いますから、内容は日本的にしなきゃいけませんが手続き論的には非常に参考になるところがございますね。かぶせていいところとある程度自由にしておかなきゃいけない、あるいは自己管理でやってもらわなきゃいけない、そういうところはきれいに分けていく。それから、もちろん年齢・段階別の問題ですね。それは非常に参考になるかと思いますし、今回お話ございましたように、指針案ですね、案というのをつけておかなきゃいけないと思いますが、指針もそういう方向で叩いていただいて、ある程度固まったものができれば経産省の方でもご参考にしていただくということになるのではないかと。タイミング的に非常に合ってるんではないかと思います。では、他にいかがでございましょうか、(1)のテーマにつきまして。まあ、製造業の方が結局かなり手を縛られるといいますか、そういう形になる場合もあるわけでございますが、多田さんでございますかね、その辺で何か。いろいろ品質管理委員会等もすでに作っておられるようでございますけど、部内的な規格あるいは指針というようなものとの整合性も図っていかなきゃいけないと思いますね、ある時点では。何かご意見ございましたら。

多田委員

デザイナーの立場としては、どうしてもデザインをしたくなるわけですよね、仕事ですから。ところが、安全面から考えてみれば、適度にフィットしたもっともシンプルな形のデザインのものが一番安全ということになるわけです。その辺の整合性、さじ加減というところが問題になると思うんですけれども、ある意味、「こういうデザインはかなり危険度が高い」というような、例えばフードの引き紐であるとか、裾の引き紐であるとか、そういったものに関しては明確に禁止、というような規定を盛り込んでいただく方が、却ってデザインもしやすいだろうというような気はいたします。

詫間会長

そうですね。先ほどのEUあるいは米国もですが、特にフードの紐については禁止ということで、はっきり出しておりますからね。はっきり出せるところは出していただいて、それを前提にデザインしていただくということだと思いますけどね。おっしゃる通りかと存じます。今回、高田先生に加わっていただきましたので、なかなか難しいとは存じますが、先生のところの教育カリキュラムといいますか、そういう面で服装の安全確保について何か特に留意しておられることがありましたら、お話いただきたいんですが。

高田委員

子供服製作の指導の際には、発育に合わせた身体的機能を考慮したデザイン、消費者に求められるデザイン・パターンを重視してやってきました。もちろん、ボタンの形状や付け位置、装飾的なものには注意を払ってきましたが、アンケート結果を見て、安全性の認識が甘かったと痛感いたしております。今後、安全性の基準がどのように決められても、感性豊かな学生達は決められた条件の中でさらに豊かな発想ができることと思います。逆に、枠があるほどデザイン発想、パターンメーキングに力が発揮できるかと思います。子供服の安全基準の学習を通して、服作り全般にわたり安全性の配慮をすることにもつながります。まず教員側が安全規格をしっかり認識すること、そして身体的特徴と安全規格をあわせて授業のカリキュラムに入れるよう提案していきたいと思っています。

詫間会長

どうもありがとうございます。教育の領域でいうと、教員養成大学のお立場でいらっしゃるわけでございますからね。将来ますます改善を持続的にしていただくために、今おっしゃったようにカリキュラムの中にそういう視点も入れていただくというのは非常に大事なことだと存じまして、ご協力いただけるようでございまして、喜ばしいことだと存じます。それで、全部で5ページまでいきますので、後でお気付きの点があればまた戻っていただいて結構でございますので、恐縮ですが2番の安全マーク等の方に進めさせていただきたいと思います。これは、現在STマークとかグッドデザインとかいろいろあるわけでございますが、どういうロゴにするかというのはまた別の問題でございますが。この辺について、ちょっとご意見をいただければと思います。まあ、どの程度有効に働くものかいうことでございますよね。消費者団体の方で特にご注目されているんじゃないかと思うんですが、小林先生いかがでございますか。

小林委員

おそらく、どういうところが安全で、どういうところが危険かということは、特に初めて子供に服を成長に合わせて選んでいかなきゃいけない者にとっては、基準の見つけ方がたぶん難しいと思うんですね。ですので、どうしてもデザインの方に目が行きがちであったり、かわいいからとか、こういうのを着せたいなあという自分の夢を重ね合わせたりとか、そういったことで購入してしまうということが多かったように思います。私自身の過去を振り返ってみても、選択するときの一つの目安として安全マーク、何らかの形の、これを選んでおけばまず大丈夫、というようなものが目にちゃんと示されるというのは大変ありがたいことではないかなと思います。ただ、その安全マークがあるから絶対大丈夫だと思ったのに、というようなことも逆に起きかねないかなというところもありますので、そのあたりの兼ね合いはどうであろうかということは少々気になるところです。

詫間会長

そうですね。販売の方の立場としてはいかがでしょうか、吉川先生。

吉川委員

はい。今おっしゃった部分が非常に重要だと思います。今こういう安全マークにつきましては、SGマーク、SG基準というのがございまして、どちらかというと消費生活用製品安全法という枠組みの中で捉えておりますので、それとの関係をどうするかとか、いろいろと考えることがございますし、これだけを取り上げて安全マークをつけるべきなのか、あるいは消費生活用製品安全法の中にこれを組み込んでいただくのか、そこら辺のところはちょっとまだ私自身はよくわからないんですが、現実の今の状態では、我々は消費生活用製品安全法のSGとか、先ほどおっしゃったように保証の面とかいろいろございますので、それとの兼ね合いをどうするかというのが一番問題じゃないかと思います。

詫間会長

そうですね。

持丸委員

ちょっとよろしいですか。本日オブザーバーでも来ていると思いますが、キッズデザイン協議会というところが今ちょうど発足しておりまして、その中でキッズデザインマークというマークを今プロモーションして、私の理解ではこの秋ぐらいから動くんだと思います。マークには大きく2種類あると理解していまして、今出ておりましたSGマークのように安全を保障する、何か金銭的にある程度担保するというようなものと、それからグッドデザイン賞のようにエンハンスするといいますか、褒めるというようなものがございます。確かに衣料だけに限ってマークを作るというのは、普及とかプロモーションを考えるとなかなかコストエフェクティブではないという感じもしますので、既存のマーク、SGですとか、それから例えばまさしく検討しておりますがキッズデザインのような中にそういう賞を1個作ってもらうとかですね、キッズデザインマークというのはある程度以上の取組みがあるものを褒めましょうと、先ほどのご意見があったのとちょっと違いまして、これは事故が起きないことを保障するわけではありません。ただ、過去の事故事例に応じて、それを反省して何か新しい取組みをしているものに関して、明確にそれを元気付けるようなことをしましょうと。可能かどうかわかりませんが、その中で着装品類に少しターゲッティングした部門賞みたいなものを用意することが、もしかしたら将来的には可能かもしれません。いずれにしても、マークというのは非常にわかりやすい、JISは消費者にはなかなかわかりにくいので、わかりやすいアプローチであることは事実です。JISと比べますと、これは私の意見ですが、JISというのはやや厳しいんですね。裁判になれば、JISに背いているものはたぶん必然的に負けてしまう。従ってかなり最低限のライン、もうこれを超えたらそれは危ないよ、というラインをshallというんでしょうか、日本語で言うと、しなくちゃいけない、というレベルで、それ以上はrecommendationにしておいて、実際にはどういう風に取り組んでいるかというのを褒めると、つまりJISの方が下を押さえるんだったら、マークの方が上を持ち上げるぐらいの発想でうまく両立できると良いのではないかと思います。

高田委員

ここで言うべきかどうかちょっとわからないんですが、安全というのは、100cmの子どもが100cmという表示の衣料を着たときにはじめて身体にフィットして安全というマークが付けられるべきだと思うんです。ところが母親の立場になりますと、特にトドラーとかジュニアサイズですとワンサイズ大きいものを、2年とかあるいは2シーズン着れるように大きめを買ってしまうことがほとんどだと思うんですね。そういったときに、安全マークがあったのに、ということがどうなんでしょうというのをすごく疑問に思います。

詫間会長

我々の年代ですと、3年ぐらい先の着物を着せていただいておりましたが、それはやっぱり年齢の幅をマークの下なり裏なりにつけるというようなやり方もあるかと思いますね。同じ年代でもかなりの体型の差はあるわけですから、その辺は何か工夫する必要があるかと思います。ただ、それにしても事故が絶対に無くなるということはないわけですから、先ほど持丸先生がおっしゃったように、保証の体制というのも別途また考えなきゃいけない部分もあると思いますね。それはかなり厳しく規制した場合にはそういうものが必要になるということで、先ほどエンハンスとおっしゃったけど、褒める方ですね、それはかなり幅広く緩やかにやるわけですから、それについてまで保証ということはないだろうと思います。それはむしろ賞を与える方でございますからね。JISその他法律、規格に背いた場合は今度は罰則ということになってしまうわけですが。これは先生、キッズ・フォー・デザインマークでございますか、これも実現性がかなり・・・。

持丸委員

キッズデザイン賞は一応もう動いております。アパレル専用のものがまだその中で検討されておりませんけど。

詫間会長

部門賞のような形でそれを表彰していただくというのは、非常にencourageされますよね。

持丸委員

そうですね、奨励のような流れになると、思いますね。

詫間会長

いいと思いますが。それはちょっと記録しておいていただいて、経産省の方でそういう奨励するというか高揚するといいますか、そういうご努力も今組織的にしておられるという、それは省直轄ではなくて協会的な団体的なもの・・・。

持丸委員

そうですね、NPOがキッズデザイン協議会を通じて。

詫間会長

ああ、そうですか。それは一番よろしいですね。それじゃあ、ちょっと時間の関係もありますので、3番の方の品質管理体制の充実強化、これはもう明らかに製造、それから販売ということでございますが、いかがでございますかね。この間ご意見の中では、例えばクリーニング業界団体などは自主的にかなり品質管理の調査とか管理委員会まで作って、組織的、計画的にやっておられるようなご意見をいただいておりましたね、中野さんからだったですかな。

吉川委員

ちょっとよろしいですか。

詫間会長

ええどうぞ。吉川様の方がまず品質管理部会ですから。

吉川委員

我々、今おっしゃったように、品質管理を中心にしてやっておるところでございますけれども、やはり品質管理というのは基準が決まっていてそれに基づいてやるということでございますので、こういう基準値が設定されることによりまして、当然それに対するチェックを行うようにいたしておりますし、我々流通業といたしましても、現実には常に品質管理を徹底しているという状況でございますので、何しろこの基準とかそういう、まあ自社基準もございますけども、公的な基準は絶対に守るようにいたしておりますので、基準が決まればその通りに動いていくと思います。

詫間会長

そうですか、それはありがたいことですね。まあ、法令順守といいますか、コンプライアンスの厳しい時代でございますのでね。山下様の方はいかがですか、アパレル産業協会の品質管理につきましては。

山下委員

今検討しております、この3番の品質管理体制の充実強化ということについては、むしろ当然といいますか、やるべきことだと思います。ただ、まあこれは全体的に言えることなんですが、今こうやって事務局案でいろいろ書いていただいているんですけれども、これをどういう形で我々業界側からは捉えればいいのか、これを東京都の提案として色んなところに投げていくんでしょうけれども、なかなか法制ですとかJIS、どのレベルに落とし込むかというのが非常に難しいかと思うんですね。確かに基準を決めてしまうのはいいのですけれども、それがあまりに業界にとって過剰なものでありますと、せっかくここまで検討したものが結果として全国に普及しないというようなことになっても意味がありませんので、その辺は慎重にやる必要があるのではないかなという風に思います。まあ、この3番の品質管理項目については、こういった趣旨はこの通りだと思います。

詫間会長

まあ、先ほどの資料1の図のところでは、黒い線、点線、すべてかなりのものが業界、販売及び製造のところに向かっておりますので、逆にご期待する部分も非常に大きいということだと思います。冒頭申し上げたように、そこはマニュアル的なものを自己管理的にお作りいただく、その際に役に立つような助言資料といいますか、そういうものをご提示申し上げるという立場もあるかと思いますね。だから、政府は、東京都も同じことですけれども、十分準備をしていなければいけないと。そして、ご要望があったとき、今山下さんの方の業界から例えばこういう部分についてはどういう風なマニュアルや規格で進めたらいいかということのご要望があった場合は、こちらの研究成果とかこちらの考え方、都としてはこうだ、あるいは国としてはどうだという風に、すぐ示せるようにしていかなきゃいけない。初めから、都なり国なりがこう作ったからやれ、という風なやり方は、ちょっとこの頃は通用しないような状況になってきて、まあそれだけ民主主義社会が成熟してきたということにもなると思いますが。英語ではupon request、そういう要望があったときにご助言申し上げるということなんですね。初めから一方的に管理してしまうということではないわけです。ですから、先ほど申し上げましたように、マニュアルなのかガイドラインなのか、あるいは告示に近いようなものまで出すのか、先ほどのJIS規格のようなもので国際的にも通用するものにするのか、その辺のところは対象のアイテムによっても違ってくると思いますね。だから、そこはいろいろバラエティーがあってよろしいんじゃないかと思いますが、いずれにしても販売業界あるいは製造業界、両方ともそういう品質管理についてはもう十分ご検討に入っていただいておりますし、それがまた営業にも関わってまいりますから、いろいろ真剣にやっていただいていることだとは存じます。ですから、あくまでも実際的に役に立つ、最低でもご助言、資料としてのデータを差し上げられるのが大事ではないかと思いますね、報告書の段階では。いずれにしても、ちょっとそういうミス、いわゆる瑕疵があって、メーカー・販売業者の方で文句が言えない、初めから欠陥があった場合はどんな裁判も負けてしまうわけですから、製造業者の方はですね。それから、昨今色んな問題になっておりますように、食品衛生も含めて、ブランドに大変な傷がついてしまいますから。ほとんど倒産に至るということなんですよね。だから、その点も踏まえてご検討いただいているのではないかと存じます。それから、コーポレートの社会的責任という運動も相当進んでおりますので、CSRという、もう国際的な団体まで出来上がっておるようなわけですが。それではまたその点については、お気付きがあれば後ほどご指摘いただければと思いますが、4の方に時間の関係で進めさせていただきたいと存じます。消費者相談窓口の設置、充実と、これは山上様の方ですね。

山上委員

ちょっと3番との絡みで、消費者というか母親は買うときにはたぶん、どういうものが危険かというのが初めてのお子さんを持ったときにはわからないと思いますので、もし両方あったとしたら、デザイン的にかわいいものを選んでしまうと思うんですね。ですので、どの程度のレベルかは私の方では申し上げられないんですが、安全点検マニュアルで一応の基準をクリアしたものが市場に出るということは本当に望ましいことだと思っております。その上で、消費生活相談窓口で従事している人間といたしましては、なかなかそういった事故情報が届かないという現実がございますので、是非とも、そういう事故があったときにはお母さんの責任ではなくて、積極的に届け出ましょうという啓発をやっていただきたい。相談窓口の充実といいましても、最初に相談の情報がなければ対処ができないわけですので。子どもの場合には、母親が自分でこういうものを選んじゃっていけなかったんだなという思いというのはまだまだあるかと思いますので、そうではないんですよ、事故があったときにはすぐ報告してください、というような形の教育といいますか、周知、そういったものを是非やっていただけたらいいなと思います。

詫間会長

ありがとうございます。まあ、そこにも書いてありますが、東京都の方は消費生活総合センターですか、そこで情報が蓄積されて分析されておりますが、品川にあるセンターも危害情報室というのが確か・・・。国民生活センターですね。

山上委員

国民生活センターにホストコンピューターがございまして、少しタイムラグはございますが、全国およそ535の毎日相談を受けているセンターの情報が蓄積されております。それとともに、危害情報として病院での情報、ちょっとはっきりはわからないんですが都内で5、6箇所の病院の情報が国センの危害情報の中に入っているのではないかなと思っております。昨今の製品事故の関係で、今そのPIOーNETの情報をどうしようかということがいろいろと検討されている現状がございますけれど、あと東京都の中には23区それから市町村のところでの相談窓口もございますので、全部で何箇所あるのか、今の時点でははっきり申し上げられないんですけれど、そういったところの相談窓口自体はございます。

詫間会長

そうですね。ですから、全国センターの、国センって言うんですか、最初は経済企画庁が所管だったんですね、発足当時はですね。そこのところで、危害情報のかなりの蓄積を持っておられるわけで、そのフォーマットを作るときに私もちょっとご相談に乗らせていただいたことがあるように思いますが。それと、やっぱり東京都の方との連携もこれから少し考えさせていただく必要があると思いますね。項目の違いなんかも、あるいは共通した部分もありますけど。それから、どういう風に活用しておられるのかというようなことですよね。やっぱり情報化社会ですから、ここのところが非常に大事、その活用が大事ですね。そういうものがあるっていうだけでも意義がないとは言えませんけど、我々研究者の方から見ればその存在そのものがものすごく価値があるんですけどね。消費者の方からいいますと、それを十分活用させていただければなおありがたい、ということかと思います。

山上委員

たぶん消費者の方は、事故に遭ってみて初めて、ああこういうものが危険なんだ、と知るかと思いますので、そういう意味で今先生がおっしゃったように事故情報というものが未然防止に非常に役立つはずでございますので、東京都の消費生活総合センター等でそういった情報が入ったときに速やかにフィードバックしていく。東京都の方で、ホームページで少し解説しているということですので、そういったところをわかりやすく周知できるような形がとられると望ましいのかなと思っております。

詫間会長

そうですね。望ましいのは、ある程度の情報の共有化ですよね。今、空の方も情報の共有化が始まっているようですから。地上の方も、そっちの方を活用して、まあそれは相互に協定を結ばなきゃいけないし、どの部分を共用するのか、どの部分は独自にしておくのかと、いろいろあると思いますけどね。今おっしゃったように、まったく無関係というか、バラバラでは非常に効果が発揮しにくいということではないかと存じますが。国センも時々専門家を呼んで、危害情報10年分ぐらいを研究的に分析をさせておられるようにも伺いましたけど。

山上委員

子どもと限らず、ある程度相談が数として重なっているものというのは、「くらしの危険」だったと思いますがリーフレット等で適宜作成しておりますが、そういったものが皆さま方全員に周知できていない部分があるのかもしれませんね。そういう形と、あと昨年のシュレッダー事故、あれも8月に経産省の発表がある前から商品テストをしておりました。ただ、やはりテストをして、そこで取り上げた商品について発表しますと死活問題もございますので、非常に慎重にテストはするそうでございます、伝聞でございますが。そういった関係で、3ヶ月位かかりテストをなさったと聞いております。そして8月頃に発表しておりますけれど、そういう意味で発表というものもタイムリーに早くすることと、正確さといいますか、その辺がちょっと難しいんだなということをそばにいて感じました。

詫間会長

そうですね。まあ、アメリカなんかですと、Consumerっていうすごい雑誌があって、その商品テストはものすごい規模で、自動車の問題も含めましてやっておるわけなんですが。

山上委員

そうですね。そういう意味では、国民生活センターが発行しております「たしかな目」という雑誌が一般の消費者向けの雑誌なんですが、そこではそういった商品テストしたものをわかりやすく情報提供しております。月刊誌ではございますけれど、そういったところに時々あがっておりますね。

詫間会長

そうですね。事務局の方で先ほどの「くらしの危険」ですかね、最新号ぐらいでいいんですが、ちょっと確保しておいていただけると、レポートを作るときに参考になると思いますが、全国的な傾向がわかりますので。あ、どうぞ。

事務局(生活安全課長)

昨年も実は安全問題協議会、山上先生にも出ていただいたんですけれども、高齢者の関係で電動三・四輪車の絡みがありまして、その後を受けて昨年の9月にプレス発表をしてリーフレットを作りまして、やはり高齢者の方も今回の子どもと同じで自分が悪いんだろうと思ってなかなか事故の情報を告げないというので、できるだけそういうことを報告してください、要は自分に起こったことを報告すれば次にそれを防げますということをリーフレットの後ろに記載いたしました。どんどんと出してくださいというので、うちの消費生活総合センターの番号を入れていると。ですから、山上先生がおっしゃるように、そういうことをPRするのは行政の役割でございますので、ぜひともそういう形で、また子どもの関係で作るときには必ず、今回の97%ございましたので、その辺のところについてはやっていきたいと思っております。

詫間会長

ありがとうございました。是非その方向でお進めいただきたいと思います。それじゃあ、今のところと関係ございますが、今度は事故情報の分析・評価体制の充実ということで、ご意見をいただければと思います。これはさっき櫻井さんも特にウの事故情報の公表ということですかね、公開、共有もこの中に入ると思いますけどね。その辺のところ、ただ危害情報が積み上がってコンピューターのメモリーに入っているというだけでは困るわけですから、それをいかに評価して役立てるかということですね。これを東京都だけでやるんじゃなくて、製造・販売事業者団体の方でも自発的に進めていただければありがたいという趣旨のことではないかと思うんですが。この点についてはどうでございましょうかね。多田様の方ではどうでしょうか、もうちょっと前向きに拡げて情報を活用していくという視点でございますけど。

多田委員

こうした情報を必死になって探さなくても、あるいは自分の会社が失敗して初めてわかるというようなことがなくても、ちょっと探せば情報がいくらでもわかるというような体制になっていただけると、製造業者としてもかなりありがたいという風に思います。製造業者としては、ある意味自分のところで出荷した段階で安全性があれば大丈夫だというような意識があるんですけれども、例えば使っている段階でスペックがずれてしまう、例えばあそこある右から2番目のズボンの裾のトグルなんかですね。ああいうのは、何度も洗っているうちに伸びて引っ掛かりやすくなるというようなところもありまして。あれは子どもだけじゃなくて大人も危ないんですよね、歩き始めた途端に椅子に引っかかって、ガラガラ、ドシンとかですね、かなりあると思いますので、そのあたりもいろいろ情報があればかなり助かると思います。

詫間会長

そうですね、これはやはり消費者も物を買うときに、さっき事務局とも話をしていたんですけれども、危害情報をサーチする、探すという役割が非常に重視されてきてますが、メーカーの方も作る前に、今おっしゃったところが大事だと思いますね、サーチしていただくということが。そういう行動を起こしていただくと。ただ、サーチしたときに相手の情報がしっかりしたものでなければ、二度とサーチしなくなってしまいますから、ホームページでもそうですけど、2回目にビジットしても前と同じことしか書いてなかったら、もう二度とそのホームページにはアプローチしないということになりますので、製造メーカー様あるいは販売も同様かと思いますが、そういうサーチに十分対応できるような危害情報の蓄積と準備が必要だろうと。そのためには情報そのものが評価され分析されて、ちゃんと整理されてなきゃといけないということではないかと思います。そういう意味で、(5)は非常に大事なことであろうと思います。東京都のセンターでは、もう20年30年の蓄積があるんでございますかね。国センの方はもう40年以上ですよね、設立は前でございますから。

事務局(生活安全課長)

東京都の方は5年でございます。国センの方には全部データが行ってまして、国センの方は10年ということでございます。

詫間会長

ああ、そうですか。10年もあればね。あんまり昔のものでは、社会情勢が変わっちゃってますし、子どもの体型もだいぶ違いますから、あんまり役に立たない部分もあるかとは思いますが。横矢先生は国センの近くに居られるんですが、お住まいが。

横矢委員

今までお話を伺ってきたことは、私達が今まで言ってきていることと非常に合致していることが多くてうれしく思っていたんですけれども、例えば「たしかな目」をできるだけ定期的に読んでいただけるようにいろいろな場でお勧めしたり、国民生活センターのサイトを見ていただくようなことを保護者の人に7年前から訴えているのですが、7年前の調査で99%の方がサイトを知らなかった、ということがあります。講演などで問いかけても、いまだに知られない方が非常に多いのが残念でしょうがないところです。ただ、今ここの中で、5番の事故情報の話にしましても、もう1つ前の消費者相談にしましても、ちょっと一般の消費者には敷居が高いというんですか、都には言いにくい、都とか相談窓口という形になるとちょっと敷居が高い部分があるのかなと感じますので、私達のようなNPOが母親と同じ目線で話せる、そこに割とヒヤッとした情報とか、どこに相談していいのかわからない話っていうのが一括してくるという状況が今まであったんですね。それを各専門の方のところにご紹介していく係という風に思っているんですが、今のところまだ力は小さかったですけれども、こういう機会にもうちょっとこの力を大きくして、それぞれのご専門の分析されたものを作っていただくこと、もちろんこれからもっともっと充実していただいて、そこにつなげていく場としてのNPOというもののあり方というのを、ここで出していただけると非常にありがたいなと思います。あとですね、インターネットの情報っていうのは、それから消費者センターには10何年前から関わっているんですけれども、そういう情報っていうのは知りたい人にはとても有益なんですけど、なかなかたどり着きにくいので、例えば目で見える、こういう風に服が飾ってあるとそれだけで関心度は全然違います。池袋に「子どもの事故予防センター」というのがありまして、豊島区が作っているんですけれども、そこに行くのを皆さんにお勧めしているんですが、そういう場所に子供服の実際の危険なパターンとそれをどう改善したのかというような展示とか、使う際の工夫とかそういったことを目で見れるような場をいろいろな場所に作っていただけたらなあと。例えばお人形が3体いてパネルが3枚ぐらいあれば済む、というか、かなり広くの方が見てくださる。親子連れで遊びに行くような場所、それから子ども達が遠足、社会科見学などで行くようないろいろな場所においていく、そういうようなことでも情報の公表という形、新たな形でできるんではないかなと。そこが今、欠けているんではないかなと思います。ぜひそれを今回加えていただけたらなと、たいしたお金は掛からないと思いますので、入れていただきたいと思います。今このアンケート全体を見て、ちょっと欠けているのはたぶん子ども自身の声だと思うんですね。子どもっていうのは、意外と大人の知らない情報を持ってまして、この服はここが、こういうことが危なかったよ、というようなことを言うものなんですね。それが、たぶんお母さん達が気付いていないことが想像以上に多いので、そこを挙げていきたいなと。そこも取り上げて反映させていきたいなと思います。そうなると、たぶん小中高の家庭科の時間とか、衣類についての勉強ってあると思うんですけれども、それをもうちょっと深めていく。専門学校以前にもうちょっと下の年齢のところからやっていく。先ほどお話しましたような展示物とか、そういったものから含めてできていくんじゃないかなと思います。

詫間会長

先生の研究所自体もNPOでいらっしゃいましたよね。

横矢委員

そうです。それでヒヤッとした情報というのを7年前から集めるような形でずっと、この形の規模の小さいことをしておりまして、その結果として、今回も偶然日本教育新聞に連載が始まったところなので、これはまだ1なんですけれども。資料の中にそのまま私が書いている文が載ってしまっている部分があるんですが、2004年の段階で小学館の雑誌の親子向けの子ども安全教室に衣類が、こんな衣服がこういう場面で危ないですよという提示なども作っているんですね。そういうものをどんどん増やしていきたい。特別なところでこれだけやってます、といってもなかなか届かないので、できるだけ一般の雑誌とかみんなの目に触れるところの一部にちょっと入れてもらう、場所でも雑誌でも何でもそういう形にしていければいいなと思います。

詫間会長

ありがとうございます。今子どもの声といいますか、子ども自身の声ということでお話ありました。そうすると野上先生のところに、特に現場としてはご関心があると思うんですが、それがお母さまの方まで伝わっているかどうかですね、1つには。

野上委員

そうですね。洋服に関する子ども自身の声というのは、幼稚園ではあまり聞かないんですけれども。

横矢委員

ちょっと幼すぎますよね、幼稚園ですと。

野上委員

そうですね。でも、おうちでは話しているかもしれません。ただ、幼稚園に来る服装として、すごく長いスカートを履いてくるお子さんがいると、ジャングルジムにも登りたいし、かけっこもしたいしというと、やっぱり足元が絡まって転んでしまうとか、やりにくそうだなと思う場面はたくさんありますので、そういったことについて「これがあってね、なかなか上手に登れなかったのよ」という話はおうちではしているのかもしれません。私達が幼稚園で見ている限りでは、子ども達が動きやすい洋服っていうのはやっぱりシンプルなものになっていくんですけれども、見ていて子ども自身が動きにくいな、動きにくそうにしてるわねって思う洋服っていうのはいくつかあって、そういうときにはお母さん達に、できるだけこういうものは避けて登園させてくださると子どもも自由にノビノビと活動できると思いますよ、という話はその都度していっております。

横矢委員

すいません。そういう場を持っていただくことがすごく大事だと思うので、自発的にそれが家庭でなされるとは逆に今思えないので、そういう機会を作っていく。大人にまず教えようと思っても、大人はちょっと変わりにくい部分もありますので、逆流方式って言ってるんですが、子どもから意識を変えていく。子ども達から改善点も出させ、夢のある新しいデザインを考えるというプラスアルファした何か効果的な子供服を考えるプランができていくんじゃないかなと思います。

野上委員

今回、色んなお話を伺って、そういう場をお母さん達に提供してあげるとか、こんな風にお子さんとも話し合ってみてくださいとか、そういった食卓の場とかお風呂の中とか、どんなところでもいいから、そんなこともちょっと話題にしてみたらどうですかというのをしていければいいなと思いました。

横矢委員

是非お友達を数人誘って、楽しくやっていただきたいなというのをお願いします。

野上委員

はい。

詫間会長

今、子育て支援のためのシティセンターみたいなものもいろいろなシティで、例えば岐阜とか、できてますので、そういうところには親御さんが三々五々自由に集まって、子どもさんを連れてですね。コミュニティプラザとか名前はいろいろありますけど、そういうところの活用もしていく必要があろうかと思います。それでは時間も押していますので、6番と7番はデザインの問題ですので、一緒にさせていただいたらと思います。まず、高田先生のところからご意見の口火を切っていただけたらと思いますが。特に、そこまで大学のレベルで突っ込んでやっていただいているかどうかというところもありますけれど。

高田委員

先ほど申し上げたことにも入っているんですが、うちの学校で今、変わってきている子どもの体型の新しい原型を考案中なんですね。それで来年には新しい教科書が出ますので、それに合わせてこういう安全規格の小冊子も作ってカリキュラムの中に入れていけばいいんじゃないかと思っています。

詫間会長

まだ新しい領域なので、健全な育成カリキュラムとして、組織的なものが出来上がるまでには、もうちょっと時間がかかるのかなと思いますが、方向性としてそういうものが非常に今後大事になるということでございますね。人材を養成すれば、次世代にもつながっていくわけですから。一回で終わってしまうということじゃなくなるので、持続性があるということから非常に大事な点だと思いますね。これは製造業者さん、販売業者さんも十分関心を持っていただいて、それぞれの時点でそういう安全デザインについての意識を十分持っていただくということは当然だと思いますけどね。ただ、今お話ありましたように、子どもの体型とか行動、遊びのパターンとか色んなものがどんどん変わってまいりますのでね。ワコールさんなんかもものすごい体型のデータなんかも常時持っておられる。外には出しませんけどね、企業秘密にもなってますので。高田さんのところでもそういうことに着目して、ずっと経年的な変化をやっておられると思いますが。子どもの場合、横に拡がる場合と、上に伸びる場合と時期が違いますしね。全体的に8頭身に近くなるとか、それを超えていることも出てくるんですけれども。逆に足腰が非常に弱いとかですね、反射的な、機能的な面が非常に衰えてしまうと。倒れるときも顔から率直に倒れてしまう、手が出ないとかですね。社会状況によって子どもの体型、機能とも変わってまいりますから、その辺も見通した上での規格も考えなきゃならなくなるということかと思います。他にご意見が現時点でなければ、また後で追加いただいて結構でございますが、8番の方に進めさせていただくと、事業者の子ども用衣類に対する安全意識の向上ということで、これは今お話したこととももちろん関係してくるわけですが、ここにあるユニバーサルファッションという問題もございますが。ユニバーサルフレンドリーファッションとかですね、いろいろ言えると思うんですけど、今障害児者に対してはユニバーサルデザインというのが基本的な概念になっておりますが、これは障害者だけじゃなくて子どもにも適用するし、高齢者にも適用されるわけでございますが。これはいかがでございますか。特に、そこまでの意識向上を現在要求するのはちょっと難しいかもしれませんが。

持丸委員

ユニバーサルファッションは、最初に出ておりますが協議会もございますし、それからずいぶん取り組んでいるんですが、ご承知の通り、ほとんどが障害者・高齢者の方で、私の理解する限り、まだユニバーサルファッションを子どもまで拡張しているところはないんじゃないかと思います。何で子どもに拡張しないかというと、別に拡張しなくても大丈夫だろうという認識があるんだと思うんですね。問題はむしろ障害者や高齢者にたくさんあると。まあそれは別に否定するわけではなくて、ただ子どもでもこういうような問題が水面下であるんだよというような話をしていけば、ユニバーサルファッションという考え方自体ももっと本質的に拡がっていくかと思います。ですから、そういう意味での啓蒙は意味があるんじゃないでしょうか。

詫間会長

まあ、ユニバーサルが子どもにすぐぴったりこなかったら、キッズフレンドリーデザインとかですね、そういう風なことで、子どもにもそういう概念を適用していただけたらと思うんですが。方向性としては非常に大事なことでございますね。今経産省や関連団体の方でも細かく進めてくださってるので、そちらの協会の資料もできれば事務局の方で取り寄せておいていただけると非常に参考になると思います。今ユニバーサルというのが非常に流行ってきておりますからね。その前はフレンドリーというような言い方だったんですけれども。それでは、最後の項目になりますが、消費者の子ども用衣類に関する安全意識の向上と、これは山上先生の方のお話になりますかね。育児雑誌、育児書、ファッション雑誌等の関係とか、衣類に関する安全教育の充実ですね。

山上委員

先ほどもちょっとお話申し上げましたが、たぶん野上先生の方が現場でお子様に毎日接していらっしゃいますので、より具体的なご提案していただけるのかもしれませんが、何しろ何が危険かわからないというところがまずスタートのラインであるかと思います。こういう事故情報の注意喚起、私も海外でこのような形で罰則規定まであるということを初めて知りました、本当に恥ずかしいと思うんですけれど。そこまでされているということであれば、やはり危険なものは危険というようなことで、きっちりとメーカーの方でもそういうものは作らないというような形にしていただきたい。だけど、お母さん方も選択するときにそういうものが危ないんだということがわからなければ、かわいい方、紐でシャーリングができるとか、そういうのはとっても楽しい部分がございますので、選択してしまう可能性というのは高いと思います。ですから、何が危険か、それはやはりここに書いてあるように事故情報がどこまでお母さま方に周知されるかによるかと思いますので、非常にきめ細かい注意、雑誌も含めて、それこそ幼稚園とか、それから先日ちょっと見ましたら振り込め詐欺のチラシがコンビニの電子レンジのそば、電子レンジというのはしばらく時間待ってますよね、そこの上に振り込め詐欺のチラシが置いてあって、その間ずっと読んでたんですけれど、何かそういう風にこまめなところに情報が提供できるといいなあなんて思いました。

詫間会長

ありがとうございます。まあ、向こうは必死ですからね。うまいところに目を付けておるんだと思いますが、それをこっちにも活用させていただくということでございますかね。後は、安全教育を、この間事務局ともちょっとお話し合いしておりましたが、なかなか系統的に大学等で教えたりしているところが非常に少ないんですね。まあ、まったくないわけじゃございませんが。それと、あとは保育士養成、あるいは幼稚園教諭養成課程の中では、幼稚園教育要領それから保育所保育指針という中の健康・安全というのが大きな領域でございますけど、一番冒頭の方にございますが。だから、そういう保育科、あるいは子どもの教員養成の学科等ではそれなりに教えてはいるわけですけどね。体系的に安全教育学とか安全教育論というような形で独立して教えているところが非常に少ないので、安全教育、みんなが大事、大事とおっしゃるんだけど、誰の責任でもないというような状況がはびこってしまう部分もあるかと思います。今後、その辺のところを啓蒙し、これは単なる消費者だけではなくて、そういった学術研究機関にも大いに啓蒙していかなきゃいけない部分もあると思います。

持丸委員

この9番に1つ付け加えていただきたいと思いますが、先ほどからちょっと話が出ておりました、事故情報の報告の意識向上というんですかね、それはぜひ入れていただけたらと思います。それから、私も実は横矢先生と同じことを考えておりまして、固いんですね経産省とか東京都とか。固くて大きなことしかできなくて大企業的、私どももそうなんですが。で、今我々も一緒に子どもの事故のことを活動しておりますと、やはりNPOというのはこれからこういう組織と一般をつなぐ窓口になってくるんだと思うんですね。で、ここから先は私ちょっとよくわからないので横矢さんにお伺いしたいんですが、NPOというのは固いところに属していない、自由度が高い分、固い方ではまったく活動を把握できていない。たくさんありますよね、例えば子どもの安全のことに関心を持ってらっしゃるようなNPOというのはたくさんあると思うんですが、そういうところにこういうのをどうやってリーチしていったらいいんでしょうかね。そういう方々、動いてくださるとは思うんですが。

横矢委員

難しいですよね。元々、私達がたぶん、7年前に作りましたので、ほぼ最初のNPOだと思うんですけれども、今要するに流行の分野になってしまったものですから、お金儲けができそうというようなことからもNPO以外にも、企業が考えつつNPOも作っておこうとかですね、今非常に状況が難しいところまで来てしまいました。それで正直言うと防犯の方がそういう面が強くて、安全教育という話になったりすると防犯と、それから今安全工学の方では先ほどお話があったような安全教育、大学のカリキュラムとかもできてきていたりですね、いろんな分野が安全について話している。そして、子どもという視点でも最近は注目されるようになっているものですから、今それをどうやって、どこまで拡げていくのかっていうのは非常に難しいと思います。逆に、ただ拡げればいいというものではないと思うので、自分のところを言うのは手前味噌であれなんですが、早くからやってきて港区の教育委員までやっているぐらいの信頼を得てこれたのは、地道な活動を続けてきたことを評価していただいているんだと思います。活動費というのがどこのNPOも非常に難しい問題があるんですが、いい形で窓口として今後どうしていけるか、少し時間を掛けて別枠で考えるチャンスを、先生にもご協力いただきながら、考えていけないかなという風に感じます。マスコミから問いかけられることも非常に多くて、このNPOについて裏側に何かないか知らないか、というようなことをいろいろと質問を受けるぐらいなんですけれども。宗教とそれから政治色ですね、それが表から非常に見えにくいけれども、子どもの安全関連は実はそういう分野がかなり多いのではないかと思われます。

野上委員

私がただ一人というか、教育という立場のものといたしましては、例えば安全教育といいますと、自分がいかに注意を払えるかっていうところに来るわけですね。ついこの間も交通安全の講習をしたんですが、決まりとしては青であって歩道を渡るということについては保障があるわけなんですけれども、そこで私どもと子どもたちに注意をする、警察官が来て「こうしなさい」とおっしゃることは、青になっても右を見て左を見てさらに右を見て手を挙げて渡りなさいと、そういう安全教育をするわけですね。ですから、どんなに洋服に安全のマークがついて安全であるといわれても、さらに自分はどうしたらいいかということの教育を幼稚園は求められるわけですね。幼稚園の時間内で何かケガでもすれば、幼稚園としての責任ということになりますね。ですから、できるだけ注意を払いながら、でも絶対に事故は防げない場所なんですね。もしまったくケガをしないで、とおっしゃられれば、じゃあ床の間に飾っておいてください、と言うしかなくなってしまいますので、できる限り大きな事故を防ぐために自分はどうしたらいいかっていうのを子ども達に教えていくところですね。そういった中で私達がいつも感じることは、ケガをしやすい子とか、何か転びやすい子とかっていう子を見てると、その精神的な安定っていうこともすごく大きな要素かなという風に思ってます。まあ、そういった中で先生達との安全教育では、子ども達がわあっと精神が不安定になったり、あまりにも浮ついた状況にならないで、落ち着いた環境の中で集団の動きができていくようにということを心がけているのですが、そういった幼稚園の立場としては、私達自身がどう気を付けていくかということに焦点が絞られていくかなという風に思います。

横矢委員

幼稚園も学校もなんですけれども、やはり家庭教育で補って欲しい部分というのが非常に大きいよということが、今結果として出てきている部分だと思います。今回は特に紐の話ですけれども、危険っていうのは様々な分野がありますから。それから概念、概論ですよね、安全学というものが、危険というのは100%なくせるものじゃありませんし、だけれども自分でレベルを判断して良いものを選べる目を育てようという、そういう根本的な考え方を親子で、幼児のときから学べるようにしたいということです。文部科学省などもそちらの方に目を向けておりますので、今回はそこの一部に関わらせていただいてますけれども、大きく見て、幼稚園や小学校と連携しながら家庭教育というのを考えていかなきゃいけないなあという風に思っています。その窓口としてNPOが何ができるのかというのが、今時代的に求められているときなのかなと再認識させていただきました。

詫間会長

はい、ありがとうございました。さっき持丸先生からご提案ありましたように、NPO、nonprofitですからprofitにあまり足がかかっててはいけないんですが、ちょっと調べてみる必要がありますね。安全と安心、安全の方は無意図的事故を対象としている、安心の方はどちらかというと治安、防犯の方でございますよね。大きくジャンルが2つに分かれると思いますが。で、純粋にnonprofitなのかどうかという、これは経理報告がきちんとしなきゃいけませんのでね。いろいろ所管の官庁でバラバラになりますが、全体的に内閣府あたりで統括してないんですかね、リストだけでも。しているはずですね。膨大な数だと思いますが。

横矢委員

防犯とかっていうと、今子どものパトロールというところが、NPOがすごい数が増えてますので、安全っていうとそれだけでものすごい数出てきてます。

詫間会長

だから、それをちょっとホームページでもメールアドレスでもいいんですけど、一部でも結構なんですが、関東地区だけとか、ちょっと調べてみておくと、参考文献といいますか引用文献といいますか、そういうところの資料としても参考になると思いますね。安全だけに絞れば、そんな膨大な数にはなりませんから。ジャンルを2つか3つぐらいに分けるというような形でございますよね。

山上委員

すいません。消費生活相談の窓口で、このNPOは信頼が置けますか、というストレートな質問を近年お受けするんですが、お答えができないのが現状なんですね。内閣府等届け出ますが、様式だけのチェックでございますので、何かトラブルがあると内閣府などでも取り消しをしておりますが、本当に難しくて、それこそこういうつながりの中であそこはしっかりしてるとか、そういうところでしか今現状は信頼ができるかどうかという判断が難しいところではないかなという風に思っております。

詫間会長

ですから、NPOのSTマークが必要になるといいますか。

横矢委員

そうですね。たぶん、文科省でも警察庁でも、NPOで安全関連というと私が結局出ることになっているのは、他に結局はないのよね、という風になるんですが、いくつか5個ぐらいに絞って出すことはできると思いますので、それを資料としてお話できればなあと思います。

詫間会長

先生とご相談して、ポイントを絞ったサーチをしていただいた方がいいと思いますね。是非今後もそういうSTマーク付きのNPOについては大いに貢献していただくし、こちらにもいろいろ教えていただくことが多いと思いますので。

全体的に統括しますと、やっぱりこれから今のNPOの話もそうですが、いろいろ問題点とか欠陥とかデータとしては出てまいりますが、そこから実際に行動に起こしてもらうためにどういう手立てをしたらいいかということについて、もう少し突っ込んでいく必要があるかと思います。ですから、1つは私どもが始めておりました服装に関してのヒヤリ・ハッと地図作りみたいなものですね、まあ地図になるかどうかはあれですけど。そういう分析的なものを、お子さんとご両親と、それから3世代ミックスというんですが、おじいさん、おばあさんも今すごく積極的に参加してくださいますので、先ほどのコミュニティプラザというようなところでやっておりますと。そういう実践的な活動を起こして、実際に行動に反映させていただくというようなことも最後の方でちょっと提案できればありがたいかなと思っております。ですから、服装の安全点検マップ作りといいますか、服装のどこがあれなのか、あるいはどこでこういう服装をしていたのでどういう事故が起きたとかですね。さっき多田さんがおっしゃったように、どこで引っ掛かって転んだとかっていうのも1つのマップですから、家の中の状況とかですね。今交通安全とか防犯については私どもがやり始めてから、もう全国的にやっていただいているので、防犯については小林委員なども徹底的にやってくださっているようでございますけど。まあ、そういうのも1つ新しい提案に、行動を起こす方向へのサポートとして、エンハンスメントっていうんですか、そういう形で提案できるんではないかという風に思っております。

それで、冒頭にも申し上げましたように、この空白のところが非常に大事でございまして、1から9までそれぞれ全部空白がついておりますので、そこにメモっていただいたものを、ごく簡単で結構でございます、前回も非常によく協力していただいて感謝しておりますが、次回までぐらいに、メモ的なあるいは箇条書き的なものでも結構でございますので、全部の項目がなくても結構で、特にご関心のあるところを2、3項目選んでいただいて、「もうちょっとこういう点を突っ込んでもらいたい」あるいは「こういう項目を追加してほしい」というようなご要望で結構でございます。それを是非事務局の方へFAX、メールどちらでも結構ですので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

それでは、時間がもう15分ぐらいしかなくなってしまいましたので、野上先生も早く出ていただかなくてはならないのですが、資料2の後半の方でございます。これは今申し上げたようなことを踏まえて、それから持丸先生からもお話あったように、特にEUの規格の手続きについては大いに参考にしていただいて、日本独特なものがアンケートの中から出てきたものをいろいろ追加していただいて作らせていただいている、一つの骨子案でございますね。まあ、これを箇条書きにやっていきますと日が暮れてしまいますので、先ほどご説明いただいた中で特にお気付きのところがあればご意見を賜りたいと。これ部分的にまず上着とズボンでございますね、大きく。それから引き紐と、まあこれは両方に共通するということだと思いますが。トグルとかバータック、トグルっていうのはEUや何かにも頻繁に出てくる言葉でございますよね、規格の規制案の中から出ておりますが。儀式的に卒業式か何かで、式場の壇上で使う場合には除外するとか、ものすごい細かいところまでよく考えてあるんですよ。学校の中、全体といっても、そういう例外的な場面とか時間帯とかそういうようなものまで非常によく工夫して記述されていると感じましたのですが。それと、あとスカートのデザインですか。それから、靴下及び足付き着ぐるみ等の滑り防止ということがございます。それから、服飾品でございますね。これはブローチとかヘアピンとかそういうものも入るわけですね。メガネまでは入らないのかな。スクールバスの中とか混雑した車両の中で尖ったブローチなんかが非常に危険な場合もございますし、それから櫛とか色んなものも通常のものならいいんですけど、気を付けなきゃいけないわけでございますね。その他のところの形状、素材というのは、共通上の問題でございますかね。共通上、参考にしてくださいということですが。これはまあ、特に製造の方のお立場にまず直接的に関わってまいりますよね。ということですと、吉川様の方、何か特に、多田様の方からでしょうかね。コメントをお持ちでしたらおっしゃっていただければと、全体的なお立場で結構ですが。

吉川委員

いろいろと案が書かれてございますけれども、基本的には全否定、あるいは基準値がある、それと結構抽象的と、いう3案がございまして、特にこういう服については、管理する方として我々自身は数字があった方が逆によろしいんじゃないかと。抽象的にしますと、我々品管の立場ではなかなか管理できにくいという部分がございまして、逆にまた全部否定されちゃいますと非常にデザイン的にも苦労するだろうという形がございますので、一部はやはり数字化をしていただくと。ただ、全体的にないものはどうするかということがございますので、そこら辺考慮する必要があるんじゃないかと考えております。

詫間会長

そこのところ、非公式で結構なんですけど、数字化したもの、あるいは数字化するのに非常に役に立ちそうなものを、そちらの方でお持ちだったら事務局の方にもちょっとご提示くださると。

吉川委員

それはですね、我々お客様相談とか、あるいは品管の部分がございますけれども、アンケートにもお答えしたのですが、そういうクレームが全然上がってきていないという実態がございます。クレームが上がってこないということはなかなか基準値も決めにくいという問題がございまして、現在ではまったくそういう状況ございませんので、参考に出させていただくような資料がないというのが実態でございます。

詫間会長

ご指摘の点、あまり抽象的なものでも意味がないという、精神論で終わってしまいますので、できるだけ具体化、できれば数値化的なものもこの中に入れていくということが必要かと思います。多田様の方はいかがですか。

多田委員

製造者の立場といたしますと、この安全確保指針、大変よくできていると思うんですが、例えば上着とかズボンとかなんだとかいうアイテム別の指針というよりは、過去に重大な事故が起こった事例があるというようなところから、これだけは絶対避けた方がいいと禁止に近い部分、それからなるべく避けた方がいい、かなりヒヤッとした具体例が挙げられていると、それと安全確保のためのお勧め、滑りにくい靴下とか材質とか、そのような3、4段階に、「絶対避けた方がいい」「なるべく避けた方がいい」「こうした方がいい」とそのあたりのレベルで、その指針を示していただく方が製造者としてはわかりやすいかなと思います。

詫間会長

ありがとうございます。そういう程度を示すということと、例えばファスナーの取り扱いなんかは具体的にあったわけですから、もうちょっと例として具体的な記述を入れるとか、そういうことも工夫したらいいと思いますし、今おっしゃった程度は何か米印で、3つ米印のと1つ米印のと、マイナス、ネガティブのとか、そのあたり多少表現できる、まあ全部にするわけにはいきませんが、実際の具体例が発生したものについては、そういうことをするというのは1つの案かとは思います。検討させていただければと思います。まあ、案ではございますが、一応形的なものも出来上がりつつありますので、まだ柔らかいうちに、この後半の5ページにつきましても全般的に、今吉川さんの方からもご指摘いただいたようなことがあれば、先ほどのコメントの最後の方にちょっと付け加えていただいておけば大変ありがたいと思いますが。

山下委員

同じく製造業からの感想なんですが、今お二方言われたように、何もかも禁止にしてしまうのは、やっぱりちょっと統一が難しいかなという気がします。よく我々が、こういった子供服ということではなくて、例えば素材特性として非常に堅牢度が弱いであるとか、あるいは強度的に非常にデリケートな素材であるといったものを使うときに、ケア表示っていうのをつけるんですね。要は、この商品のお取り扱いについて、ということで、こういうことに気を付けていただければ事故は起きませんよと、色落ちもしないし、縮むことも防げますよというような趣旨で表示を付けます。これは、当然事故を防ぐということと同時に、例えば子供服の安全性について、こういう使い方をすると危ないですよということを一言添えることによって、先ほどの消費者の方の教育、啓蒙といいますか、そういったことにもつながりますので、そういった使い方も一つあるかなという風に思います。ですから、あまりガチガチにしてしまうよりは、そういったものでお知らせするということの重要性っていうのも一つ考えてみる必要があるかな、という風に思いました。

詫間会長

ありがとうございました。

持丸委員

いろいろとご意見ありがとうございます。最後に、JISの動きがあるということで、ちょっと一般的な標準の話について、2つのことを申し上げます。先ほどありましたように、標準化でも確かに、私あまりJISは詳しくないのですが、ISOですとshallとshouldとrecommendというのを使い分けておりまして、shallというのは非常に強い「そうしなさい」ということですね。shouldの方は「そうしましょう」と、recommendの方は「それを推奨します」というぐらいになっています。で、必ずISOの場合はshallを含まなくてはいけない。たぶんJISも同じような考え方ですから、何かこれを守りなさい、というのをどこかに含んでいるという意味があります。規格というのは、基本的にはそういう制約を書いたものなんですが、反面、教科書的な部分もありまして、制約を書いたところを製造者の方が読むことによってテキストブックとなりうるという部分もあります。そこで普通は、考え方、手順をその中に必ず書いて、つまりこの安全指針の中でも何かそれを書く方がいいと思いますが、その上で「構造」ではなくて「機能」を規定するのが最近は流行です。こうしなさいという意味じゃありません、例えばの話です。首を絞めないというのが本来の機能で、引き紐というのは構造なんですね。つまり、引き紐が千切れやすくできていてもいいのかもしれない、ということで、可能ならば、本当は機能を評価する方がいいです。ただ、機能評価のプロトコルを作るのが難しいときは、えいやっと構造で規定してしまうことがあるんですが、今世界的な傾向はどちらかというと構造ではなくて機能の評価のプロトコルを作っていくと、でさらにアペンディックスでなぜそうなったかという事実が述べられていると、こんなような形になっています。我々がJISを作るときも、皆さんの意見とこの指針を参考にしながらそういうようにしていきますが、是非そういう意味でも、そんなようなことを踏まえて整理していただくといいかなと思います。

詫間会長

ありがとうございます。多田委員がおっしゃったことを少し具体的にご提案いただいたので、その辺十分参考にしていただいて。高田さんですか、どうぞ。

高田委員

先ほどの注意表示の中にでも入れていただければと思うんですけど、着脱をさせる場合と自分がする場合の分け方っていうのも必要ではないかと思います。それから、注意表示の中にデザインに合わせたTPOがきちんと注意されれば、厳しく安全規格に入れる必要のないものもあるような気がいたします。

詫間会長

はい、ありがとうございます。それでは、恐縮ですが時間がだいぶ押してますので、資料3、そこでまたご意見いただければと思うんですが。一応大きく案と付けさせていただいておりまして、まだ叩き台の叩き台ということでございます。目次のところですね、1から始まりまして、大きな項目が6章に分けた形でございます。それぞれのところに、前に今日もリストを差し上げておりますが、各先生からいただいて有効にご指摘いただいたものは活用させていただくということなんですがね。これを出典を明らかにするようなことで、何々先生のご意見は、という形で入れるか、ご了承いただいてこういう意見もあったという形で、委員の名簿は最後に出ますので、そういう形にさせていただくかはちょっとまた事務局ともご相談させていただきたいとは思いますが。まあ、いずれにしても、大体こんなような骨子で進めて、まとめていければということで、今日お出ししておるわけでございます。次の回、これから日程をご相談させていただきますが、それまでの間に、大変お忙しいとは思いますが、さっと読んでいただいて、もちろんこれはまったく完成品ではございませんので空白のところも1、2出てくるのでございますが、そこのところはむしろご自分が作るお立場で書き込んでいただいて結構だと存じますが。そういう形での報告書の原案の原案ということでございますので、大変恐縮ですがお時間を多少とも割いていただいて、こういうところはもうちょっと加えて欲しいとか、これは必要ないんではないかとか、この表現はどうかとか、いろいろ細かい点をそれぞれのお立場からご指摘いただければ、非常にレポートとしては作りやすいし、いいものになっていくのではないかと思います。まあ、これは学術論文ではございませんので、研究の目的とか研究の背景とか手続きとか、内容、結果から考察とか結論とか、そういう風な構成にきちっとしてはございませんが、内容中心ということと提言中心ということでまとめさせていただく方向になろうかと思います。前回のレポートも大体こんなような形だったと存じますね。大体、東京都の伝統といいますか、東京都のフォーマットがこういう風な形のようでございますので、それに多少修正を加えていただいて、最後の方には参考文献を載せさせていただいておりますが、ちょっと今新しいものを収集中でございまして、2004年ぐらいまではあるんですけどね。最近いろいろ出ておりますから、NPOのリストも含めて入れさせていただいたらと思っております。大体中身については今までご議論いただいたものがここにまとめて、相当程度整理させていただいて再掲させていただいているものでございます。では、進行が遅くなってしまって申し訳ございませんが、そういうことで是非ご意見をお持ち帰りになって、こちらに次回までにお寄せいただければありがたいと思います。

それで年度末ものすごくお忙しいところを、次回の日程、それからその次の日程も一緒にご相談できればと思います。ですから4回、5回ということでございますか。ちょっと櫻井さんの方からご提案いただけますでしょうか。第1候補、第2候補とかあると思いますが、時間の幅もございますがね。

事務局(生活安全課長)

では私の方から。次回でございますが、ちょっと都議会がございまして日程の関係で末になってしまうのですが、2月の28日、水曜日でございますが、皆さまのご都合はいかがでしょうか。時間的には大体2時~4時ということでいきたいと思いますが、大丈夫であればそこで、よろしゅうございますか。

詫間会長

部屋はここになりますか。

事務局(生活安全課長)

場所はここを確保してございますけど、もうちょっと広いところにするかどうかは検討します。よろしければ。野上委員は大丈夫ですか。

野上委員

別の会議が3時から入っているので、今回のようにちょっと早い時間の方が助かるんですけれども。

事務局(生活安全課長)

では、1時半~3時半で、皆さま大丈夫でしょうか。じゃあ申し訳ございません、1時半から3時半ということで。

詫間会長

そうですね、原則。ちょっと延びちゃう場合もございますが。そうすると、第5回ですね、ちょっと前倒し的に。

事務局(生活安全課長)

第5回につきましては、3月の26日の月曜日は皆さんいかがでしょうか。

詫間会長

これは時間が悪いときは5時ぐらいから始めることもできるんだったですかね。

事務局(生活安全課長)

はい。もしご都合悪い方がいらっしゃるのであれば、時間をずらすことはできますが。

詫間会長

できれば2時~4時でね。

事務局(生活安全課長)

はい、できれば2時~4時で。いかがでございますか。よろしゅうございますか。では、場所等につきましては、また決まり次第ご連絡をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

詫間会長

どうもありがとうございました。それでは、最後に宮川部長様、何か一言ご注意事項とかございませんでしょうか。あるいは、すいません、消防庁のご意見も十分伺わなかったのですが。

消費生活部長

この間、いろいろと皆さん方のご意見等も伺って、またおかげさまで先ほど課長の方からも紹介ありましたけれども新聞等でもいろいろと取り上げていただく、また野上先生も確かテレビの方でいろいろとご報告していただいて、非常に私も関心を持って見させていただきました。ありがとうございました。そういうことも非常に僕は大事だと思うんですね。やっぱり皆さんがいろいろとご意見を出していただくことを、まとめて出せばそれでお終いっていうわけじゃなくて、やっぱりそれが大いに活用され、関心を持たれるということが非常に大事ですので、そういった意味でこれからまとめていただく報告についても、是非その辺について、先生方大変お忙しいとは思うんですけれども、ご配慮いただいて是非いいものにしていきたいと。我々もそれを受けて、それから先もまた大変大事ですので、全力を挙げて取り組んでいきたいという風に思います。いずれにしましても、本日も大変ありがとうございました。

手塚係長

本日、阿出川の代わりで参りました手塚と申します。消防機関の立場からいたしますと、先ほど先生方おっしゃられていた通り、事故情報についてコメントができるのかと考えております。やはり、事故の実態把握と共有化というのが、事故を防止していく上では必要ではないかと思います。危険であると思いながら製造されたり販売されたりされる方っていうのはないと思うんですね。それでこのように掲示して、ぱっと見ていただいたときに、これを見て色がいい、デザインがいい、あるいはうちの子に合わない、というそういう判断しか、実際着用される方、また親御さんというのはされないと思うんですね。そういった中で、こういう部分で事故が起きてますよ、ということで親御さんたちもどんどん事故について連想していって、事故防止が図れるんではないかと思います。そういった中で、我々消防としましては、ケガをされた方を病院等に搬送するときに事故情報を把握できますので、その中で是非共有化というのを図っていけたらと思います。今日はこのような会議に参加させていただきまして、ありがとうございました。

詫間会長

では、大変寒いところをお集まりいただいてありがとうございました。

閉会

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